「今年は推理パート多め」名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ) 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
今年は推理パート多め
近年の劇場版シリーズと比較すると、推理パートが多かった。そのため案外アクションの見せ場が少ないのだけど、毎年同じことをするわけにもいかないから、手を変え品を変え、コナンの魅力を多彩に見せていくことは必要だろう。
今作は、物語の軸が3本ある。平次と和葉のラブコメ、キッドの秘密、土方歳三の刀に隠された謎。軸が3つあるのは一本の映画としては多いなと思うが、わかりやすくまとめる工夫はされていたと思う。しかも、この3つ、主人公のコナンがいなくても成立しそうなものばかりなので、3つを展開させながら主人公にも活躍の場を作ってと、苦労がかなり多そうなプロットである。しかし、きちんと破綻なくまとめているのはさすが。
今後にシリーズ展開を大きく拡げそうな要素が最後に出てきて驚いた。これだけシリーズを重ねても驚かせる要素をまだ持っているということ自体すごいことだし、まだまだ楽しませてくれそうで来年以降も期待している。
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