「アニメならではの精神世界の映像化」インサイド・ヘッド2 じゅんぢさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメならではの精神世界の映像化
1作目の監督ピート・ドクターは製作総指揮に留まったが、彼の前作「ソウルフル・ワールド」(マイ・ベストアニメ!)にしても、彼はアニメでしかも子ども向けで、精神世界における哲学を追求しているのに驚いてしまう。ストーリーやテーマだけ追うと、とても子供向けにはならないのだけど、キャラクター表現とスラップスティックな演出で小さな子から楽しめる作品に仕上げているのが凄い。
ただ感情キャラが一気に増えた事で、描ききれないキャラがいくつかあったり、それなのに「よろこび」が怒りまくるシーンもあったりとちょっと整理がついていないきらいもあった。
ポリコレへの配慮はアニメということもあって嫌味にはならないけど、白人、黄色、黒人、スパニッシュ系と人種総出演はちょっと行き過ぎな感もあるなあ。実写だったらちょっと無理かも。
映像的には前作や「ソウルフル・ワールド」のような斬新さは無いけど、手書きアニメキャラや日本のゲームキャラも混ざって楽しませてもらいました。
3作目は恋愛か家族からの巣立ちを描く事になるのかなあ。そうなると子供向けにならなくなってしまうと、凡人は考えてしまいます。
コメントする