劇場公開日 2024年9月20日

「母は強し」ぼくが生きてる、ふたつの世界 あさやんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5母は強し

2024年11月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

■あらすじ

東北の港町、耳の聞こえない両親のもと育てられた五十嵐大。
幼いころから、母親の通訳をし、手話も我流で少しずつ覚える。
しかし、成長するとともに、周りから特別視されることに違和感、戸惑い、
苛立ちを感じる。そして反抗期を迎え、母親の明るさすら、
うっとおしいと感じるようになる。
二十歳のときに逃げるように上京、一人暮らしを始めるが・・・

■レビュー

母親の強さ、愛情の深さに、感動。
思春期の反抗的な息子の態度であれ、すべてを受け止める。
そして息子を信じ、寄り添う。
20万円もする補聴器を買ったのも「大ちゃんの声が聴ける」って。。。
いや、聞こえてないじゃん!と笑いたくなった。

父親も息子の上京に背中を押すところに感動。
母親とのなれそめ、駆け落ちエピソードを話す姿は、
男同士ならではか。

ばくち打ちの祖父、そして毎日お経を唱える祖母にとっては、
孫の大が唯一の話し相手だったのかもしれない。。。

ラストの母親との電車のシーン、そして電車を降りたホームで母親から
「手話で話してくれてありがとう」という言葉に大が泣き崩れたシーンは
ぐっときた。

主人公の大を演じた吉沢亮さんも素晴らしかったが、
母親役の忍足亜希子さんの素敵な笑顔、前向きな姿勢に感動。

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あさやん