ラストマイルのレビュー・感想・評価
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満島さん演じるエレナのキャラ最高‼︎
ドラマ視聴組ですが みんな変わらず仕事してる 生きてる そしてそれがつながってる 夢のような世界を届けてくださったことに感謝しかありません
"止めませんよ"、、このエレナのキャラクターをつくりあげた満島ひかりさんほんとに素晴らしかった..
善にも悪にも映る感じが絶妙でした‼︎
初日に2回観て、そしてパンフレット読みました‼︎
確信したり確認したり..
ぜひ、ネタバレ無しで映画館へ行くことをおすすめします‼︎
見事な脚本の手柄
大手の輸送会社の配達物に爆弾が仕掛けられて配達されて、配達後に爆発するという事件がおきて、宅配業者 Daily Fast の新任の集配センターの所長が、同僚や下請けの配達業者を巻き込んで、犯人探しと爆発物の発見に頭脳戦を展開する話である。非常に良く出来たストーリーで、最後の最後まで息詰まる緊張感の連続だった。かつて脚本担当の乃木亜紀子が手がけたテレビドラマ「MIU404」と「アンナチュラル」とコラボした作りになっていて、それらを見ていればより楽しめる内容になっていた。
既存のドラマとコラボさせるということは、それらのドラマの出演者は今作の本編に出演させられないということになり、両ドラマと被りのない役者だけで本編を作らなければならないという縛りを自らに課したも同然であるので、役者陣は相当豪華にならざるを得ない。結果的に、被ったドラマの比重としては「MIU404」の方が多く、「アンナチュラル」はかなり薄くて、顔見せ程度に過ぎなかった。
犯人の復讐先は宅配業者なのであるが、被害者は罪もない見知らぬ一般人であるというところが許しがたい話で、この犯人は同情の余地のない外道である。「目には目を」という同害報復の原点から言って、犯人は復讐先の誰かを一人だけターゲットにすべきであるのに、無関係な人を 10 人以上も害しようとした訳で、これでは貞子の呪いと同じで完全にやり過ぎである。
犯人の特定に至るプロセスが特に見応えがあり、疑いを向けられる人物の怪しげな行動とその理由などが巧妙に組み上げられて話を牽引していた。無駄な登場人物が一人もおらず、誰もが物語の中で重要な役割を演じていた。これだけの登場人物にそれぞれ役割を与えるというのも物凄い構成力で、この映画の魅力は脚本の優秀さに尽きると思われる。
特に、新任の集配センター長役の満島ひかりの演技の素晴らしさが光っていた。その部下を演じた岡田将生も有能さを十分に感じさせていた。阿部サダヲは下請けの宅配業者の中間管理職を好演していたが、やや役不足に感じられたのが勿体なかった。少ない出番ながら鮮やかな印象を残した竜星涼は見事だった。電器メーカーのエンジニアから転職した宅配ドライバー役の宇野翔平は伏線回収しながら見事な機転を見せるところが魅力的だった。
音楽も無駄がなく、必要なところで十分に雰囲気を盛り上げていたし、エンディングの米津の歌も良かった。爆破シーンが特に見事で、中でも爆破の中でもがく人物の描写を見せたのは、映画に生々しさを与えていた。道具立てを全て使い切って最後までドキドキさせる演出も見事だった。
(映像5+脚本5+役者5+音楽5+演出5)×4= 100 点。
自分も物語の中にいる気分だった
ネットショッピングで頼んだ荷物が爆発した、なんて映画みたいな話だなと思うけど、この映画を見ていたら現実でも充分起こり得ることだと感じて人事には思えなくなった。
主人公が事件を解決するのかと思いきや、途端に怪しく見え出したりする展開もそうだけど、何より満島ひかりさんだから出来たであろうそのバランス感覚に見ている方も振り回されて最後まで目が離せませんでした。
物流センターの人以外にも、配送業者の人、荷物を頼んだ人、とかなり登場人物が多いけれど、どれもこの物語には必要な人だと思います。配送業者の親子が個人的にすごく好きでした。細切れな描写でも親子関係が見えてきたり、見せ場もあって良かったです。
野木さん脚本の映画やドラマはいくつか見てきましたが、どれも現実的で見る人の中のどこかしらにリンクさせたようなお話を書かれる方だなと思いましたが、今回はそれが一番強く感じました。見終わった後、あなたはどうする?と問いかけられたような気分になりました。
映画の中のセリフにもあったかと思うのですが、よく「会社のために働け」のようなことを言う人がいますけど、この映画を見ていると「会社のため、と言う人は働いてる人のことは考えていないんじゃないか」と思うようになりました。
物凄い勢いで話が展開していくので、あれってどういうことだっけ?あそこもう一度見直したい、と何度も見たくなってしまいます。
物流システムへの問題提起
もちろんそれぞれのドラマシリーズのファンで期待値爆上がりで観に行きました。裏切られなかったです!
核となる話の部分は実はほんとに精鋭たちで担っており、豪華な俳優陣を贅沢に使っているが話が散らからずよく練られた脚本だと思った。
我々の生活に欠かせない物流の仕組みを嘘のないものにした野木さんの取材力、それだけリアルなものが下敷きになっているから伏線を張り巡らした犯人探しも感情移入ができ、とても胸に迫るものがあった。
エンドロールの米津玄師のがらくたも良い。映画館を出るといつもなら自然と現実に引き戻されるんだけど、今日は物語の人物たちと同じ世界線に生きてるのではという地続き感があった。
全てわかった上でもう一度観に行けたらと思う。
流れを「止めない」世界への労働讃歌。
「止められない」のではなく「止めない」。
アンナチュラルやMIUの時からそうだけど、
「日本って結構見えない問題抱えてるよね」に強くスポットを当て、
時に皮肉り、時に哀れみ、そして時に愛おしいと抱き締める。
この作品は今も色々と騒がれている「物流」が関わる。
自分もかつて物流に関わっていたので
あの業界で働く詫びさが少しわかる。
今作はまるで「現代の物流」という流れ続ける川で
果てない日々を泳ぎ続ける彼らを称える労働讃歌のよう。
内容はミスリードに次ぐミスリード。
視聴者の予想を斜め上をいく。
「これは作品のミスリードだ」と気付くが
さらにもうひとつかぶせてくるのでとても見ごたえがある。
アンナチュラルやMIUのメンバーが出てくるのは最高だが、
彼らはあくまでゲストであり、味付け。
核はあくまで満島ひかりを始めとした
「この物語の中心」たち。
公開をずっと楽しみにしていた作品。 とにかく最高でした。最初の方に...
公開をずっと楽しみにしていた作品。
とにかく最高でした。最初の方にMIU404の音楽流れた瞬間感動しました。悪さをした子達がちゃんと更生してた。出演してない九ちゃんは絶対警察庁で頑張ってるし、成川も更生してるって想像だけど野木さんが作ってる作品だからそう思えた。
アンナチュラルもずん飯尾さんが出てきて面白いし、クソがって言えなくなった中堂さんが面白すぎました(笑)
絶対ドラマは見てからの方が映画楽しめます!
ラストマイルのストーリーは今の時代の話でもあってそれを上手く採り入れていて凄かったです。野木さんの脚本って展開読めないんですよね。映画ってどうなるか大体展開読めちゃうんですけど犯人が中々分からないのが本当に面白い。ネタバレしない方がいいのでこの辺にしときます!とにかくアンナチュラル、MIU404のドラマを見てから映画観に行って下さい!面白いです!
⭐︎3.4 / 5.0
見えない人に対して敬意を
最大手の通販サイトからの荷物が開封されたと同時に爆発し、何者かに爆弾が仕掛けられていることが分かり、物流がピンチを迎える話。
手にしているものが、どこからどのようにして来たのか。
どれほどの人が関わって、ここまで配達されたのか。
そんな見えない人たちに対して敬意を払いたくなる映画。
製品がどのように管理され、どのように配達されていくのかの流れを見れるのが勉強になりました。
電気や水道といったライフラインと同等に、物流に信頼がないと今の生活が一気に滞ってしまう。いわば依存しきっている現代。
「お客様第一に」というスローガンの真意のままにされていることにゾッとした。
なにごとも一点集中で依存するのは良くないなと思わされた。とくに病院に向けた薬の件。
映画としては、現代社会の課題を取り上げているけど超絶エンタメ。
野木さんチームの作品は、コミカルだったり軽快な会話でポップであるけど、その中に現代社会の問題点を挟み込むのがとても上手い。
それも説教じみてないし、くどくもない。
アンナュラルとMIU404を観ていたら100倍楽しめます。
あと個人的な話。
工場で生産管理をした経験のある先輩がいた。
2年ほどまではバリバリ働いたけど、ある日スピード感についていけなくなり休職した。それからしばらく喋ることもままならなかったそう。
エレナの言葉を聞いて先輩のその話を思い出した。
製品をお客のもとにまで送り届けるスピード。納期。
最優先事項なのは分かっているけど、エレナや先輩といったラインを管理する人たちや、スピードを追い求められる割に低賃金の宅配業者が疲弊していくのを見聞きすると、本当に優先すべきサービスなのか?と疑問視してしまう。
時間感覚がとにかく速くなっている昨今、そんなに急かせか生きたくねぇよと言うのが本音。
そんなこと書く私は社会人一年目。
いろいろと考えさせられる映画でした。
エンターテイメントと社会性のバランスの妙
なんと言っても、着眼点が面白い。
ネット通販が日常生活の一部となっている現在、届いた商品が爆発するかもしれないという設定からは、他人事とは思えないような身近な恐怖を感じるし、それによって商品が届かなくなることの事態の深刻さも想像するに余りある。
エンターテインメントと社会性がしっかりと両立しているところも良く出来ていると思う。
爆弾と犯人探しのミステリーで観客を引き込みながらも、過重労働やら、人手不足やら、賃金の低さやらといった物流業界が抱える問題も正面から取り上げていて、特に、「顧客重視」の欺瞞と下請けの搾取の問題は胸に刺さるものがあった。
犯人に関するミスリードは心憎いし、(実際は、ちゃんとした防止策が講じられているのだろうが)爆弾混入の手口にも説得力がある。
犯人の「居場所」が判明するくだりから、最後の爆弾を巡るスリルとサスペンス、そして洗濯機の伏線回収に至るまでのクライマックスも見応えがあったし、現場の配送作業員に対するリスペクトも感じられて胸が熱くなった。
ただ、「MIU404」と「アンナチュラル」のメインのメンバーについては、しっかりと物語には絡んでいたものの、せっかく登場したのであれば、もっと個性を発揮してもらいたかったと、少し物足りなく思ってしまった。
晩夏の花火大会
面白いがストーリーが進むのが早い
豪華です。
とても面白い映画だけど、減点です。犯人の行動が酷すぎて、許せません!
日頃からネット通販も、よく利用しているし、宅急便にもお世話になっているので、とても興味深いストーリーでした。主演の満島ひかりさん、良かったです。外資系の会社に居そうな、ニコニコしてるけれど、鋭い女性マネージャー感が、よく出ていました。
ただ、犯人の行動が酷くて、許せません。激怒です。
個人的な恨みは仕方ないけれど、何の関係もない不特定多数の人たちを巻き込むような報復は、いただけません。その被害にあった方々にも幸せな生活があるのに、よくも、そんなことが出来たなーと、憤りを感じながら、最後まで観てました。
しかも、ネットで買った品物を、宅急便から受け取って、箱を開ける瞬間ですよ。一番、ワクワクする時じゃないですか・・・ なのに爆発するって、酷すぎます。人間のすることではありません。
単に、その方法でしか、爆弾の使い方がわからなかったのかも知れませんが、その辺り、もっと犯人の狙いや心情にも踏み込んで欲しかったのに、何も語らずに自殺???
これは絶対、作者さんの陰謀だ。犯人が無差別殺人(未遂)に走った、都合の良い動機を思い浮かべなかった作者さんが、無理やり、犯人の口を封じたに違いないと思ってしまいました。
まあ、たぶん、石原さとみさんの出番を作るために、犯人には、お亡くなりになって頂く必要があっただけとは思いますが・・・
なので、とても面白い映画でしたが、減点します。
働く人々の格好良さ
テンポのいい展開と現代社会に問いかけるテーマの重さ
「MIU 404」(リアルタイム視聴)「アンナチュラル」(後追い視聴)を観て、どちらもその作品にしかない世界観に魅了されたので、初日に観ました。
やっぱり脚本がいいですね!テーマや間、心情理解などが役者の方としっかりマッチしているからこそ、この作品ならではの雰囲気を醸し出してます。
上記2作品のメインキャストの方も無理のない客演をされていて、安心して観られます。とはいえ、メインは本作のキャスト。満島さん、岡田さん、阿部さん、そして火野さん・宇野さんが印象に残りました。いやぁ自然。
運送業界のことも入念に考証を重ねていることが伝わります。消費者は気楽に注文したり何となくトラックを見かけたりしますけど、その裏には文字通り忙殺される人々がいるんだなぁと改めて実感。
運転中ゆっくり進むトラックが前方にいても、イライラせんで「思いやり運転」しようと思いました🙂
面白いです!
圧倒され続けた2時間
全国一斉試写会にて鑑賞しました。
印象に残ったことをあげるとしたら
・テンポがとても良い
・スケールが大きい
・流石の演技力で引き込まれる
・過去ドラマもちゃんと存在感がある
ドラマの時から思っていましたがちゃんと中身があってギリギリまでわからなくてもちゃんと完結する、モヤモヤしたところはなく順番に明かされていきます。
私たちの生活でもいつまでに購入すれば◯までに到着しますと迅速なネット通販。私は地方に住んでいるのでなかなか即日に受け取ることはできないため急いで指定することもないのですが、配送業の方たちの業務の過酷さを感じました。会社の理念に関するところももう一度ゆっくり噛み砕きながら見たいところです。誰かが便利に使えればどこかで大変な思いをしている人がいるという当たり前のことを改めて考えたりもしました。通販会社、運送会社それだけでもものすごい大人数でスケールの大きさを感じました。システムだったりどのように撮影したのかすごく気になりました。
出演者みなさんがトップに名前が出てくるような大物女優、大物俳優なので舞台挨拶の中継の時は端っこにいるのが新鮮だな、役以外でお話ししてるのはあまり見たことないなと思いながら見ていました。一番印象に残ったのは岡田将生さんのお腹がなってしまいその反応が非常に可愛かったこと、ネットに上がるよ、と皆さんのトーク力がさすがでした。(実際すぐにネット記事に上がっていましたね笑)
アンナチュラル、MIU404と同じ世界線でのストーリーとのことでどのような感じで入ってくるのか、映画の尺もあるからほんの少しなのかと思っていましたがちゃんと働いていました。これだけのことを想定して構想したり小物を再び集めたり、脚本を書かれていたりあの時からずっと同じチームで働いていたようなUDIラボ、4機捜メンバー、プロデューサー陣、関わる全ての人の愛だなと思いました。
ドラマでもそうでしたが、普通に見ているのにある一言で、ある行動で私はポロポロ泣いていました。今回も急にボロボロと涙が込み上げてくるシーンもありました。ドラマのファンはもちろん、見ていない方でも(実際私はMIU404は見ておらず試写会後に見ました)楽しめる内容です。
拙い文章で長々失礼しました。
すべてはお客さまのために
私にできることは?
「アンナチュラル」と「MIU404」が大好きで、現在、物流業界のシステムに携わるエンジニアとして働いています。
「ラストマイル」見ないわけがありません。
見終わった後、同じくドラマファンの友人と「伊吹、志摩出てたね!ミコト〜〜〜!!♡」と盛り上がるはずでした。見る前までそう思っていました。
でも見終わった後、そんな気分にはなれません。
物量業界が抱える問題に真正面から切り込んでいて、現在、この業界で働いていてもその視点は無かったと反省しています。
今回の爆弾テロ事件が起きた原因も物流業界が抱えている問題が起因している。ただイタズラに、荷物に爆弾が仕掛けられたわけじゃない。
この負の連鎖を断ち切るためにはどうしたらいいんだろう?
この爆弾テロ事件が起きないようにするためにはどうしたらよかったんだろう?
考えても考えてもすぐには答えが出ませんでした。
「ラストマイル」
安易に面白い作品だよ!とは言えないかもしれません。
でも、いろんな立場の人がこの映画を見た後に、この映画が伝えたかった何かを少しでも受け取れたらいいのかもしれません。
このレビューのタイトルにもした、
私にできることは?
もともと、別の業界でエンジニアをしていましたが、物流業界の仕組みに興味を持ち、物流業界が抱える問題を知り、ITの力でこの問題を少しでも解決したいと思い、転職したことを思い出しました。
ただの自己満足にしかならないかもしれないけれど、この映画から感じ取ったものを、これからの自分の仕事でわずかでも還元していきたいと思います。
Amazon社員
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