「織田信長役のGACKTがカッコ良かった」もしも徳川家康が総理大臣になったら りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
織田信長役のGACKTがカッコ良かった
コロナ禍の2020年、首相官邸でクラスターが発生し、総理大臣他何人もの大臣が亡くなった。この緊急事態に臨時政府は歴史上の偉人たちをAIホログラムで復活させて最強の内閣をつくることにした。江戸幕府を作った徳川家康を総理大臣に据え、織田信長や豊臣秀吉といった偉人たちが集結した夢のような内閣が誕生した。その素晴らしい実行力に日本中が熱狂する中、アナウンサー志望のテレビ局の新人政治記者・西村理沙は、上司から、スクープを取ったらアナウンサーにしてやる、と言われ、官房長官の坂本龍馬に接近し、なぜか信頼を得て・・・さてどうなる、という話。
歴史上の偉人を大臣にしたら、という発想が素晴らしい。
そして、偉人を適材適所に配置したのと、俳優のキャスティングも良かった。日本史の復習も出来て楽しく面白かった。
総理大臣・徳川家康(野村萬斎)
260年もの治世を築いたたぬき親父は総理にぴったりだと思った。野村萬斎もハマり役だった。
経産大臣・織田信長(GACKT)
楽市楽座など、斬新なアイディアで城下町を発展させた功績からぴったりだと思った。GACKTはカッコよかった。
財務大臣・豊臣秀吉(竹中直人)
1人50万円を配るという発想が中国大返しの時の道中の協力者への施しに似てたし、借金しても後でそれ以上の見返りを受ける、というハチャメチャだが野望の為なら何でもやりそうな所がぴったり。
竹中直人の腹黒そうなところもナイスキャスティングだった。
厚労大臣・徳川綱吉(池田鉄洋)
ワクチン開発という重要な役割。
犬公方と呼ばれ最後は犬にされたが、この役はは誰でも良かったかも。
農水大臣・徳川吉宗(高嶋政宏)
暴れん坊将軍で有名だが、享保の改革での新田開発など、農業政策を行っており、農水大臣は適任。
ただし、この役も高嶋政宏の必要性は感じなかった。
総務大臣・北条政子(江口のりこ)
源頼朝の妻にして鎌倉幕府で最も力を持っていたと言われる女性。総務大臣にピッタリ。
そして、政子の部屋はそのまんまパクリだけど、悪くなかった。江口のりこ、良かった。
法務大臣・聖徳太子(長井短)
本名は諸説あるが、同時に12人の陳情を処理していたという伝説で有名。そして17条の憲法を作った人。なので、法務大臣は妥当だろう。
これを長井短にやらせたのは・・・ま、誰でもよかったのだろうから、女性の俳優で目新しさを狙ったのだろう。
文科大臣・紫式部(観月ありさ)
源氏物語を書いた人だから、妥当かな。観月ありさ・・・彼女のスタイルの良さは十二単じゃわからないからもったいないかな。
外務大臣・足利義満(小手伸也)
室町幕府の将軍の中で最強と言われ、金閣寺を建立した人。
金ピカ大好きなのはわかるが、外務大臣大臣かぁ。
英語の発音は悪くなかった。
官房長官・坂本龍馬(赤楚衛二)
坂本龍馬は人気者だからスポークスマンとしては最適。そしてイケメンの若手俳優を当てるところなんか絶妙だった。
テレビ局の記者・理沙役の浜辺美波は・・・本作ではあまりパッとしなかったかな。個性的な俳優が多かったからかも。
繰り返すが、経済産業大臣・織田信長役のGACKTはカッコよかった。