インサイド・ヘッド2のレビュー・感想・評価
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前作未見。思春期女子めんどくさい!というだけのお話が、こんなにカ...
前作未見。思春期女子めんどくさい!というだけのお話が、こんなにカラフル、ゴージャス、コミカルに描けるなんて…アイディアたっぷりの脳内世界のカラクリが、繊細な心の動きをダイナミックな活劇に変換する、魔法のような働きはアニメの醍醐味そのもの。ディズニーアニメと思って観てたら、見覚えのある日本のゲームキャラらしき奴が面白ムーブをするのも、ちょっとしたアクセントになっていて楽しい。
もっと見たかった
思春期の最高なプレゼント
🧠あらすじ
ライリーが中学校3年生となり、ヨロコビたちの5つの感情がライリーを守り続けた。そして、ライリーは思春期を迎え、新しい感情たちがやってきて、ライリーが手に負えなくなったヨロコビたちは、新しい感情のシンパイたちに司令室から追い出されてしまう。そして進学のとき、ホッケーと友だちで悩むライリーにシンパイがライリーの新しい感情を作っていく。
🧠さすがディズニーなところ
・エンドロールに私達の子どもたちの人生に贈ると書いてあった。
🧠よかったところ
・ナツカシ最高だね!
🧠学び
・自分の長所だけが自分らしさではなく、悲しいときも、いいなと思うときも、イライラしているときも、心配しているときも、恥ずかしいときも、ムカつくときも、怒っているときも、ビビリなときも、だるいときも、マイナスは決して悪いことではなく、全ての感情に自分らしさのストーリーがある。
・もっと自分らしく体を軽くして生きようと思った。
🧠いまいちなところ
・大人向けの作品であり、子どもたちの集中にはもう少し笑いがあってもよかったかもしれない。
悩んでいる思春期には最高なプレゼントな映画、親としてどういうふうに子どもと接するかも勉強になる映画でした。
自分のマインドを俯瞰してみる
ある種の(よくあることだと思いますが)大人は軽んじてばかばかしいと思ってしまうかもしれません。この映画を一人で劇場で観ようと思う人は多分少ないでしょう。
恐らくそれは常識とか他人目を気にしてしまうからだと思います。つまり、本質や大事な事を考えるよりも、世間体からして、インサイドヘッド2を観ている自分が妥当かどうか、かっこが付くかどうかがどうしても優先されてしまうと思います。
子供向けの優れた映画は、しばしば大人にとっても人生を考える大事な事が散りばめられ、大きなテーマに繋がって行く事が多いと思います。正面から映画の内容と対峙して初めて子供だけの問題ではない事に気づき、自分自身もイキイキとした感性を生かし日々人生を歩いていける様な気がします。
心やマインドの問題はどんな事にも関わっている大事なことだと思います。全ての人がマインドの持ち方についてそれぞれの新しい発見があれば最高だと思います。私は子供向けであっても人目を気にせず、面白そうな映画はどんどん観るようにしたいです。👍
見てよかった!
思春期の感情の爆発を見事に表現!!
人間の感情については、皆さんご存知のように、釈尊など仏教の世界ではすでに解明されているものなので、この映画の言わんとすることがとてもよくわかりました。結論から言って仕舞えば、あらゆる感情は地獄から仏の境涯までを含んでいて、全てが愛すべきものなのですが、そのことを改めてわかりやすく教えてくれた名作です。精神世界なかんづく感情の世界は、深くて広く、宇宙大のものですが、そのことをこんなに丁寧に表現してくれてありがとうと言いたい。ただし、感情は勝手に起こってくるものです。自分が意識したから起こるものではありません。思うに宇宙のチャンネルから電波を受け、自動的に感情が爆発しているものだと私は勝手に想像しています。ですので、自分というものはないのかもしれません。この作品の中では、シンパイとヨロコビが対立しています(実際は心の中では振り子のように揺れてます)。私たちも常にネガティブとポジティブが心のなかで戦っていることを思うと、納得して腑に落ちるシーンの連続に驚きと感動が沸き起こりました。最終的にはポジティブな感情が勝つ?のですが、俯瞰してみるとネガティブな感情もポジティブな感情も人間らしさの表れと思うと、とても愛おしく感じました。設定では13歳の少女の中に起こる思春期の揺らぎですが、私たち大人にとっても非常に学ぶことが多いです。それはあらゆる感情を俯瞰して、そんな感情を生み出す自分とうまく付き合っていくべきだと教えてくれている気がして、心が暖かくなりました。
追記 カナシミの声を大竹しのぶ、シンパイの声を多部未華子が演じていましたが、バッチリハマっていました。しかもセカオワの最後の楽曲、ストーリーにハマりすぎていて涙が出ました(笑)ヨロコビのキャラクター可愛い!
大人も子供と一緒に楽しめる映画
ディズニーアニメは、人生を豊かに暮らすヒントにあふれている。
一作目に続くライリーの感情物語は、それそれの葛藤の舞台を思春期の胸の内へと移す。クラブ活動に打ち込むどこにでもいそうな女の子、その若さ故の戸惑いや焦りなど性別や年齢を問わず自身の経験を振り返って共感を呼ぶ。その一方で、人生にとって優位にあるべき感情は「喜び(ヨロコビ)」であると主張するディズニーアニメらしさを感じることができる。同時に、他の感情との共存を必然的な運命として誰しもが受け入れざるを得ないという真理をも描かれている。幼いころの楽しい想い出が徐々に失われていく一方で成長の過程に様々な感情が紡いでいく人格形成の有り様を思春期という万人が経験する人生の繊細な時期を舞台に巧みに表現した作品だ。
年齢相応に違った角度で鑑賞することができる示唆に富んだ楽しい映画だと感じた。
この作品に直接関係はないが、一作目でライリーのヨロコビの声(日本語吹き替え)を担当された竹内結子さんがいないのはとても残念なことだ。二作目に参加していれば結果は違っていたのかもしれないと思うと悔やまれてならない。
子供たちと
いい映画!
1の時から、正直キャラデザが好きじゃなく、、、
雨なので子供達にすすめられて行きました。
感情の種類もなんとなく納得がいかず。
もっと違うのあるんじゃないの〜?
イカリとムカムカって似すぎじゃない?
ビビリと、シンパイの違いって?!
と。色々思うことは沢山有り。
だけど、全部ひっくるめてすごく、すごく、良かった。
みんなライリーが好きでみんな一生懸命。
シンパイ、自分を見てるようで胸が痛んだ。
失敗は怖いし、みんなにいいように思われたいから、
自分の価値を下げて下げて、、
でも、ヨロコビ達が『それじゃダメだよー!』と
元気付けてくれた。まるで自分を元気付けてくれたようで
気づけばボロ泣き。。。。
過度な自己否定や、自己肯定感が低い事を
そんなことないよ!ステキだよ!って言ってくれてるようで。勇気づけられました。
ウエストポーチが、アンクルグランパという大好きなアニメのキャラにソックリで。しかも、声がサメの魔人にソックリやん、?となり、やっぱり大正解!!!!
全てで出来ている
第一作目を結局見ないまま突入。特に違和感なく見られましたが、もしかしたら1作目を見てた方がより楽しめたかもしれません。
出だし、ヨロコビが嫌な思い出は一旦忘れる!と遠くに飛ばすのを見て、うん、忘れたいよねと思ったけれど、ちょっと違和感も感じて。それは、後半に回収されていくのですが、やっぱり人は、経験したすべてでできているので、なかったことにはできないし、失敗や嫌な思いもそれを糧にしていくことも必要なんでしょうね。とはいえ、そんなに強くないから、絶対に忘れたい嫌な思いしたこととかもあるよなー。全ての思い出が宝物ではないのよ。嫌なことは嫌だし、絶対許せないこととかもあるのよ。なので、日本語版のエンディングテーマのセカオワの超前向きソングは嫌でした。
なんか、思春期のイイナーとか、ハズカシとか、ダリィは非常に分かるし、シンパイの気持ちとか分かりすぎて苦しくなる。
キャラクターがみな可愛くて楽しかったけれど、考えさせられる良い映画でした。
一点、残念だったのは、ラジオ番組でマヂラブの村上の声優が良いっていうから楽しみにしてたのに、ほぼワンセンテンスじゃん!あのパーソナリティは好きだけど、映画とかの評価は本当に番宣だから信用できないわ。
家族で観たい温かな世界
「最高の思い出以外、要らない!」
このひとことが最後どのように変化するのか。
この一点にシナリオの素晴らしさが凝縮されているように思えます。
ピクサーらしい、分かりやすい中にも秘められた重厚なドラマ。
夏休みに家族でみる作品として、最高ですね。
⭐️カケラ分マイナス評価させて頂いたのは、
憧れの先輩の心の中(凄い人に見えても実は自分と同じで悩みだらけで生きている)、
コーチのライリーに対する評価の意味(成長を見守る温かい大人の存在)など、
もう一歩踏み切るだけの素地があったのに、
勿体無いなぁと感じたところにあります。
しかしその辺りも続編で!?
素敵な夏の家族の映画鑑賞をさせて下さり、
制作者様がたには大変深く感謝申し上げます。
良い思い出は大切にして 何度も思い返したいものです。
新しいアイデア期待してしまった。
傑作の前作。脳内のうごき、記憶のプロセス、人格の形成を美しくポップに表現してみせ、その見せ方のアイデアがどれも楽しく新鮮であった。
本作、大成功の前作と比較するつもりは無かったが、新キャラクターと、寝る前のネガティブ妄想以外、新しく楽しいアイデアをみれなかったことにどこかがっかりしてしまった。それだけでなく、作品が打ち出すメッセージ、『ネガティブ、ポジティブ問わずさまざまな感情や記憶がその子にとってかけがえのないもの。』というところまで同じなのが残念。
あと、主人公、ヨロコビ、シンパイの主要なキャラが全ての頑張る方向間違ってるので観てて全員にいらっとしてしまった。
しかし、大前提完成度はそこらの凡百の映画より高く、思春期における親の『過保護』と子の『不安』を『心配』というキャラに集約させる頭の良さには感服した。もちろん観る価値あり。
思春期のメカニズム
日本語脳で考えると頭の中の話なんだからインサイドヘッド。
邦題に文句をたれることがよくあるが、これは邦題のほうがしっくりくる。
しかし、それならinside outってのはどう訳したらいいのか。検索して意味を見ても分からなかった。
inside outは片耳に天使がいてもう片耳に悪魔がいて双方が交互に囁きあっている──という定型の心象葛藤表現を複雑化&可視化させた映画といえる。
前作のレビューに『悲しみを乗り越えて、崩壊した自我が戻ってくる過程=ヨロコビがカナシミの存在意義に気付くシーンが映画の白眉であり、暖色と寒色が混じった、より複雑な感情をかかえる大人への変貌を、シンボリックに描き出していた。』
──と書いたが、ライリーに思春期がきて、更に色が増えた。
増えたのは「不安」と「嫉妬」と「恥ずかしさ」と「倦怠感」。
不安がコンソールの主導権を握り、旧感情の喜び、悲しみ、恐怖、嫌悪、怒りは幽閉されてしまう──という波乱で、ライリーの思春期を描いてみせた。
以前スピルバーグの太陽の帝国(1987)のレビューにこう書いた。
『映画の白眉は、空爆のさなか楼閣上で少年(クリスチャンベール)が興奮し、医師役に「君は考えすぎる、考えすぎるのはやめろ」と叱咤される場面だと思う。当時を思い出しても、その場面で突如ガシッと掴まれたような緊迫を覚えた。多感な少年に苛酷すぎる負荷がかかる映画だった。』
ライリーに「君は考えすぎる、考えすぎるのはやめろ」と言いたくなってしまったので、まったく畑違いの映画のワンシーンを思い出した。というわけ。
「不安」に浸食され、混沌化するライリーの心の中で、いったん感情の崩壊=「喜び」がダイナマイトで記憶の山を爆発させて、ライリーは自分をとりもどす。
で、良きにつけ悪しきにつけ、さまざまな側面をもっているが、ぜんぶが愛おしきライリーなんだから、ぜんぶまとめて抱きしめよう──という結論へもっていき、新感情と旧感情が和解して、ライリーは思春期を乗り越える。
なんつうか、面白い映画というより、よくできた映画だった。
前作同様、いち少女の中に渦巻く心の葛藤のメカニズムが完全戯画化されている。
こんなすげえ映画はピクサー・ディズニー・アメリカしかつくれない──ことも痛いほどわかる。が、二作目のジンクスもあり初回作の衝撃にはかなわず、面白かったというよりは「よくできてるなあ」だった。
悲しみのPhyllis Smithの声とキャラクターがお気に入り。
思春期の自分の頃と比較
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