劇場公開日 2024年9月20日

  • 予告編を見る

ぼくが生きてる、ふたつの世界のレビュー・感想・評価

全251件中、241~251件目を表示

5.0この映画はCODAの話と聞き、少し手話の事を調べてから観に行きまし...

2024年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

この映画はCODAの話と聞き、少し手話の事を調べてから観に行きました。僕は手話って聴者が話す言語、例えば日本語をそのまま手の動きに変換したものだと思っていたのですが、そうではなく独自の文法をもった独立した言語なんですね。そして、その表現は手の形状にとどまらず、顔の表情、手の動きの大きさ、位置(顔から近い遠いでニュアンスが違ったりする)テンポなどを総動員するもののよう。
資料を読むと吉沢亮は聾者も驚くほどレベルの高い手話表現をしているそうですが、素人目にもその感じは分かりました。そっけなく話す時の手話、気持ちがたかぶって日本混じりに話す手話。両親から教えられた手話だからCODA独特のものでもあることも表現されているようです。
また聾者は、手話よりも聴者の口を読み、発声を覚えて声を出すことが重要とされていた時代もあって、主人公大の母はその世代にかかっている事、手話にも方言があるといった事もさりげなく語られています。
でも、実はこういった僕が知らなかった聾者の"世界"は物語の中でさりげなく示されるだけで、この映画が語っているのは、普通のそんなにいけてない男の子のとても普遍的な成長物語です。無邪気な子供時代から親をうとましく思う思春期、何者でもない自分との葛藤の時代、そして親のありがたさに素直に気づける瞬間。それぞれの時代のリアルな背景にちりばめられた"あるある"が、とても映画的な豊かさの中で進行します。でんでん、烏丸せつこ、原扶貴子、山本浩二から滲み出まくる人間というものの可笑しさ愛おしさ。たまりません。結局僕ら人間は、こういうふうに不器用にぶつかりあって生きていくしかないんだけど、そこにある可笑しみ、喜びこそが何よりも大切なんだと思わせてくれます。
あのトンネルはもちろんイ・チャンドンへのオマージュでしょう。
呉美保、剛腕です。

コメントする (0件)
共感した! 27件)
wisefat

4.5子どもから大人になる過程が丁寧に描かれてます

2024年9月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

塩釜といえば、山寺宏一さん(アンパンマンの犬チーズの声)、大友康平さん(HOUNDDOG)、五十嵐大さん、でしょうかね。意外といるな有名人。

地元宮城の人の実話の映画とのこと、旦那と見てきました!。

ドキュメントとドラマと映画が混ざったような構成、でも不思議と嫌ではありませんし飽きません。昭和の雰囲気が懐かしいかんじ、場面転換のときのカメラが好きかな。

特別な事件やドラマは無く、淡々とストーリーが続きます。わらべ信(吉沢亮)なかなか上手いね〜と旦那と話す。少年が大人になる過程が上手く丁寧に描かれています。

下記の台詞が特に良かったな〜!
「仕事はいつも実力より上のものがくる、逃げてはいけない。」(職場の上司)
「どこの家庭も色いろあるよ」(お父さん)

どこの家庭も色いろあるね、だから成人して働くようになったら家を出た方が良い。そして親や家庭の呪縛から離れて、自分で考えて行動して失敗してまた考えて行動して、自己の責任のもとに行動して、本当の意味で自立した大人になっていくんだな~と改めて実感!

私も転職で勝ち取った採用(倍率40倍超)で「うちは本当は高卒は取らないんだけど」とまで言われましたが今も同じ業界で働いています。

ダメもとでも面接受けることの大切さ。
若い人に見てほしい映画。
毒親育ちのわたしも似たような経過たどって今があるからじんとくるものがありました。

ラスト続きが気になるかんじ、旦那が話がもっと続くかと思った、と言ってました。
続きは本人の家庭を描いた本に描かれてるのかな?

本も読みたくなりました。
よき映画なので、ぜひ!

コメントする 2件)
共感した! 24件)
ころん

4.5お母さんの多様な表情が印象的

2024年9月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

吉沢亮さんの十代から二十代にかけての演じ分けが素晴らしい。また、お母さんの多様な表情が印象的。喜びも悲しみも、泣き叫ぶ声も、彼女の内から迸る感情が見えてとてもよかったです。小学生の息子が近所の人に盗人扱いされて連れて行かれそうになっているのを、助けに入ったときのお母さんの必死な声と身振りが一番好きで、なぜか泣けてきた。
コーダという子どもの立場から見た両親やコミュニティの人々、宮城にいても東京にいても、五十嵐大を形作るのは、やはり受け継いたおもいやりで、それが消えていなくてよかった。
癖のある祖父と上司で、でんでんさんやユースケ・サンタマリアさんなど実力派も脇を固める。
普通ってなんなんでしょうね。奇異の目で見るのに知らないフリして融通してるつもりでいる、そんな無いものとして扱うことこそが傲慢で思い上がり。私自身の情けなさを突きつけられた気もします。たくさんの人に観てほしいですね。

コメントする (0件)
共感した! 33件)
ふたり映画

5.0母の子への愛が一番強い

2024年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

宮城県がロケ地で宮城県で先行上映中の映画。
それくらいの知識しか無い状態で見に行った。
見たのはイオンシネマ石巻。
土曜日の朝イチの回で観客は20人くらい。

東北ご当地物なので、期待は特に無かった。
理由は、直近で見た東北ご当地物でのイメージから。
今年見た南相馬が舞台の『水平線』、津軽が舞台の『バカ塗りの娘』など、小ぢんまりとした少し暗い感じの作品が多かったから。。

予想に反して、この映画、すごく良かったです。
スケール感とか関係なく良い映画でした。
予備知識無しで見たのも良かったのかも。
両親が聾唖の耳が聞こえる子供(コーダ)の話。
※コーダ(CODA, Children of Deaf Adults)とは、きこえない・きこえにくい親をもつ聞こえる子どものこと

両親の愛と、子供(コーダ)の様々な葛藤。
子供役の吉沢亮は良いですね、好きな役者の一人です。
それと、吉沢亮の小さい頃の子役がめっちゃ吉沢亮に似てた。
役者の皆さんの宮城の方言も違和感なかったですよ。

それよりもなによりも、母親役の女優さんが素晴らしかった。
ホントの聾唖の人だろうというのはすぐに分かった。
こんな素晴らしい私の知らない聾唖の役者さんがいる事に驚きながら見ていました。
ホント子供への愛がダイレクトに伝わってくる演技でしたね。
最後の方で、それまでの子供へのいろいろな表情の母の顔が続けて映し出された時は、吉沢亮につられて泣きそうになりました。

今年見た映画『きっと、それは愛じゃない』での言葉を思い出した。
「母の子への愛が一番強い」、ムハンマドの言葉らしいです。
無償の愛に感動しました。

せっかく先行上映してるんだから、宮城県の人にもっと見て欲しい!
あたたかい気持ちになります。
今のところ、今年のベストワンです。
(今年の映画館での邦画鑑賞数31本)

コメントする (0件)
共感した! 32件)
はりー・ばーんず

4.5コーダ(CODA)=Children of Deaf Adults

2024年9月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

幸せ

2024年映画館鑑賞86作品目
9月13日(金)イオンシネマ新利府
ACチケット1000円

監督は『酒井家のしあわせ』『オカンの嫁入り』『サビ男サビ女』『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』の呉美保
脚本は『宮本から君へ』『MOTHER マザー』『とんび』『アナログ』『ゴールド・ボーイ』の港岳彦

宮城県先行上映

耳が聞こえない両親を持つ耳が聞こえる息子の成長記

成長するにしたがって母との向き合い方が変わってくるわけだ

吉沢亮が中三の役もやる
それまで4人の子役が継投
4人目がなんとなく吉沢亮っぽい美少年
それに比べて友達役の顔立ちがなんとも言えないがよく言えば味がある

タモリ「実力よりも高めの仕事が来る。それはチャンスだから逃げちゃ駄目」
それを引用した編集長が真っ先に逃げたけど笑
自然解散?した週刊誌芸能アサルト
否が応でもフリーライターにならざる得なかった

見どころは手話のやり取り
あと家族の交流

終盤モヤモヤした感があったので少々減点

配役
フリーライターでコーダの五十嵐大に吉沢亮
大の母で聾者の五十嵐明子に忍足亜希子
大の父で聾者の五十嵐陽介に今井彰人
大の母方の祖母で宗教にハマっている鈴木広子に烏丸せつこ
大の母方の祖父でヤクザの鈴木康雄にでんでん
大のおばに原扶貴子
大がライターになるきっかけを作った週刊誌編集長の河合幸彦にユースケ・サンタマリア
編集部の先輩に山本浩司
若い聾者の庄子彩月に長井恵里
パチンコ屋の客として大と出会う年配の聾者に河合祐三子

コメントする (0件)
共感した! 16件)
野川新栄

5.0感情の回転が素晴らしい!

2024年9月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

楽しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 17件)
nevila21

4.5今年のベスト級の作品

2024年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

呉美保監督の9年振りの新作。
うん、最高だった。泣いちゃうよね。
久し振りに映画が終わって場内が明るくなるのが恥ずかしなるくらい、泣いてしまった。
余韻が残る本当に素晴らしい邦画だった。
あと、吉沢亮の代表作になるよね。

コメントする (0件)
共感した! 28件)
KB

4.0なんとも優しい世界

2024年8月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

なんとも優しい世界。
ママが常に大の気持ちを尊重してくれるのが心に沁みた。それはママが限られた範囲内ではあったかもしれないけど、自分の好きとやりたいことを尊重しながら生きてきたからだろうなと思う。
愛情を言葉にして伝えるのは難しいけど、彼のご両親はいつも言葉で態度で伝え続けるので、ずっと世界が優しい。

言葉って同じ言語を持つ人同士でも、人によって受け取り方が違うから難しいから困る。手話も一つの言語なら、それも訳する時にはそれぞれの育った背景からの解釈が違うだろう。だからこそ、家族が他言語を持つ人に自分の伝えたいことを訳してくれるのは、とても有難いし嬉しいのだ。大事な部分を正確に伝えてもらえるから。
という経験を私自身が英語が話せない中、娘に通訳してもらっていたので、そこだけは痛いほどわかる。(私の勝手な思い込みかもしれないけども。)

アフタートークにて、監督がこれはコーダのアイデンティティについての話だけど、色んな人に対して普遍的な物語になるだろう、とお話をされていたのが心に残りました。
自分の育った環境が普通じゃないのではという不安、疑問を持ちながら育つ人は確かに少なくないと思う。

コメントする (0件)
共感した! 23件)
icco

4.0Codaもこの映画も好き

2024年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

2024年8月28日
映画 #ぼくが生きてるふたつの世界 (2024)年鑑賞

Codaとして聞こえる世界と聞こえない世界の間で生きることの葛藤と自立を #吉沢亮 さんが繊細に演じています
母親役の #忍足亜希子 さんの自然な演技も素晴らしかった
必見です
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました

コメントする (0件)
共感した! 18件)
とし

4.5感涙必至

2024年8月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

耳の聞こえない両親に生まれた、聞こえる子ども。
幼いころは屈託なく育つが、思春期になるにつれ両親のことが疎ましくなってくる。
成長するにつれて変化する、そんな繊細な心情を描きだしています。
ほんとうの聾者である両親役のお二人と吉沢亮が実にいいです。
感動のラストは涙なくしては観ることができません。

コメントする (0件)
共感した! 16件)
シネマスキー

5.0静寂なる饒舌に心が震える。

2024年7月8日
Androidアプリから投稿

自叙伝であることの「強い説得力」に圧倒される。
ここ数年各国で、聾唖がテーマや、必然的に手話、という作品が高評価されているが、本作は十分日本代表として世に問える作品だ。
聾唖の俳優たちによる「飲み会」の飛び交う手話による会話に驚いた。これほど饒舌だったのだと。
配信試写。9月封切予定。

コメントする 1件)
共感した! 26件)
t2law
PR U-NEXTで本編を観る