「なんの話を観せられたんだ」スマホを落としただけなのに 最終章 ファイナル ハッキング ゲーム Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
なんの話を観せられたんだ
成田凌のハマり役だと思うんだよね。それがラストだっていうから観に行ったの。
期待を裏切らずに作りがチャチだね。
成田凌、攫われて、なんか厳重に警戒された敵の建物に連れ込まれるんだけど、入口はダイヤルロックだけなのね。監視カメラは付いてるけど。そんな簡単な鍵でいいの?
千葉雄大は内閣調査室みたいなところにいるのかな。
しかし部屋にスマホは持ち込み放題。機密データ漏らし放題だね。
そんなずさんな内調ある?
日韓首脳会談会場にミサイルが! でもフェイク画像だ! の確認のときも千葉雄大の私用スマホで井浦新に連絡して確認だからね。この室の連絡経路どうなってんだ。
さらわれた成田凌を手なづけなければならないとスミンがいきなりキスするんだけど、そんなこと、ある? 「手なづけろ」「はい、キスします」はないでしょ。
そして成田凌は逆にスミンをてなづけることに成功すんの。
なんか境遇が同じだからってことでスミンは成田凌に惹かれてくんだけど、ほんと? そいつ自分の好みの女は殺すんだよ。「それでもいいの!」って感じは薄かったな。
日韓首脳会談会場に爆弾を積んだ多数のドローンが飛来しピンチに! しかもドローンを操っている人たちはネットゲームのテストプレイだと思ってる!
ゲームのテストプレイでドローンを操らせるっていうアイデアは良かったな。面白い。
でもドローンが飛んでくる前に迎撃しようよ日本政府。上空の警備がないってことはないでしょ。
千葉雄大およびお友達の原田泰造が活躍して、ドローン問題は解決。
千葉雄大以外はなにやってんだよ。
そして裏切り者が井浦新であることが発覚し、スパイアクションに。
「何年前のシーケンスだよ」って感じの懐かしいアクションなんだけど、作品のテイストにはあってる。
スミンが最期に言う「私を剥製にして」は良かった。そうか、そこまで成田凌に惹かれていたかとは思った。なんで惹かれたかは不明だけど、そこはこのシーンでは問わないことにしよう。
ラストはしかし、成田凌が死んでしまい生き残ったスミンの横で、従順に過ごすんだよね。良かったね。大団円。
シリアルキラーの人間臭さみたいなところを描く作品だと思うんだけど、もしくは悪役の成田凌が売れてきたから少し良い人にしなきゃという作品だと思うんだけど、別にそこは観たくないかな。
でも成田凌が「ひゃはは」ってやってるのはハマってて良かった。
作りがちゃちな映画を観ようと思っていったから、全然よかったよ。