「まさに現代を風刺していると思う」もしも徳川家康が総理大臣になったら 福島健太さんの映画レビュー(感想・評価)
まさに現代を風刺していると思う
政治に無関心なくせに悪いものは政治家のせい、うまくいけば手のひらを返したようにチヤホヤして、自分で考えない、物事を見るのに客観性を持つことができない、ネット上の情報に簡単に踊らされる、現代日本人の特性を強調、デフォルメ化したような劇中の国民達は、世の中を風刺していると思いました。
ホログラム映像で、モノに触れることができないはずの過去の偉人が実際に研究してコロナの薬を作ったり、御用改めだといって取締りをしたりしていたのはおかしかったし、いろいろと不自然な部分はありました。
CG構成の部分の映像に迫力があって度肝を抜かれることも、コメディ要素があって面白かったとも思いません。
特別に良い映画だとは思いませんでしたが、社会風刺としては的を射ていると感じたし、ほどほどに悪くないストーリーで、最後がきっちり主人公の女性の成長と、めでたしで終わるわかりやすさは好感が持てます。
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