劇場公開日 2024年9月20日

「自分と母の物語だった」ぼくが生きてる、ふたつの世界 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5自分と母の物語だった

2024年9月23日
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鑑賞方法:映画館

「そこのみにて光輝く」の呉美保(おみぽ)監督作。

思えば30年以上も日本映画のマイベストワンだった小津安二郎監督の「麦秋」の座を奪ったのが呉美保さんの「そこのみにて光輝く」 だった。自分たち夫婦の物語だった。

そして今作。

これは自分と母の物語だった。
自分の母がいた。
決定的だった。
もう泣くしかなかった。

耳のきこえない両親をもつコーダを演じたのは吉沢亮さん。そして母親を演じたろう者の女優・忍足亜希子さん。

そう、46年前、東京に出る日に在来線の駅まで送りにきて、そのまま帰れずに名古屋駅の新幹線ホームまで来た母の姿を思い出した。

忍足さんは母だった。


エロくそチキン2