「モヤモヤの持って行き処」12日の殺人 La Stradaさんの映画レビュー(感想・評価)
モヤモヤの持って行き処
夜に一人で歩いていた若い女性が無惨に殺された事件を追う刑事の物語です。
『落下の解剖学』同様に、事件の真相よりもその背後の社会や人間性に注目すると言うのは現代のフランス映画の流行なのでしょうか、本作も、作品開始早々に「これは迷宮入り事件」である事が告げられます。そこで、「え~っ」と鼻白んだものの、「女性だから殺された」の社会性、「容疑者の男はクズばかり」に焦点を当てた展開に緊張感が高まります。しかしそれだけに、「映画としては、きっちり決着付けなきゃいけないんじゃないの?」と強いモヤモヤが残りました。
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