ぼくが生きてる、ふたつの世界のレビュー・感想・評価
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ラストは鼻の奥の方がツーンとした😢
コーダという言葉や存在については、以前にテレビドラマの「デフ・ヴォイス」で知ったのだが、やはりさまざまな葛藤を抱えてしまうのだろうか。
色々な出来事があって、それでも前を向いて生きていくのは、聾唖者も、そうでない者も、コーダも同じ。
吉沢亮が「キングダム」とは全く違う路線の、家族の問題での葛藤や自分の将来のへの不安で悩む複雑な青年という役柄を見事に演じていたのは素晴らしい。
P.S. 正直なところ、舞台が東北の宮城県だったので、ラストは東日本大震災が絡んでくるかなと思っていた。それはちょっとありきたり過ぎて何か違うし、あまり個人的には好ましい展開ではないなぁ、と思っていたら良い意味でスカされた😓
聴覚障がいの両親の元に生まれた1人の男の半生を描いた感動作。 本年度ベスト!!
何か起こる訳ではないけど、日常の親子の会話や息子の行動や発言などに心を打たれる素晴らしい作品だった!
観賞後も本作の事を思い出すだけで理由が解らない涙が出る感じ(笑)
聴覚障がいの両親を持つ吉沢亮さん演じる大の半生を描いたストーリー。
吉沢亮さんが主役と思いきや前半は全然登場しない(笑)
と、思いきや小学生の大を演じた子役が吉沢亮さんにそっくり(笑)
ここでストーリーの流れが予測出来た感じ。
大の行動の全てが心に刺さる!
こんなに登場人物に共感出来る作品に出会った事がない!
大が成長する過程での反抗期や家を出たい気持ちとか、男性なら共感できる感じだった。
逆に女性陣の感想が聞きたくなる。
大が父親と道路を歩きながら会話する長回しのシーンも素敵だった。
手話で話しているのに、思い返せば普通に会話していた記憶になっている錯覚に陥る(笑)
圧巻だったのは吉沢亮さんの手話。
相当練習したんじゃないだろうか?
コーダと言う役を違和感無く演じる姿が素晴らしかった!
母親と子供の親子愛は障害の有無に関係無い絆で結ばれていると思わされた。
終盤の駅のホームのシーン。
いきなり無音になる演出がヤバい!
ヒクヒクと泣いてしまった自分が周囲にバレてしまった(笑)
個人的に吉沢亮さんに主演男優賞を差し上げたい作品でした( ´∀`)
コーダの苦悩
吉沢亮がいまだに中学生を演じるとは。ちょっとした雰囲気の違いで年齢変わってて素晴らしい。思春期とその後の母親との温かい雰囲気への変化はほんとにグッときますね。お母さんありがとう。忍足さん美しくて優しくて素敵でした。
わかりあえるためには
いま旬の吉沢亮主演で呉美保監督。codaというアカデミー賞映画がありました。そもそもcodaという意味がろう者の両親の子供ということだったのを今作で知り、あーいい映画だーと能天気に言ってたのが恥ずかしい。日本版codaとは言わないけれど、ヤングケアラーにならざるを得えない子供が鬱屈として、逃げる様に目的もなく上京。しかしそれでも深い愛情を注ぐ母にぐっときます。ろう俳優を起用してフィクションと現実の距離を縮めていて観た人が、同じ日常でも境涯があるふたつの世界が近づくために理解を深める一助になると思いま
吉沢亮君の演技が自然でよかった✨
それぞれの年代の大君が皆とてもよかった✨子供の頃、思春期、そして社会に出てからの大君が自分の親のことを思う気持ちがとても自然で。
ラストのお母さんとスーツを選んでパスタを食べて何気ない会話を手話で話して…その様子はどこにでもいる普通の親子のようで、周りの視線に捉われることなく、普通の雑談をお母さんとしてて。お母さんの手話で話してくれてありがとう、の言葉の後の帰っていく背中が映った時、泣いてしまった。
ありがとう‼️ ←吉沢亮くんの舞台挨拶での母への言葉‼️
耳の聞こえない両親と、その息子の物語‼️コーダである息子は高校卒業後、逃げるように東京へ・・・‼️映画は息子が赤ん坊の頃から、優しい両親に見守られながら成長していく過程を、喜びも悲しみも苦しみも織り交ぜながら淡々と描いていきます‼️経年効果を出すためにフィルムの質感も微妙に変化が見られます‼️映画の後半は息子の東京での生活が描かれ、ここでも聾唖者の方々と交流する息子‼️たとえ遠く離れていても両親とのつながりが感じられます‼️母親役の忍足亜希子さんの笑顔と優しさ溢れる佇まいも印象的‼️ラスト、駅のホームで泣き崩れる吉沢亮くんの無音シーン、そしてタイトルが出るラストカットに、息子の決意のようなものが感じられ、目頭が熱くなりました‼️
「CODA あいのうた」の日本版? いやいやこれは実話なのでちょっと違います。
舞台が宮城県の小さな港町、主人公の年齢が・・・ファミコンのスーマリを小学校低学年で楽しんでいるシーンが有り、1970年代後半生まれくらいなので、ひょっとしたら辛いシーンが出てくるかな?と身構えていましたが、あの天災が起こったのが2011年なので、この映画のお話はそれ以前で終わっている・・・っていうのはネタバレ?(笑)なので、現在から20年くらい前でお話が終わっているので「近過去」のお話です。
主人公は両親がろう者のいわゆる「コーダ」で、「CODA あいのうた」の日本版という雰囲気もありますが、この作品は自身がコーダの五十嵐大氏のエッセイが原作の実話ベースなので「CODA あいのうた」のような劇的な展開はしません。しかし、その分リアルな作品だと思います。この映画の主人公もまんま五十嵐大という役名でした。
主人公を演じた吉沢亮は中2から20代半ばまで演じていますが、全然違和感がないところが彼のすごいところです。両親を演じた今井彰人と忍足亜希子は実際のろう者で、父親を演じた今井は吉沢と3歳しか違わないそうな・・・全く違和感がありませんでした。忍足亜希子は過去にもいろいろな作品に出ていますが、「黄泉がえり」で伊東美咲の母親役が印象的です。多くのろう者俳優が出演し、字幕のつくシーンもたくさんありますが、ろう者の生活を多少なりとも教えてくれます。
自分と母の物語だった
「そこのみにて光輝く」の呉美保(おみぽ)監督作。
思えば30年以上も日本映画のマイベストワンだった小津安二郎監督の「麦秋」の座を奪ったのが呉美保さんの「そこのみにて光輝く」 だった。自分たち夫婦の物語だった。
そして今作。
これは自分と母の物語だった。
自分の母がいた。
決定的だった。
もう泣くしかなかった。
耳のきこえない両親をもつコーダを演じたのは吉沢亮さん。そして母親を演じたろう者の女優・忍足亜希子さん。
そう、46年前、東京に出る日に在来線の駅まで送りにきて、そのまま帰れずに名古屋駅の新幹線ホームまで来た母の姿を思い出した。
忍足さんは母だった。
やっぱり手話にも方言があるよね。
イケメン俳優の吉沢亮が主役という事で、笑って泣ける作品を想像しながら着席。
えっ!?主人公の五十嵐大が産まれてすぐの時から始まった。父も母も障害者なんだ。すぐ大人になるんじゃないかなと思ってたら、小学生に。友達と手話の話しをしたりして、意外に思ってたら、中学生に。確かに聴こえなくて喋れない親と三者面談は嫌かもね。てか、吉沢君が中学生なんて驚き。何より驚くのは、あっという間に時間が経っちゃう所。高校受験に失敗したと思ったら、役者を諦めて東京に移住する事にした。あれ?何年経ったんだろう。東京でのバイト、爺さんの影響があったのかな。地元でやってるシーン無かったもんね。そして、就職の面接へ。あら、ユースケ・サンタマリアだ、コメディスタートかな?と思ったけど、それはなかったな。あら、主人公の五十嵐大と原作者の名前が同じなんだ!ストーリーもそれほどドタバタしないで主人公の日常を描いているだけ。て事はこの話、ドキュメンタリーなのかな。ずっと、ふたつの世界の意味が分からなかったが、最後のシーンで音が無くなって分かった。でも世界は1つだと思ったな。
吉沢君のおかげか、ずっとハラハラできて楽しかったです。
親の気持ちって……
大ちゃんの気持ちの成長がよくわかった。
聞こえる聞こえないとか、そういうことだけではなく、色んなことで、葛藤して、親に対してくそっ!と思ったり、なんだよー!っていう感情を親にぶつけたり、でもその時、親が抱いてる思いなんて分からなくて、大人になってやっと分かるようになることってみんなあると思う。
そんな大ちゃんの成長がよく分かる映画だったなぁ……
お母さんが大ちゃんを思う気持ちが一貫してて、だからこそ大ちゃんは母の気持ちがわかるように育っていったんだなって思った。
原作本読んでみよーっと!
何となく共感できるからこそ─
少し違った、とか、普通ではない、といったところをほとんど感じないで、普通に自らの人生とシンクロするところを感じつつ自然に共感できました、自分とは境遇が全く違うにもかかわらず─。
映像の質が非常に素晴らしい。それに、カメラワークや演出も非常に良い感じがして、それゆえのナチュラル感だったのかなと─演者もみんな素晴らしかったです。特に吉沢亮が─というところなんでしょうけど、それも周りの名演あってこそだと─。
人それぞれ、誰しもが何かしらの事柄を等しく─、そんな漠然とした思いを─。なかなかの良作でした。
呉美保監督長編初鑑賞
呉美保監督の作品は私たちの声しか見たことがなく長編は初鑑賞だったのだけれど、どちらの作品でも共通して思うのはこの監督は本当に、なんてことはないでもちょっとドラマなこともある日常をよりドラマチックに描くのが上手いなぁということ。
多分こんな家族は世界のどこかに居て日々を送っているんだろうなと感じさせられてしまう。手ブレっぽさのある画面の揺れや必要以上のBGMがないこと、環境音をはっきり使うところがよりそう思わされてしまう要因なんだろうか。何もかもが計算しつくされているような。ただただ日々を映しているように思える。すごい。
コーダのことはもちろんだけれど私が一番強く感じたのは愛だった。冒頭光の当たる中に寝かされてそれを純度100%の愛情を持ってあやす大人たちを見てこの映画が伝えたいのはこれなんだろうなと思った。家族愛の物語なんだろうなと思った。
原作とタイトルが全く違うけれどふたつの世界を表すための冒頭と最後の演出がものすごく効果的だったと思うし、最後の吉沢亮の演技は圧巻だった。あそこまで表情だけで訴えかけられる人もなかなかいないんじゃないだろうか。普段CMで見かける姿と全く違っててギャップで風邪ひきそうってこういうことなんだろうなと思った。
コーダあいのうた以降当事者が演じることの大切さや必要性が重視されてきてデフ・ヴォイスとかかぞかぞとかそういえばPERFECT DAYSもそうか。きっとそういう意識が生まれなければ見ることができなかった作品が生まれてきたことが素直に嬉しい。私は健常者で、だけど障害がある人も心の根っこの部分はきっと同じなんだろうなと感じることができたこの作品を観れて、ただただ良かったなぁと思う。
母さんありがとう
聴覚障害を持った両親の間に生まれた子の成長過程で
ちょっと周りとは違う家庭環境に反発した思春期。
社会に出て人生経験を積んだ大人になり、母の有り難みを痛感するストーリーが上手に表現されてる。
凄い感動とか心を動かされることはなかったのに
エンドロールで「烏丸せつこ」が出てきて、ナニ!と一番反応する低レベルな私には、もう少しわかりやすい刺激も欲しかったかな
素敵な母親&父親の映画でした
大くんのお父さんお母さんお二人が、本当に素敵な人柄でした。子を持つ親として、同じような親子関係になったとき、五十嵐夫妻のようになりたいなと思いました。終始心を揺さぶられ、涙が出そうになり、最後は感動しました。見てよかったです。中高生の娘たちにも是非見てもらいたい映画でした
家族で見るべき良心的な作品
耳のきこえない両親を持つコーダの息子の成長を描いた家族ドラマです。
五十嵐大による自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」の映画化。
五十嵐大の産まれた時から社会人になり東京で自活する姿を描いています。ろう者の役はすべてろう者が演じていることもあり全体的にドキュメンタリーのように感じました。
誠実で爽やかな役の多かった吉沢亮のひねくれた社会人役が興味深かったです。
悲劇的な事件を無理矢理描くこともなく淡々とした日常シーンが続きます。母に酷い言葉で罵倒した過去の後悔や過去と現実の回想シーンは自分の母を思い出してしまいました。おススメ度は高いです。地味なドラマですが家族でぜひご覧ください。
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