12日の殺人のレビュー・感想・評価
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寝落ち
映画はしごの2本目に観たためか、睡魔のため、まともに観られませんでした。ストーリーも会話が中心なので、あまり抑揚が無い。
いつも頼りの妻も寝落ちしてしまい、全くわからない映画でした。
結末も「えっ」tぽい感じ。
ミステリー作品ではなく刑事のドラマ
未解決の実話ベースのストーリーとわかっていたので、ラストに「犯人は誰?」とならず観れました
普通のミステリー作品と思って観たら、あのラストにモヤモヤすると思います
犯罪シーンがかなり衝撃的でした
容疑者が次々出てくるけど決め手がないまま
容疑者全員の供述が被害者の女性に全く同情もない様子で、女性目線のせいかなんか不愉快というか
親友の「彼女が女の子だから」、この言葉も心に引っ掛かりました
「男と女の間の溝」という女性判事の言葉もあったし、フランスって男性と女性の差があまりないように思っていたので意外でした
ストーリーのメインは事件解決に奮闘する刑事ですが、刑事達の無駄に思える会話が私には多く感じてしまいました
フランス映画ってやっぱりハリウッド作品とは全然違いますね
そんな感じで淡々と観て終わったという感想です
やや発展的な事項が求められるが良作。
今年112本目(合計1,204本目/今月(2024年3月度)30本目)。
(前の作品 「海の上のピアニスト」、次の作品「パイ デジタルリマスター」)
久しぶりかなというフランス映画(ドッグマンは最初にフランス映画っぽく CANAL+ とか出るのにフランス映画ではない)。
本映画は一応被害者の方への配慮もあるのか「フィクションです」とは出るものの、公式サイトにある通り、実際の未解決問題を追うもので、その前提で話が進みます。よって、映画内で示されている展開も「一つの解釈としてはありうる」という立場のもので、一つの仮説ですが、極端に変な仮説に立っていない点は好感が持てるところです。
映画の趣旨的に誰が犯人だの何だのといったことを書き始めるとネタバレだし、それを想定していなくてもうっかり書いても趣旨的にアウトなので薄目で…。
やはりフランス映画っぽく、余韻を残すタイプの映画であるとは言えます(もともとが未解決事件であるという事情はもちろん、フランス映画っぽい終わり方をする)。ここは個人の解釈に任せます、という趣旨であろうと思います。また、ミステリーものであるという事情および、そもそもが「実話ものである」という事情から、いわゆる「ダミー人物」(ストーリーの軸に関係しないダミーの登場人物)が多く出てくるので頭の中の整理をしっかりしないと誰が誰かわからず(後半になって突然出てくる人さえ出てくる)混乱しそうな気がします。
日本ではこうした凶悪事件は検挙率がフランスのそれよりも高いはずですが、先進国といえるフランスでちょっと前(2019年)とはいえ、こんな状況になっているのは驚きでした。事件の特異性なのか国家権力(警察)の能力なのかは見分けがつきにくい(そして、映画の扱う趣旨からそれを詮索するべきではない趣旨のもの)ものの、先進国でもそういった事例が映画化されるほどあるというのは驚きでした。
上述の通り、「ダミー登場人物」は結構多く出てまとめきれない(メモでも取れる環境なら話は別だが、映画館ではふつう無理)ので、ある程度の拾い漏れは仕方がないだろうといったところです。
採点に関しては以下まで考慮しています。
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(減点0.2/突然、聴覚障害をお持ちの方が出てくるシーン)
録画機のトラブルなどで音声が収録されていないビデオなどから、何を話しているかを推測する技術を広く「読唇術」といいますが、これは日本でもフランスでも、一般的なろう学校(ここでは、支援学校の中でもろう学校である、という趣旨で使用)では学習しますが、言語によってその読唇術のしやすさは「母国語」によって差がありますが、フランス語は概してその率(推測率)が下がる言語です(末尾の子音を原則発音しない語なので、動詞の活用などでもスペルは違っても発音が同じになるケースが多々あり、前後関係から動詞の活用などを推測する必要が生じる)。
この部分は「読唇術」といった事項も含めて一般常識ではないので(かつ、突然理由もなく出てくるので登場人物の多さとあいまって混乱する)、何らか説明は欲しかったところです。
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事実は小説より奇なり
実際の事件に基づくストーリーとのことだが、どこまでが事実に基づいているのか、気になった。被害者の男性関係はたぶん、実際と同じように描かれているのだろう。実際より奔放に描けば、社会問題になるはずだ。でも、全くのフィクションだと思って見たとすると、「これほどまで犯人の異性関係が奔放だと、嘘くさくて笑ってしまう」と思ってしまう。相棒が警察をやめるという理由も、あまりに陳腐な夫婦関係が理由だ。見ているときには「こんな陳腐な話でよく賞をとったな」と思ってしまった。よくよく考えると、これも事実であるかもしれないので、仕方ないというか、事実は小説より陳腐なのかもしれないと思った。
でも、映画としてそういうベタな(ベタすぎる)話を盛り込むからには、その効果を考えて作られた映画ということになる。そう考えると、「ノンフィクションよりも真実にせまったフィクション」という映画のようにも思える。世の中は人が思うより陳腐であり、映画にすると嘘くさいことが大半なのかもしれない、とあらためて認識した。
でも、主役の刑事が無表情で私生活も謎。自転車こぐのが趣味だということしかわからない。案外、陰で色々やってるんじゃないのか?と勘ぐりたくなる。映画を見終わって犯人は誰だったのか考えたら、一番謎なのは主人公。真犯人はこの主人公の刑事だ、という結末も可能な気がする。
映画評とか宣伝では、スリラーとかサスペンスに分類されていて、「おぞましい未解決殺人事件」という感じの映画と思っていたが、その辺は完全に肩透かしを食らった。特に、終わり近くの墓場での変態行為は事実に基づくのだろうが、予想を超えた映像だった。
女子大生が焼死体で発見され、捜査するものの、手掛かりが無く。 聞き...
女子大生が焼死体で発見され、捜査するものの、手掛かりが無く。
聞き込みを続けても続けても決め手に欠け、
近い人を次々に容疑者扱いし、尋問するも、ハズレの連続。
捜査する側が心理的に参ってくる様子。
捜査する側の "仮説-検証-外れ" の連続、
メンタルが徐々に侵されてくる様子、
古典的な男社会の限界、
じわじわと見ごたえありました。
私的には、ただの犯人探しには、関心はありません。
捜査する側も、容疑を向けられる側も、人間なんだよと、
こういう作りの作品で、むしろ良かったです。
自転車シーンが、最も "フランス" を感じました。
閉じたオーバルでも、外のヒルクライムでも、さすが本場。
観客をミスリードしかねない邦題
「悪なき殺人」のドミニク・モル監督の最新作ということで観に行きました。前作に続いての「〇〇殺人」という邦題を見れば、誰しもミステリー映画だと想像するのが自然ですが、どちらかと言うと謎解きや犯人究明と言ったミステリー要素よりも、殺人事件を捜査する刑事たちの心情や人間関係に焦点が当てられた作品であり、トリックの解明や犯人逮捕でカタルシスを感じたいという期待を持っていると大いに裏切られることになります。
そういう意味では、先だって行われた米国アカデミー賞の賞レースでも注目を浴びた「落下の解剖学」路線の作品と言っていいかなと思います。というか、「落下の解剖学」の場合、夫の死因が自殺なのか、妻による殺人なのか解明されずに終わったため、モヤモヤ感が残ったとしても不思議ではない展開でしたが、それでも自殺か妻による殺人なのかの2択には絞られており、それを巡って鑑賞後にあれこれ推理する楽しみも残りました。また、”落下”したのが夫の身体であり、その原因究明という意味での”解剖”であったと同時に、一人息子の事故をきっかけに、10年近い歳月を掛けて”落下”して行った夫婦関係の”解剖”に焦点を当てた映画だったと理解すれば、結構腑に落ちる作品でした。
そうした観点で本作を観てみると、ミステリー的には「落下の解剖学」のさらに一歩先を行っていて、”自殺”か”他殺”かみたいな選択肢すら観客に与えないで終わる本作は、ある意味斬新というか、かなりシュールな内容となっていました。ただ前述の通り、殺人事件を捜査する刑事たちの心理とか人間関係なんかを描いた作品なんだと捉えると、結構面白い作品だったんじゃないかなと思えます。実際本作は、ポーリーヌ・ゲナによるノンフィクションに着想を得て創られたとのことで、冒頭でも殺人事件の20%ほどは迷宮入りすると言ってから物語が始まっており、その20%を経験した刑事や判事の体験を描いているという意味では、逆転の発想に満ちた実験的ミステリーだったと言えるのではないかと感じます。
ただ観客をガッカリさせ得る可能性があるとすれば、前述した題名であり、前作「悪なき殺人」に続いて「12日の殺人」と命名し、「殺人」シリーズとして売り出しているために、ミスリードされてしまった人も結構いたのではないかなとも思います。そもそもフランス語の原題「La nuit du 12」は、直訳すると「12日の夜」という意味であり、日本の配給が前作に引っ掛けて「12日の殺人」とした意図は理解できなくもないものの、ちょっと危険なネーミングだったように思わないでもありません。
個人的には、どんな事件もスパッと解決するという一般的なミステリーのテーゼを破って、ミステリー的には観客をほっぽり出してしまう作品がたまにあってもいいんじゃないかと思ったことや、主役のヨアンが”未解決事件の闇”に飲み込まれそうになったものの、優秀な部下の登場で光明を見出したことなどで、ヒューマンドラマ的には非常に良かったんじゃないかなという感想を持ちました。
そんな訳で本作の評価は★4とします。
ハムスターみたいだ。www
見終わって気がついたけど、この映画はもちろん「犯人誰?」的な楽しみ方もできるけど、描きたかったのは長期で関わる警察官達の人生までも未解決犯罪が侵食していくという部分だったのかなと思った。
自分の家庭の悩みとダブって去っていく捜査官。成績優秀なのに現場にこだわる女性捜査官、署の中の差別。班長の成長。今までもそんな話無いわけじゃなかったけど、容疑者全員殺意有りの未解決事件を持って来た所がちょっと目線面白いと思う。
とはいえ完全にそれを活かしきれなかった気もする。淡々と中立で描き過ぎたかも、もうちょい監督独自のイメージ出してもよかったんじゃ無いかな?途中デビットリンチ的なイメージカットもあるが、それほど効果出ていない。もう少し全体怪しく思わせぶりにしないとダメよ。
フォーカスするポイントが違う。
映画館でポスターを発見してから楽しめにしてた1本ですが、期待ハズレ(笑)
寝させようとしてる仕様なのか、ものすごくマッタリしてて、眠くなる眠くなる(笑)
ずーっとウトウトしながら観てたら、意外な終わり(笑)
は?(笑)
メチャクチャ眠かった…
ポスターの彼女は出番が少ないし…
映画55点ぐらい、ポスター80点ぐらい。
この映画で1番良かったのは、ポスターです(笑)
マルソーは山へ還った
実際にあった未解決事件を元にしているとのことで、真相が解明されないのは分かっていた。
『落下の解剖学』同様、逆にそれでどう面白くするのかと興味を惹かれたが、結局これは何なのか…
ヨアンはじめ刑事たちが事件を捜査する様子をひたすらに追う内容。
しかし未解決前提という以前に、終盤まで糸口となる手がかり一つ見つからない。
被害者のクララについても、性に奔放だったこと以外何も分からず。
そのくせ事件と関係ない情報が多い。
前班長の定年退職、マルソーの離婚問題、同僚の結婚、DV男と現恋人との関係性。
大量の調書とサービス残業、壊れたコピー機、小便撒き散らし口論、警察の男性社会。
墓場の男が歌った曲が意図するところも自分には分かりません。(単に悼んでいただけではダメなのか)
そもそも捜査員が総じて感情的すぎて受け付けない。
署内での飲酒をはじめとした働き方も含め、フランスの警察ってこんな感じなんですかね。
度々挟まる自転車のシーンは、堂々巡りの閉塞感が現れていてよかった。
しかし、全体として事件より警察の実態(?)と性差別を描いているようにしか見えず、面白さを感じなかった。
山に消えていくマルソーのカットだけは面白かった。
ミステリーの皮を被った…
先入観・偏見・欲目・過剰な期待などの色眼鏡がどれほど本質から人の目を遠ざけてしまうか、色々思い当たり過ぎてちょっと居心地が悪くなる。
男(女)だからこうしろ(するな)みたいな画一的ジェンダー押し付けは非建設的だが、両性が完全に同じ条件で競争すると身体的ハンディが顕在化する分野もある。Equality(同等)ではなくJustice(公正)の実現は困難だが努力し続けなければならない。だからラストはあれでいいのだ。
内容から外れまくってしまった。
犯人の分からない推理小説
えー😱やっぱりフランス映画と言った感じです…😢
男性との付き合いが多い女性(歳にして二十歳くらい…)が、帰宅途中にガソリン?を上半身にかけられ、火を着けられ…
その犯人を探すフランス刑事課の面々犯人らしき人物が(全て女優と肉体関係のあった男というのがこの女性の…)次々と容疑者としてあがるが、決定打はなく、時間が瞬く間に…
再捜査になり再度犯人らしき人物(男)が…でも…引っ張りに引っ張った挙げ句のこれでは…
犯人は厳格な父親ということで…オアとが全く宜しくない
深みにハマる。
2016年10月12日の夜、女子大生クララが生きたまま焼き殺されるという事件が起こる、その事件を捜査する刑事達の話。
新班長になったヨアンとベテラン刑事マルソーが事件捜査の担当となり捜査する事になるが、クララに関わる人間を聴き込み捜査するも捜査は難航…そんな刑事達の心情と苦悩を描く。
冒頭から生きたまま焼かれる美女の描写で引き込まれ、その後の刑事達がクララ宅を訪ね母親に事件の事を話すんだけど、母親のリアクションで泣けてしまって、犯人は誰なんだと思うなか、怪しい男達が数人出てくるけど全員見当違いで3年経っても未解決。
犯人が気になるから早く捕まえてくれよ!何て思うんだけど…よくよく考えたら冒頭の字幕ナレーションで答えは出てて「未解決」と。この終わり方はある意味、日本作品の映画、ドラマでは無いから斬新は斬新だけど、「あ~スッキリしない!」って感じ!では、あったけれど作品としては終始引き込まれ面白かった。
犯人探しではなく、それを追う刑事の物語。秀作。
今年に入って約20本の新作映画をみたが、この映画は1番の作品だ。
映画ポスターの殺される女性が私好みの女性で、スケベ根性で鑑賞した。また、度々言っているように、映画鑑賞の目安とする週刊文春の映画評でも高評価を得ている。
タイトルの書いたように、最初の30分を過ぎたあたりから、これは犯人探しではなく、それを追う殺人課刑事達の物語ではないかと思えてきた。勿論、犯人探しが物語を引っ張って行くが、刑事たちの苦しみがメインだ。俳優もうまいし、脚本も良くできている。また、流れる音楽もいい。映画好きな人には観てもらいたい。脚本書いている監督の今後に注目だ。
冒頭の文字情報
劇場鑑賞前、出来る限り情報を入れないのが私の流儀。劇場鑑賞を決めるためにざっくり各レビューサイトの「点数」くらいは基準に確認しますが、あらすじすら知らないで観に行くことが多いため、鑑賞しながら「ああ、そういう映画だったのね」と気づくことも度々です。
で、本作は観始めてしばらく「ミステリー」と思いきや、案外事件そのものの情報性よりも刑事たちの捜査に取り組む様子を丁寧に、時に感情をぶつけたり、或いは、実生活を線引きしきれないような「人間らしさ」が垣間見えることに親近感や面白みを感じます。
それにしても、まだ「ミステリー」の線も捨てきれずに観進める中盤、なかなか進まない展開にじりじり。隣のおじさんは寝落ちしてるし、私自身もすこーし飽きてきます。そこで、なるほど冒頭の文字情報はまさにこの作品そのもののことを言っているのかと気づき、むしろ「にしちゃぁ長い。。。」と思い、私も作品より隣のおじさんに引き込まれそうになりつつも頑張って踏みとどまります。
結局のところ、この作品を「映画」にするために事件の被害者が若く美しい女性であり、且つ、殺害方法が残忍であることが「興味」を惹かせる(或いは持続させる)ためのただの「要素」になってしまってて、むしろこの結末に対して若干の騙された感は否めません。オチが欲しいとは言いませんが、それならもっと社会性に振って、たとえ地味になっても現状に対して訴えるような作品性の方が誠実な気がします。
刑事たちに対し同情や感謝も感じ、面白いし有意義な題材なので少々勿体なく感じます。何なら、前情報を入れておいた方がもっと味わいを感じることが出来たのかもしれませんが、基本は今後も流儀を変えることなく、出来る限り「初見感」を楽しみにします。
惜しい。
潜在的な差別意識
複数の男性と関係を持っていた若い女性が殺害されたという事件の捜査が行き詰まって行く過程において、関係者だけでなく刑事たちそれぞれの潜在的に持っている性差別意識、偏見、信条などがうっすらと見え隠れし、表面的には個人の自由や平等を尊重する代表のようなフランスという国の実状を浮き彫りにする縮図のような作品。
捜査をしているうちに関係者から「犯罪を起こすのは男性で捜査するのも男性」、「殺されたのは彼女が女性だから」などのキーセンテンスが出てくるが、それらを特に掘り下げるわけではなく、何気ない台詞の一つとして織り込まれているだけなので変な押し付けがましさは感じないが、見終わった後にそのテーマ性を深く考えるようになる。
無口で最も常識者と思われる主人公の刑事でさえ、新人の女性刑事に対して「首席で卒業したのになぜ所轄なの」と聞いてしまうところも救いようのなさを感じさせる。
因みに若い刑事が結婚するという話をした時に皆が不思議がっていたが、フランスでは離婚する場合は裁判になりお金と時間がかかるため同棲や事実婚がポピュラーなためだが、またそれを決めつけるような考え方にも一石を投じている。
フランスでは盗聴は合法だと言うことを思い出したが、予算とかそう言うレベルの話で規制される事があると言うことは初めて知った。
同じようなタイミングで上映された「落下の解剖学」同様に本作もミステリーではなく人間ドラマだが、「落下の・・・」同様に抑揚や驚き、感動が少なく、残念ながら自分にとっては観ていて面白い映画というわけではなかった。
グルノーブルの山の景色が非常に美しかったので、自分も自転車で走ってみたいと思った。
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