「自分と母の物語だった」ぼくが生きてる、ふたつの世界 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
自分と母の物語だった
「そこのみにて光輝く」の呉美保(おみぽ)監督作。
思えば30年以上も日本映画のマイベストワンだった小津安二郎監督の「麦秋」の座を奪ったのが呉美保さんの「そこのみにて光輝く」 だった。自分たち夫婦の物語だった。
そして今作。
これは自分と母の物語だった。
自分の母がいた。
決定的だった。
もう泣くしかなかった。
耳のきこえない両親をもつコーダを演じたのは吉沢亮さん。そして母親を演じたろう者の女優・忍足亜希子さん。
そう、46年前、東京に出る日に在来線の駅まで送りにきて、そのまま帰れずに名古屋駅の新幹線ホームまで来た母の姿を思い出した。
忍足さんは母だった。
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