「SF歴史コメディ」もしも徳川家康が総理大臣になったら odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
SF歴史コメディ
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まあ、日本らしいSF歴史コメディだが、AIを過大評価しすぎでしょう。
歴史上の偉人を復活させて内閣をつくるとしたら誰をどんな理由で選ぶかといった前段からスタートした方が興味深くなる気がした。黒澤さんの名作「七人の侍」やパロディの「荒野の七人」でもメンバー選びの前段があるからドラマ性が深まっていたでしょう。
いずれも大河ドラマなどで有名な人ばかり、知名度優先の人選はちょっと疑問。コロナ禍の偉人たちの政策も派手に騒いでいるだけで感心するほど斬新ではなかったですね。そもそも仮想内閣をつくれるほど科学技術が進歩しているならリモートワークとロボットで乗り切れたでしょう。どういう訳か偉人たちはアンドロイドではなくホログラフという目の錯覚だけの存在に設定したのだから、刀を振り回したりのアクションは無理でしょう。発想は面白かったのですが歴史コメディだけに頼らず、製作に当たってはもっと各分野の専門家の知見を集めて脚本を練るべきでしたね、ひょっとするとメイキングの方が面白い映画になったかも知れませんね。現代の主人公をテレビ局のジャーナリストにしたのだから「英雄たちの選択」の磯田道史さんなら誰を総理に選ぶか、どんな政策が期待できるか等、聞いて欲しかった。
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