ラストマイルのレビュー・感想・評価
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映画化したことに価値があると感じた
最近は本編よりも力を込めたPV詐欺に騙され鑑賞後にガッカリする映画が多い。
この映画は告知と本編の乖離が少なく、ストーリー性やテンポも良く、面白い映画だった。
爆破シーンも予兆を漂わせてくれるので、緊迫感を感じながらも、急な爆発で心臓が疲弊することがなくて良かった。
現実問題として、小売や運送業界で同じような負担を感じている人はいるのだろうなと思った。
この社会問題を映画化したことは、とても価値があると思いました。
あなたはそれが本当に欲しいものですか
ずっと楽しみにしてました。
MIU404もアンナチュラルも観て万全で観に行きました。
感想を簡潔に言うとスカッとはしません。
メイン役は上には上の立場があるのだろうけれど感情移入は私には難しい。
だけど委託された配送に関わる人たちの気持ちは考えさせられる映画でした。
ポチッとするのが当たり前になった時代。
ネットにのせられた情報。
大型セールに便乗した世の中。
私たちはもう一度考えてネット購入をした方がいい。
「あなたはそれが本当に欲しいものですか?」
単純なことかもしれないけれど
自分で買いに行けるものはできるだけ自分の足で買いに行こうと思ったし
対面で配達してもらった時はもっと、もっと感謝を伝えて感謝を言葉にしたい。
いつも雨の日も風の日も配達をしてくれてありがとう。
爆発シーンの迫力には驚き‼️
大人への宿題
気になる作品に出会った時
映画館で見るか、
プライムビデオや金曜ロードショーで放送されたら見るか、悩むことがある。
2,000円という安くは無い金額をかけて、
観劇後、「何を伝えたかったんだ…?」となるのは少々キツい。
そのため、足を運ぶか悩んでしまった時はレビューの星を見ます。
私にとって、ラストマイルは上記とは違い
楽しみで仕方がなかった作品だけど
スクリーンで見るか悩んでいる人に、
「大丈夫だよ!行ってらっしゃい!」と背中を押すことが出来たら…と思い、レビューを書くことにしました。
内容には触れずに、感想を一言。
この作品は、
「もしも」の物語ではなく
「あなたが生きている、今日」の物語であり
「大切な人が生きていける明日」を作る、
その方法を探す宿題。
そう感じる作品でした。
よく食べて、よく寝て、生きよう。
" 生きている限り、負けない "
誇りある仕事と、ない仕事
正直、地上波ドラマから派生して生まれた映画だし、2時間ドラマを多少予算かけて撮ったような作りなんじゃないかな〜と勝手に想像し、失礼ながらそんなに期待はしていませんでした。
しかし実際見てみたらちゃんと独立した作品として成立しており、テーマ性が非常に高く、何よりめちゃくちゃ面白かったです。
まず第一に、序盤から細かい伏線がいくつも登場し、ラストまでにそれが丁寧に回収されていく脚本が見ていて気持ちいい。そして内容もしっかり社会派で重厚なので、鑑賞後もすごく考えさせられました。
色々思うところはありましたが、最も心に残ったのは、『アンナチュラル』『MIU404』という一種の「お仕事ドラマ」と世界観を共有した物語として、あえて今の日本社会で誇りを持てない仕事をすることを強いられている人々の姿を描いている点です。
『アンナチュラル』『MIU404』それぞれの劇中でも法医解剖医や警官が必ずしもホワイトな職場ではないことは言及されてはいましたが、しかし少なくとも彼らの仕事には志や誇りがあります。だからこそ、ドラマ終了後の世界線でも彼らは同じ職場で働いているのでしょう。
一方、ラストマイルで新たに登場するのは、その『志や誇りある仕事』を失った人々ばかりです。
「カスタマーセントリック」がマジックワードだと気づいたエレナは仕事に誇りを持てなくなっていますし、羊急便の八木も、あるいは配達員の佐野も、適正な料金と荷物量で配送を行えていた時代は持てていた誇りを失ってしまっている。あるいは日ノ本電機の倒産により配達員になった佐野の息子も、良い製品を作って売るという誇りある仕事を無くしてしまった人です。
そして厄介なのは、なぜ誇りある仕事が誇りのない仕事に負けてしまうのかと言えば、そのほうが安く、便利で、人間の欲望を最適に満たすから。そしてこの社会はすでにその誇りない仕事ありきで作り上げられてしまっているから、なかなかそれを変えることもできない。
配達員の佐野息子が、誇りある仕事の象徴のような日ノ本電機製のドラム式洗濯乾燥機によって、いわば誇りない仕事を強いる社会への憎悪の具現である爆弾からシングル家庭の親子を守るシーンは、なにか暗示に満ちているようにも思いました。
つまりあの洗濯機が合理性と利益を優先する企業のそこそこの耐久性の製品なら、彼らは助かっていなかった可能性もあるわけなのです。
その時の台詞、「この洗濯機、まだ使えますか」「もう部品もないし、無理ですね」というやり取りからは、古い時代が残してくれた善意はもはや消費され尽くそうとしていて、私たちは今後それのない新たな時代を生きていかなければならないのだということを示唆しているようにも思えました。
この映画の最後、主人公であるエレナは華麗にその志も誇りも持てない仕事から逃亡します。
国内企業である羊急便の場合は、現場の八木の声が直接社長まで届き、終盤に多少は希望のある対応が行われますが、超巨大グローバル企業であるデイリーファスト社の場合はせいぜい日本の現場の声はアジア統括本部長クラスにしか届かず、ストに対してもあくまでそれ以上企業利益を損なわないための焼け石に水のような対応しか行われない。だからもう希望を捨てて逃げるしかない。
そしてあとに残された梨本や五十嵐に待ち受ける未来は恐らく明るくないことを暗示しながら、映画は終わっていきます。
主として現在の通販業界、物流業界が抱える問題を大きく扱った内容とは思いますが、それだけでなく今の社会の歪さ、社会の変革期にあってそれに乗り遅れまいと必死にしがみつき、今にも壊れそうになっている人々の姿がヒリヒリするような切実さを伴って描かれていると思いました。
話題の物流業界
それを持ってラストマイル
私が描く物語と結末が違ったからこそ面白さをより感じた
『予告からは想像できない、多方向からの視点』
『そして連続性を持った事件』
『豪華なキャストを惜しみなく』
という感じ。
ここからは上記感想をpickup
[予告からは想像できない、多方向からの視点]
‘’荷物の爆破の犯人は一体誰’’
結局はどこが主軸だったんだろうって一瞬考えさせられるくらいの視点量
でも結果としていつも瞬時に発送してくれる物流センターや荷物を運んでくださるドライバーさんたちが指定日時に確実に荷物を届けてくれることに感謝しないとなって
[豪華なキャストを惜しみなく]
ただ少し人が多くて頭がパニックだったし、わからない人には誰って感じの人も…。
私もその一人だったけれども、わからなくても面白かった。
から結果由
ただわかったほうがより面白いって思うからこそ、予告に表示されているドラマは予習しておきたかったな。笑
色々考えさせられる作品でした
ドラマ観てるとより楽しめますね
予想外。
『アンナチュラル』、『MIU404』、『ラストマイル』が合体、野木さん、塚原監督、音楽得田さんで楽しみワクワク!!で鑑賞。
実際は身に詰まされ考えさせられた。
配送のことはもちろん、働き方や色々。
会社ファーストの企業とか、野心ギンギンの思いやりどっか置いてきちゃったヤツとか、
性善説、良い人では裁けないのであろう出来事や、嫌な面も沢山。
そんな中にポツンポツンと入ってくるほっこりエピソードや笑い。緩急ギュンギュン。
脚本、演出の素晴らしさをとても感じた。
嫌な人6:良い人4
て感じ。1人の人で両方の人がほぼ。
そこが正にリアルなんだよなー
満島さんの役は言動がリアルすぎで理解はできるが共感は難しかった。キュートさでかなりマイルドにはなっていた。
鑑賞後の後味は『よかったー、パンフレット買お♪』ではなかった。
ミコトさんとか伊吹くんとか『オォー!』って、その後が垣間見れたり楽しいのだけれど問題提起映画というか、3作品合体楽しみ!だけでは済まないです。
主題歌はそこからちょっと外れた?ところで歌詞から思い出される場面などがありしみた。エンドロールをみながらゆっくり感慨にふけるのはオススメ。
けっこう怖い話
社会派ムービー
どんな状況でも懸命に企業を支える者達の苦闘
興味のあるシェアードユニバース方式を採用したヒット作品なので鑑賞した。本作は巨大ショッピングサイトの物流センターを舞台に繰り広げられる社会派サスペンス。配送物の連続爆発事件を主軸に、単なる犯人探しに留まらず、物流業界を多面的に捉え、全てはお客様のためにという企業理念に翻弄される人々の姿を丁寧に描くことで、企業にとって大切なのは何かについて深く考えさせられる作品である。
繁忙期のブラックフライデーが迫ったある日、配送物が次々と爆発し日本中を震撼させる連続爆発事件が発生する。爆発は全て同じ物流センター出荷品であり、センター長に着任したばかりの主人公・船渡エレナ(満島ひかり)とチームマネージャーの梨本孔(岡田将生)は事件解決優先の警察と対峙し配送を止めずに真相を究明しようとするが・・・。
満島ひかりは、台詞回しと目の表情で、只者ではない雰囲気を醸し出している。流石、演技巧者。また満島ひかりと岡田将生の演技の相性が抜群であり、時々刻々激変する事態への対応を巧演している。脚本も難解になりそうな急展開ストーリーを分かり易く捌いている。
連続爆発事件がメインではあるが、繁忙期に配送を止めるなと指示する自社・上層部と警察との板挟みになり葛藤する主人公達の姿、下請け会社やその従業員達の姿などの豊富なサイドストーリーを織り交ぜてテンポ良く上手にまとめている。
シェアードユニバース方式なので、多くはないがアンナチュラル、MIU404両作との絡みはあり両作の雰囲気は楽しめる。また両作とも本作との繫がりは自然なので、両作を観なかった人でも堪能できる。シェアードを名乗るなら両作の出番がもっと欲しい。
主人公は後半、梨本との会話で自社企業理念である、“全てはお客様のために”を連呼する。この言葉に嘘はないが、サイドストーリーで描かれる、どんな状況でも懸命に働く自社、下請け会社の従業員達が企業理念を支えていることを忘れてはなるまい。
観終わって、“企業は人なり”という言葉が心に深く刻まれた。
面白いのにドラマ過去2作の話で本筋がややブレる
最初からテンポが良くて引き込まれました。面白い!
…と思ったのに、過去に放送されたドラマ2作(MIU404とアンナチュラル)も本作に盛り込まれ、そちらの話にもクローズアップするので話が少しブレるように思います。
MIU404は少ししか観ていませんが、アンナチュラルは好きで毎回感涙していました。この2作とも挿入時間がやや長く何回も出てくるので、本筋が3本(アンナチュラル、MIU404 、ラストマイル)あるように感じてしまい、メインの「ラストマイル」に集中しづらく感じました。私は「ラストマイル」を観にきています。
また、山崎祐が飛び降りに追い詰められるほどの背景、および心情描写がもう少しあればと感じました。
***
ここからは自分の疑問になるので、もし考察がおありになる方がいらしたら教えて頂きたいです。
①主人公エレナ(満島ひかり)は「他人がどうなろうと自分には関係ない」と発言しているのに、わざわざワシントンに山崎祐の話をしに来た見ず知らずの他人の筧まりかのために、物流を完全に止めストライキ側に付き、後々辞めることになるような大きなことをしたのはどういうことだったのでしょうか。
②エレナの「知りたいことはロッカーに書いてあったのに!」という叫びも、知りたいこととは要するになんだったのでしょうか。
③アメリカ本社は爆弾事件が起こることを知っていたようなエンディング。筧まりかは山崎祐のことを伝えるためワシントンまで来るという行動力はありましたが、エレナと話していても爆弾事件を起こすようには見えませんでした。大きな会社が、筧まりかという力を持たない1個人のことを、大事件を確実に起こすと思ってわざわざエレナを送り込んだのでしょうか。
④筧まりかがわざわざ男性の戸籍を購入した理由。
同じ性別の戸籍を購入した方がいいですよね。なにか理由は言ってましたでしょうか。
つまらないことはないし楽しめるストーリー展開なんだけど、画面に魅力...
映画版の新しい形
期待しすぎた
アンナチュラルが大好きで、MIU404も見てたので期待し過ぎたかも。
ヤマサキさんを苦しめたのはデリファスかもしれない。
でも、無関係の人が傷つけられ命まで奪われた。
ストーリーはよく練られてて、ヤマサキさんと彼女が持てなかったあたたかな家庭が結果として犠牲者になるところとか、何とも言えない“物語”だなとは思ったものの…
満島ひかりの事件への関わり方がゲーム感覚すぎて、私はひいてしまった。
ヤマサキさんの彼女に会って直接話聞いてたのにそういう感じなの?って…
UDIラボの人も機捜の人も、事件に関わるプロだからかもだけど、被害者にも加害者にも事件に対しても、もっと真摯だった。
毛利さんも酒向さん(役名わからず)も大好きだけど、今作に関して言えばギャグの立ち位置で、なんか違ったな…
一般的には「ヤマザキ」と読むのにエレナが「ヤマサキ」と呼んだことに気付くあたりはさすがと思ったけど。
アンナチュラルのときの毛利さんと相棒さんも、同じように面白い感じではあったものの、肝心なところできちんと締まっていてそんな違和感は持たなかったんだけど…
安藤玉恵さんはさすがで、「なんで私に言ってくれないの」と激昂してしまうところ、女優さんだ!と惚れ惚れしたし、彼女一家がどう絡むかにも唸ったけれど、そこまで良い映画!とは思えなかった…
映画…
スペシャルドラマで十分だったかも。。
というか、アンナチュラル毎年新作見たいです!
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