「流れを「止めない」世界への労働讃歌。」ラストマイル サイレンスさんの映画レビュー(感想・評価)
流れを「止めない」世界への労働讃歌。
「止められない」のではなく「止めない」。
アンナチュラルやMIUの時からそうだけど、
「日本って結構見えない問題抱えてるよね」に強くスポットを当て、
時に皮肉り、時に哀れみ、そして時に愛おしいと抱き締める。
この作品は今も色々と騒がれている「物流」が関わる。
自分もかつて物流に関わっていたので
あの業界で働く詫びさが少しわかる。
今作はまるで「現代の物流」という流れ続ける川で
果てない日々を泳ぎ続ける彼らを称える労働讃歌のよう。
内容はミスリードに次ぐミスリード。
視聴者の予想を斜め上をいく。
「これは作品のミスリードだ」と気付くが
さらにもうひとつかぶせてくるのでとても見ごたえがある。
アンナチュラルやMIUのメンバーが出てくるのは最高だが、
彼らはあくまでゲストであり、味付け。
核はあくまで満島ひかりを始めとした
「この物語の中心」たち。
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