「現代的で重いテーマが貫く」ウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0現代的で重いテーマが貫く

2024年2月23日
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鑑賞方法:映画館

面白かった。
物語的にはTVで前後編くらい、実質の第26〜27話といったところ。
一応、TVシリーズをアマプラなどで慌てて観なくても、冒頭にダイジェスト&設定説明がある親切設計でもありましたが、完全初見は少し厳しそう。

霞ヶ関の各所のミニチュアセットなど、予算的には映画だったからよかったって感じ。

また、テーマが実に現代的。
「大人は責任取らず、欲望にまみれ、問題は大きくして子どもたち次世代に押し付けている」
「大好きなお父さんは仕事ばかりで僕たち子どもはどうでもいいんだ」
なんとなくハッピーエンドだけど、描かれないところでは機密漏洩と、補償問題などで、凄まじい責任がやってくるはずで、実はかなり重い。

なんといっても、登場人物の人間ドラマがしっかりあって、そのもつれが怪獣となり、科特隊ならぬSKaRD(スカード)が事件解決に取り組むという、(ウルトラマン任せウルトラマンの物語ではない)初代『ウルトラマン』のような構造が嬉しかった。

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コージィ日本犬