方舟にのって イエスの方舟45年目の真実のレビュー・感想・評価
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“おっちゃん”に興味があるんですが…
この団体は、宗教法人でもカルトでもない風な
ナレーションが入っていましたが、
本当にそれで、この1時間30分では、
余計によく解らない団体でした。
そういうのをカルトというなら
カルトなのかも知れないけど…
“おっちゃん”と呼ばれる主宰の方に
なぜ、女性たちがあそこまで心頭していったのかが、
理解できるのかと思ったら、
その辺りの精神論的な部分や、
“おっちゃん”については、あまり描かれておらず、
女性たちのインタビューと犬の散歩とスナック運営と、
ニュース報道のなぞりみたいな内容に感じられました。
とりあえず、
“おっちゃん”が、自分で家を建てられるぐらいに大工仕事ができるのは、
普通に技量としてスゴいと思いました。
わたしが魅力を感じられたのは、
このドキュメンタリーからは、そこだけでしたね…。
女の人たち、昔はみんなおキレイで、
だから、余計に話題になってしまったのでしょうか。
ただ、今は、なんだか皆、もうそれしか、
そんな風にしか生きられないように見えてしまいました。
ただのシェアハウスみたいな。
それが、カルトなのか?!
スナックに関してのインタビューでは、
ビフォーアフターはしないんです。
と言う発言に妙に引っかかってしまって…。
そこのプライドは何なんだろう…。
画質とかを昭和風にしているのは意図的なんでしょうが、
それがより一層、昭和に取り残されているように感じさせられてしまい、
会員が減っているのも納得できるような演出でした。
人には、何かしらの拠り所が必要だとは思いますので、
“おっちゃん”の教えに心頭するのも、共同生活するのも、
そのルールを守るのも異はないですし、
嫌悪感もまったく感じず、
それがたまたま、きちんとお化粧して巻き髪をした、
キレイな女性たちの集団で、そこに男性がひとり中心で
“おっちゃん”と呼ばれていた、という事実を知った感じですかねぇ…。
余談
お姉さんにたちがビートルズ風に横断歩道渡ってる画は、
ちょっとビートルズファンに怒られそうだなー、
とか関係ないことを想っちゃいました 笑
最後のナレーションが全て
「千石イエスは時の人」
岡田あーみんの漫画に出てくるフレーズ。
小学生だったので意味が分からなかったが大人になり、あれは怪しい宗教団体の事だったのか程度の認識に。
懐かしい!あれの真相が分かるのか!と軽い気持ちで鑑賞。(結果重い気持ちになる)
まず、まだ活動されていた事に驚いた。
個別のインタビューでは終始横顔のアップを映す。そして当時のその方の映像も流す。否応なしに時間の経過を見せつけられる。だか、彼女達の言っている事やっている事は当時と変わってなくまるで時が止まっているような怖さも感じる。凄い演出方法に感嘆した。
代表のまさ子さんの歌声は聞きたかった。
が、これは監督がその場で体感したものを観客に追体験させてくれていたと知って納得。
これは貴重な体験だった。
「宗教ではない、宗教は嫌い。聖書を研究してるだけ」と語る一方で「おっちゃんの言う事を聞いていれば間違いない」と断言してしまう危うさ。これは…カルト的なのでは…。
方舟は健全な団体だとは思う。
だか、最後のナレーションにあった「家族や知り合いが入りたいと言ったらとめる」の監督の言葉に大きく頷いた。
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