「流通業界の闇を見事に再現」ラストマイル ミネルバ250さんの映画レビュー(感想・評価)
流通業界の闇を見事に再現
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ショッピングサイトで購入した荷物が配達後に連続爆発、出荷を止めようとする警察と何とか出荷を維持しようとする企業側の駆け引きが凄いスピードで展開してゆき序盤からストーリーに引き込まれます。
その合間に救われない末端の運送業の人たちの現状が描かれます。
”たった10分で昼食を終え1日200個の荷物を配達する毎日”これが、現実と思うと悲しくなってきます。エレナ(満島ひかり)、梨本(岡田将生)の行動力で何とか出荷をし続けることに成功するが、全ての手柄を自分のものとして報告する上司の五十嵐(ディーン・フジオカ)。こんな人いるなと思いながら中盤が展開。
終盤、犯人の特定と山崎(中村倫也)事件の真相が明らかになってゆく中での謎解きの展開がとても良い。また、爆弾の数読みの伏線がお見事です。ラストの運送会社の運送報酬の見直しは、数年前に同じような事が実際に発生していたと思いながら鑑賞。
その他、阿部サダヲさん、火野正平さん、安藤玉恵さんなども良かったのですが、その中でも宇野祥平さんが素晴らしかったですね。
「アンナチュラル」「MIU404」共に見ていました。野木亜希子脚本の世界観が見事に再現されています。素晴らしい作品でした。
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みかずきさんのコメント
2024年9月8日
みかずきです
同感です。
すべてはお客様のためという巨大ショッピングサイトの企業理念。
どんな状況になっても、
この企業理念を懸命に支えようとする主人公達、配送会社の従業員達の姿には胸が熱くなりました。頭が下がりました。
企業側も、従業員の労働環境、賃金などを改善して欲しい
と感じました。企業は人なりですので。
我々も、宅配だけでなく、様々な物品購入の選択肢を持つべきだと痛感しました。
ー以上ー