劇場公開日 2024年9月20日

「聴覚障がいの両親の元に生まれた1人の男の半生を描いた感動作。 本年度ベスト!!」ぼくが生きてる、ふたつの世界 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0聴覚障がいの両親の元に生まれた1人の男の半生を描いた感動作。 本年度ベスト!!

2024年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

何か起こる訳ではないけど、日常の親子の会話や息子の行動や発言などに心を打たれる素晴らしい作品だった!

観賞後も本作の事を思い出すだけで理由が解らない涙が出る感じ(笑)

聴覚障がいの両親を持つ吉沢亮さん演じる大の半生を描いたストーリー。

吉沢亮さんが主役と思いきや前半は全然登場しない(笑)
と、思いきや小学生の大を演じた子役が吉沢亮さんにそっくり(笑)
ここでストーリーの流れが予測出来た感じ。

大の行動の全てが心に刺さる!
こんなに登場人物に共感出来る作品に出会った事がない!
大が成長する過程での反抗期や家を出たい気持ちとか、男性なら共感できる感じだった。
逆に女性陣の感想が聞きたくなる。

大が父親と道路を歩きながら会話する長回しのシーンも素敵だった。
手話で話しているのに、思い返せば普通に会話していた記憶になっている錯覚に陥る(笑)

圧巻だったのは吉沢亮さんの手話。
相当練習したんじゃないだろうか?
コーダと言う役を違和感無く演じる姿が素晴らしかった!

母親と子供の親子愛は障害の有無に関係無い絆で結ばれていると思わされた。

終盤の駅のホームのシーン。
いきなり無音になる演出がヤバい!
ヒクヒクと泣いてしまった自分が周囲にバレてしまった(笑)

個人的に吉沢亮さんに主演男優賞を差し上げたい作品でした( ´∀`)

イゲ