「赤いジャンパーの女メインビジュアルが印象的。警察の捜査と捜査員たちの淡々とした日常のリアル。」12日の殺人 ITOYAさんの映画レビュー(感想・評価)
赤いジャンパーの女メインビジュアルが印象的。警察の捜査と捜査員たちの淡々とした日常のリアル。
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ある夜、生きたまま女性が焼死する事件が発生。
警察の殺人捜査班に新任の班長が就任。
事件の捜査は進み、容疑者が数人浮上するが、逮捕に至らないまま日々は過ぎていく。
やがて、その事件は”未解決事件”となり、捜査班の刑事たちの日常生活にも重くのしかかる。
フランス製のスリラー映画で、いわゆる通常の殺人事件もの、謎解きや犯人探しものとは一線を画し、犯人逮捕のカタルシスは描かれない。
犯人目線の真相エピソードも無い。
しかし、それが現実かもしれない。
赤いジャンパーの女性の姿、ポスターのメインビジュアルが強烈な印象を残す。
女性は、いつも被害者。
加害者と捜査員はみんな男性、というようなセリフが象徴するように、本作では性別を強く意識した内容になっている。
班長こそ男だが、終盤で就任する判事と女刑事が大きく物語に影響する。
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