「設定が仇に」ふれる。 aliasさんの映画レビュー(感想・評価)
設定が仇に
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予告を見る限りではつまらなそうだったので鑑賞するか迷ったのですが、「あの花…」の監督とのことで、ひょっとしたらと思って鑑賞したのですが、予想よりもつまらなかったです。
とにかく、主要キャストに魅力がないです。見た目は良いかも知れませんが、頭にくると直ぐに暴力をふるう男や、好きでもない男とキスをする女など、内面的な魅力がないので共感しにくいです。
それから、ストーリーが浅いです。小学生時代から中、高、大学をすっ飛ばして社会人になり、そこから幼馴染み3人に2人の女性が加わりひとつ屋根の下、5人の共同生活が始まるのですが、共同生活している割にはその辺のエピソードが殆ど描かれません。何故か料理の場面はやたらと細かい描写なのに、肝心の人物像や物語が雑過ぎて感情移入できないです。
そもそも「ふれる」の設定に無理があり過ぎます。喧嘩する際など相手を悪く思っている時は、いちいち三人で手を繋いでいる状況を作らなければならず、不自然極まりないです。その設定が枷となって物語を細かく描けなくなってしまったのだと思います。
いっその事「ふれる」なんか登場させずに、その分を人物像や大人への成長物語に充てた方がましだったのではないでしょうか?
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