「GODISNOWHERE」ハンテッド 狩られる夜 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
GODISNOWHERE
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理不尽なワンシチュエーション・スリラーと言ってしまえばそれまで。凶悪サイコパスと無線機で会話しながら、現在の分断されたアメリカの姿を明るみに出した社会派ドラマとも取ることが出来る・・・だけど、これじゃ中途半端すぎる。差別主義者や陰謀論者、そして反ワクチン派といった言葉は全て犯人側が自白するかのように語ってるが、最終的には単なる自滅的スナイパーだった。主人公アリスも犯人も死んだ中、立ち寄った家族の孫娘だけが生き延びて立ち去るというラストは虚しくてしょうがない!
最初、主人公アリスが腕を撃たれ、不倫相手の同僚ジョンが射殺された段階で、NTR夫エリックの仕業だとミスリードさせ、無線越しの犯人との会話により店内で殺されていたアメリアが妻なんじゃないかと思わせる。そこへアメリアと同じく深夜勤務の男がやってきて、この彼が犯人なのではとミスリード。面白かったのはここまでで、残りはアリスの個人情報にやたら詳しい犯人が一体誰なのかさっぱりわからなくなる・・・
コロナのせいで分断されちまったSNS。銃犯罪は一向に減らない。そうした社会風刺もあるけど、それがみんな犯罪者になるわけでもない。犯人は真っ当な意見を語りつつも結局は無差別殺人鬼というオチが残念なところだ。アリスにしても妊活中だと言いつつも矛盾だらけ。うーん、何を見せられたんだろ・・・
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