「泣いた」ラストマイル かんくーさんの映画レビュー(感想・評価)
泣いた
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数多の派遣社員がどんな場所で働いてるか、物流の下請けがどんだけ買い叩かれ惨めなのか、Amazonの内情がどんななのか、カスタマーセントリックなんて綺麗事の真のメッセージは何を指すか、を描いたドラマを初めて観た。
野木亜紀子さんら脚本・監督・プロデューサーの女性3人は日本のエンタメを代表する存在だ。恥ずかしながら初めてそう思わされた。
世代交代と家父長制の終焉を象徴した映画だと思う。一部のおじさん達がいかに足掻こうが、社会はとっくに変化している。
エレナに関するミスリードには感情が揺さぶられた。満島ひかりと岡田将生、良い役者だ。中村倫也が信頼できるようになった。
にしてもリアルな内容が重すぎて、パンフを全部見られない。
かろうじて野木さんが「トリクルダウンなど起きるはずもなく、ブルーカラーは疲れ切っている。ホワイトカラーが奮起せねばこの地獄は変わらない」てなことをおっしゃってるのを見て、この人も社会を変えたいと願い行動する方の一人なのだなと心強く感じた。
作り手の真摯さに心打たれるので、おすすめ。
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