ラストマイルのレビュー・感想・評価
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視聴者への風刺の投げかけと自省の強制が辛い
「過去2作と繋がるノンストップサスペンスエンターテインメント」
この宣伝文句からお出しされたものが社会、ひいては物流を利用する我々視聴者への問題提起なのである。はっきり言って暴力的だ。
シェアードユニバースを謳い、世界観の広がりを謳い、エンタメ性を謳っていながら、不意打ちで「この社会の問題の当事者はあなたです」と投げつけられる。
そもそもこちらはシェアードユニバースの世界観に浸りたいのである。社会問題を訴えたいならそういう映画をそういう広告で作るべきだ。
いきなりコレを投げつけられて、私はしんどく感じてしまったし、しんどいと思うこと自体が「問題に向き合っていない」ということになるんじゃないかと感じてしまっている。
社会問題を訴えるのはいい。作品に活かされているならいい。或いは連ドラの一エピソードであれば、考えさせられる話があった、ということで視聴者も当事者意識を持ちつつしんどい感情にならずに済むかもしれない。でもこの社会風刺は、作品の前に出てきてしまった。これをエンタメとして広告を打つのは、視聴者への不意打ちの暴力だと、私は感じてしまった。風刺や批判に当事者意識を持たせることが目的だとしても、不意打ちでそれを行うのは、卑怯だと思った。
また、予告編で過去作との繋がりを強調した割に要素は薄い。メイン2人に感情移入する時間が無い。これならUDIラボと機捜とデリファスでチーム組んだ方が良かったんじゃないかなと感じた。
過去2作のキャラとコラボして爆弾魔を追う、という触れ込みだったのに対して、過去2作のメインキャラは要所で登場する程度で縦軸の2人とは絡まなかったのが肩透かしに感じる人もいるだろう(ラストマイルのメイン2人の存在感を邪魔しないための采配だと理解してはいるが、毛利さんと刈谷さんとしか絡まないのは寂しい)。
そもそもメイン2人に感情移入できない。
特にエレナはこの非常時に何言ってんだお前、という感じだし、前半の羊運送への当たりがキツイのが見ていてしんどくなる。とはいえこれが物流の闇である、という風刺なのだろうが。この後に彼女自身の話や筧との会話についての告白があるわけだが、これまでの情報開示の上でそれがあったとしてスっと感情移入できるのか、と言う話でもある。少なくとも気持ちよく好感を持てるキャラでは無い。
予告にある五十嵐の「何ができたっていうんだ」という言葉はエレナや五十嵐等の、作中の「強い者」を象徴するセリフであるが、それに説得力を持たせる掘り下げが無かったので、キャラに惹かれないのだ。
孔についてはシンプルな描写不足。孔の人となりはわかるが、バックボーンを「考察したい」と思わせる魅力や描写がない。前職がブラックですり減ってしまったことは説明されるが、それ以上のことは分からないし、興味を抱けない。
逆に佐野親子や八木は共感性の高い役でポジションも分かりやすいので、少ないシーンでも共感が湧く。彼らの何気ないシーンが伏線として活きるところもいい。彼らは実際に「私たち」だからこそ、少ないシーンで共感出来る。
物語のメイン舞台が終始配送センターの倉庫なのもスケールが小さいと感じた。空輸なども含め全国規模でてんやわんやなのかと思ったのでココは明確な肩透かしポイント。とはいえミクロな部分をフィーチャーする選択をしたと考えれば納得のしようもあるが。実際上記のように下請けの羊運送の悲喜こもごもには強く感情移入できた。
UDIラボと機捜のシーンは文句無し。最高だ。これが見たかった。UDIラボと機捜とデリファスでチーム組んで素直に作った方が良かったんじゃないかなと思う。
総じて、あのアンナチュラルやMIU404のような感情をダイレクトに揺さぶられる鑑賞体験や、彼らとのコラボレーションを期待すると肩透かしを食らう。
エンドも良くも悪くも視聴者に委ねる形な上、明確なボスキャラが居ないので2時間のエンタメ作品の鑑賞後の余韻としてはパッとしない。
総じて、映画単体としてはメインキャラに感情移入や共感がしづらく、シェアードユニバースとしても広がりを感じない、微妙な作品だという評価をせざるを得ない。
伏線回収の巧みさや、過去2作のキャラのアフターを楽しむことはできる。
良い出来
ヒツジさんはヤギさんで、クマさんもいた。
タイムリーな話
コラボ映画か〜
面白かったけど、
これが、シェアード・ユニバースムービーか! 楽しい! 新しい!!
2024年劇場鑑賞10本目は「ラストマイル」ドラマ「アンナチュラル」、「MIU404」の世界観が交錯するシェアード・ユニバースムービー。
ドラマは両作品とも未見ですけど、予告CM見て面白そうだなぁーって思って早速行ってきました。🎦
それがそれが、めっちゃ良かったです。めっちゃスリリングな展開にどきどき。満島ひかりさんがめっちゃかっこいい。😎この作品が、エンターテイメントもスリリングさも、メッセージ性も、幾重にも重ねた作品だと感じて、さらにさらに感激。期待以上の大大満足です。🤗
現代社会ではもう当たり前になったネット通販。その裏側の最新物流システムの現場を垣間見る。
この作品の「ラストマイル」ってタイトルの意味。お客様へお荷物をお届けする最後の区間を意味する物流用語「ラストマイル」。この作品は日本の物流を支える全国の物流ドライバーさんに感謝とエールを送る作品なのです。🚚
※ドラマ「アンナチュラル」、「MIU404」を見た方々なら、きっとさらに魅力倍増なんさろうなぁ。完成度高かったです。
アメリカ資本会社のボス女性が
素晴らしい!なんて良い映画なんだ
映画の楽しみを思う存分味わえます。
法医解剖医も機捜もしっかりとストーリーに組み込まれてた。ファンはたまらんだろうな。
仮面ライダーが揃ったようなものかな。
(ちょっと違うか)
どのシーンも後で「それかーっ!」て回収されて全く驚かされるぜ。
目が離せないとはこの事だわ。
どのキャストも侮れない。
みんながそれぞれ何か知っているのではないか?解ってるんじゃないか?
いったい何があったんだよ。
解剖医の台詞 この死体は誰?
刑事の台詞 ヤマサキと濁らなかったな
にはゾクッとしました。
キーワードを1つ
ヒノマル電機の洗濯機 それは見てのお楽しみ。
とにかくお薦めの作品です。
1円でもコストは下がるよう、ムダにしないよう、ムラにならないように活動するのは理解する。
調達、入荷、保管、出荷、配送と滞る事なく活動する事も理解している。
効率良く配送しないと荷物は溜まってしまうのも事実。
売上と利益は最大化を目指すもの。
仕事と責任が1人だけにのし掛かることの無いような組織、会社、社会が望ましい。協働しましょう。
動きだしたら止められない
外資の傲慢と勤勉な日本人
悪羊
宅配された商品が爆発する事件が連発した巨大ショッピングサイトの物流センターと配送業者の話。
ブラックフライデー前日、社員9名従業員800人の物流センターに新センター長が赴任してきて巻き起こっていくストーリー。
「アンナチュラル」も「MIU404」も知らないけれど、サブキャラが妙に豪華だからまあその辺なんでしょうねというのはすぐわかるw
セキュリティ万全なのにどうやって?犯人の目的は?というところを、もちろん警察も絡むけれどセンター長とマネージャーがメインで追っていく展開。
犯人が誰?は早々に消えて物流問題を絡めてくるのはまさかだったし、ロッカーの意味を解らないというマネージャーとか、簡単に12個目に見切りつけちゃう警察とか、同じ爆弾なのに爆発の規模が違い過ぎたり等々ツッコミどころも多かったけれど、気軽に見られるお手軽サスペンスという感じでなかなか楽しめた。
ショウヘイコンビはいい味出してはいたけれど、ちょっと作品の空気感からは浮いていたかな。
わかりやすく、面白かった
巨大企業と人の命のことはさておき
お話しとしてはとても面白かったけど、映画館で見るべき作品かと言われると…
個人的に面白い作品には2通りあって、『映画館で観る価値を感じさせてくれる作品』と『家でテレビやスマートフォンで見ても感動が変わらない作品』があると思っています。
本作品は後者だなと感じました。
良くも悪くもテレビドラマの延長のような…
映画館で観て良かったと思えたことは、いち早くこの作品に触れることができたという点だけでした。
『映画』と聞いて、野木さんと塚原さんのタッグと聞いて、期待しすぎてしまっていたのだと思います。
テンポもよく、アンナチュラルやMIU404のメンバーの使い方も上手で、お話しもとても面白かったです。
でも、『劇場作品』としては、物足りなかった。
私のように、映画館で見る映画に特別感を感じている人には、テレビドラマをスクリーンで流されているような違和感を感じる人もいるかもしれません。
期待通り!
犯人からの爆弾数情報って信じられる?
予告編から、楽しそうなサスペンスだと想像しながら着席。
アメリカが本社の通販サイト、DAILY FASTに新センター長として福岡からやってきた満島ひかり演じる舟渡エレナ。えっ!嘘ついてんのなぜ?というか、人事課とか社長には分かっていた事なんじゃないかな。何より、何故彼女がセンター長に指名されたのが謎だった。だって中村倫也演じる山﨑の事件なんて人事と、関係ないもんね。
羊急便が荷物を届けると、すぐにドカーン!どうやって商品を爆弾に差し替えるのよ?ずっと調べるエレナと岡田将生演じる梨本。なかなか楽しかったけど、出てくる奴らみんな怪しくて誰が犯人なんだかずっと分からなかった。
ドラマのMIU404は観てたので警察の綾野剛と星野源には注目されられたが、アンナチュラルは全く知らなかったので、有名俳優達がただのちょい役に見えて、とてももったいなく感じた。特にディーン・フジオカや阿部サダヲなど、そこそこ出てきた奴らは怪しかったな。
テンポがとても良くて、退屈しないでワクワクはできたけど、キャラが多すぎる苦手な展開と納得いかない事件の原因。少し残念でした。
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