「少し長いが今週韓国映画を見たいならおすすめ枠。」ジェントルマン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
少し長いが今週韓国映画を見たいならおすすめ枠。
今年65本目(合計1,157本目/今月(2024年2月度)18本目)。
(ひとつ前の作品「梟 フクロウ」、次の作品「カラーパープル」)
興信所から始まるストーリー。ここに弁護士の方やらいろいろ登場し、さらに韓国映画特有のいろいろなハイレベルなお話(ITのお話ほか)に飛ぶという、濃厚なストーリーです。
みていて少し長いかなと思いましたが、「なるほどね」というのがわかるのが最後の20~30分くらいまでで、そこでやっと「あとは伏線など回収して終わりか」と思いきや、実はさらに裏ストーリーというか「裏設定」があっちこっち隠れているという、見ていて飽きないストーリーです。
ごく少数の部分で法律(日本でいえば刑訴法にあたるもの、商法会社法ほかの知識)の知識が求められたり、あるいは韓国映画といえばそれでしょというITネタに関する知識が求められるところがありますが(後述)、今週韓国映画を見たいなと思ったらおすすめの一作です。
それにしても、犬を連れての移動は…。1月上旬だったかシネマートでやっていた犬とのロードムービーの映画がありましたが、やはり良いものですね。
なお、全般的に「長く感じる」映画ですが、序盤の導入部分で描かれる描写の大半はのちに拾われる情報なので(ダミー描写はほぼ存在しない)、細かいところまでチェックです。
採点は以下を考慮したものです。
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(減点0.1/「フリーWifiにつないではいけない」)
・ …という発言をする方がいますが、日韓ともに、フリーWifiは公衆用のものなので傍受が簡単で暗号化も基本的にされないという事情によるものです。
(減点なし/参考/「自動車の登記が偽物」)
・ …という発言もありますが、韓国では自動車は購入した後30日以内の登記(自動車登録、と呼ばれているが、日本の自動車登記と変わらない)が義務的に必要です(犯罪防止のためのナンバープレートの管理のほかに、売買が適正に行われたかなどをチェックする、日本の自動車登記の制度と通じるものがあります)。
※ 日本では登記について定めた法は民法では不動産の物権変動の177条だけですが(韓国民法では186条)、個別法で「これも登記してね」というものがあり、その例として「車、船舶」があります。この点は韓国も同じです(車、船舶は(日本では)即時取得ができるかどうかという問題と関係する)。
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