「未解決事件が解決するドラマだと思って観るとつまらない。人間ドラマだと思って観ると面白い。」12日の殺人 関東Bluesさんの映画レビュー(感想・評価)
未解決事件が解決するドラマだと思って観るとつまらない。人間ドラマだと思って観ると面白い。
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始まった瞬間、『La Nuit du 12』が、なぜ日本版のタイトルでは『12日の殺人』何だろう?なんて考えさせられてしまい、集中するまで多少時間を要した。それと隣に座った男性が最初から何度もあくびをして、こんな事言ったら失礼だけど、その都度流れて来る生暖かい口臭がストーリーへの集中の妨げになったのは辛かった。ま、これは映画のせいではないので単なる愚痴。
感想として、わかっちゃいるがつくづく、人ってそれぞれいろいろあるなーと。なかなか子供が出来なかったのに浮気した妻が浮気相手とたったの3ヶ月で妊娠してしまった事に悩む同僚。そんな同僚を泊めてあげた主人公は、トイレのおしっこの撥ねをやたら嫌がる。
出会って間もないのに結婚を決めた新人刑事を笑う同僚。あー、ストーリー思い出しながらこう書いていくと、この映画は男性目線で書かれているな…
途中、犯人はほとんど男性とか、男と女の溝は埋められないだったかな、とか、警察が男性社会である事などなどのセリフが出て来る。出てくる男も大概ロクなやつはいない。殺されたクララの捜査を進めて行くうちに奔放な男性関係が浮き彫りになり、被害者であるのに犯罪者みたいな扱いの聞き込みをされて女友達が怒るシーンも印象的だった。かといって、フェミニストフェミニスト臭さを感じさせないこの映画。やはり脚本の上手さなのだろうか。
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