ディア・ファミリーのレビュー・感想・評価
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家族の命に期限がついたとしたら、あなたは、私はどうしますか?
Dear★Family
大泉洋演じる父、菅野美穂演じる母、
先天性の心疾患を持ち生まれた娘には余命十年の宣告がなされ、そこから「どんなことも諦めない父」と、家族の熱い気持ち、病がありながらも生き続けようと前を向く娘の闘いが始まります。
なんとしても救いたい!
その気持ちを糧に、その気持ちだけを頼りに奮闘した家族の物語は、ただの映画ではなく実話を基に作られていて、名古屋に実在する「東海メディカルプロダクツ」の社長家族の過去と現在、未来へと繋がる心が描かれています。
Dear★Family
親愛なる家族。
愛する家族の命が、限られた期間であると知らされたとき、「ああ、そうですか」とはならないでしょう。
映画を観て帰宅した後に見たこの映画の特集で、名古屋を訪れた大泉洋や菅野美穂に対して、現在80代の筒井社長が語りかけたその言葉に、まだ映画の余韻で痺れている私は熱い涙が溢れてきました。
映画はもちろん。
命の重さや家族愛、他人事ではなく自分事としてどんなことにも真摯に向き合うことの大切さを、心の深い深いところにまで届かせてくれる、とても尊い時間でした。
娘と観れて感無量。
命を護る現場で働く身として、その姿勢にも襟を正す気持ちになりました。
さて、どうする?
17万人を救った町工場の家族の物語
まず結論から言いますわ!
よかった!!!予告見て「おっ!」って思ったら、とりあえず見てほしい!実話をこのように良い映画にして伝えていくのは非常にいいと思う。とても心に刻まれました!!
あらすじとしては心臓に疾患を抱えた娘を救うために人工心臓を作ることに挑戦する町工場のお父さんが医療の知識がないのにも関わらず挑戦していく...
まずあらすじだけで思い出して泣けます。
以下この映画の評価
良い点
露骨なお涙頂戴演出がない
↓
感動的になりそうな部分をあえて変な加筆をしないでリアルに書いたのがとてもよかった。単なる娯楽的な映画ではなく、諦めずに戦った家族の話をリアルに書き切るのは、変にお涙頂戴しやすい邦画の中では珍しくとてもよかった。
大泉洋の演技が素晴らしい
↓
主演を務めた大泉洋の普段とは一味違った雰囲気の演技が見れた。尖った癖もなく違和感がない状態でもの狩りに没入できた。(他の人もすごいよかったよ😊)
歌が素晴らしい
↓
劇中歌はもちろん、エンドロールのミセスの曲がとてもよくここで号泣する人も多いだろう!
ラーゲリーより...の時のソランジもとてもよかったが、これもよかった。やはり愛を書く映画とミセスの優しくも響く歌との親和性はかなり高い!
ちょっと悪い点
光石研演じる石黒教授が少し無理やり感を感じた。
↓
おそらく悪役キャラを作ろうとしたかったのだろうが、これが徹底してたリアリティを少し崩してしまった。前半のキャラと後半のキャラが結構離れてる。まぁ気にならない程度だとは思う。
広告の感動アピールがちょっと邪魔
↓
映画とは全く別のところで申し訳ない!!
映画をするにあたってある程度の集客をしないといけないのはわかる。だがその広告のせいでなんか安っぽい映画なのかなって思ってしまった。
逆の意味で言うとマジでこれくらいしか悪い点がない!
この映画はのモデルになり、23歳まで戦った筒井佳美さんは生前自分が病院にいるなかも、命を救うカテーテルが売れてくたびに、「また一本売れた!」ではなく「また1人救った」と喜んでいたそうです。諦めずに作り続けた父、それを支えた母、病気と戦いながらも人のためを思った次女、応援し続けた長女と次女。家族それぞれがそれぞれを思い、その思いがやがて17万人もの人々を救う。そんな愛と約束のお話でした。
泣いた
心臓の病気を抱える娘を救う為、人工心臓を作ろうとする父の話。
佳美のが高校生になり、成人式の話をする夫婦を見た時から泣きそうになりました。
佳美を、救うことはできないけれど、他の命を救う為に奮起する父の姿に、泣きました。ズルいくらい泣き所多かったですね。
佳美の死を見せないところも好感もてます。
妻の陽子の「次は、どうする?」のセリフ各所に出るが、あれだけ上手くいってなかったし、なんか挫折しかけてる所にこのセリフはちょっとひどいと思いました。
先生たちが打ち解けるまでが、スッキリし過ぎなのも気になる所。
細かい事はありましたが、素晴らしい作品でした。
今生きてることがどれだけ幸せか
闘病ものの映画ってのは
病気で苦しんでいる患者がどんどん弱っていってまわりの人間が患者の為にどんな事をしてやれるかの過程を丁寧に描くべきだと思うのだが、病気の娘の為に父親が自分に出来ることを探す為のモチベーションを保つ為にはどんどん弱っていく娘の描写がキモの筈なのに、物語中盤からは娘は全く登場せずに、終盤になって元気な姿で父親の会社に入社してくるんですよ?あんな重い心臓病は完治したの?
そして、病気の事なんてなかったかのようにバリバリ会社で働いているんだけど、突然病気の事を思い出したかのように仕事中に倒れて重症になるんだよなぁ。何だそのとってつけたような展開は?脚本家仕事しろ。誰か脚本の矛盾について意見しなかったのでしょうか?大泉洋の演技が空回りしていた残念な映画でした。
この映画は単なるお涙頂戴映画ではなく、ものづくりにかける情熱、簡単...
映画も実話もすごい
父親と母親
コレはあかん。
もうずっと泣きっぱなしやった。
凄い人やなぁと思う。
娘さんの命を救いたいが為に未経験の分野に足を踏み入れて、実績を残すまでになる。誰でも出来る事じゃないし、やれる事でもない。
家族のバックアップも凄かった。
父親が人工心臓を作ると言った時、母親は「そうよ…何でそんな簡単な事に気づかなかったのかしら?」とあっけらかんと笑う。
簡単な訳はないと突っ込まずにはおれないのだが、この無敵感はなんだ?父親が「作る」と言っても驚きしかないのだけれど、母親が「作れる」と肯定した時の信憑性が半端ない。とんでもねえ!
誰も作った事もなければ、父にその経験もない。でも「この人なら作る」って確信が母の言葉から滲み出る。
それを聞いた娘さんは、どれほど頼もしかったろうか。後に彼女は日記の中でこう綴る「私、生きていてもいいんだ」と。
その後の父親の行動は機関車のようだった。
電気で動くスマートなもんじゃなく、機関部に石炭を目一杯放りこんで猛進するかのようだった。
どれくらいの月日が経ったのかは分からないのだけれど、人工心臓の雛型が出来る。
町工場の社長がコレを作り上げたのかと目を疑う程、洗練された心臓で、収縮する様はまさしくポンプのように見え、鼓動まで聞こえてきそうだ。
かつての日本を支えた確かな技術力が見てとれる。研鑽に研鑽を重ねる職人気質が見てとれる。
だけど、その人口心臓は廃棄される。
医療大国のアメリカで人口心臓への悪評が高まる。医者側の言い分はよく分かる…だが、やるせない。
どれほどの時間とどれほどの苦悩があったのかと思う。そんな事お構いなしで「そちら側の都合でしょ」とまで言い放つ。…踏み躙らんでもよかろうに。
居間でのシーンがもうダメだ。
消沈し項垂れてる父の肩を揉む娘…。
もう、思い出しただけでも泣けてくる。
彼女に出来る最大限の事なのだと思う。父の肩を揉む娘の手に力が入ってるようにも見えず…それでも彼女は精一杯の感謝と労いを父親に伝えてたのだと思う。
伝わる体温の温かさまで感じとれるようであった。
この娘さんがずっと健気で…。
子役もそうだけど、福本さんも好演だった。
こんな天使みたいな子いるのかなと思うけど、物静かで控えめな彼女の態度から、どれほどの我慢を自分に強いていたのだろうかと、そんな事まで想像してしまう。
そして父親は「バルーンカテーテル」の開発に着手する。娘さんとの約束が根底にあるようで、のめり込んででいく。
開発が進み完成した所で娘さんの命を救えるようなものではない。が、完成しそれが普及していくにつれ思う事がある。
このバルーンカテーテルは佳美さんがいたからこそ出来たものだ。言うなれば彼女の存在証明だ。
間接的ではあるけれど、彼女は17万人もの命を救ったのではなかろうか。父親が娘に向けた愛情の副産物は、17万人の命を救い、それに連なる命まで救った。
その革新的なバルーンカテーテルによって、父は表彰される事になるのだが、その表情は暗い。
彼は「私は自分の娘を救えなかったダメな父親です。本来、表彰されるようなものじゃないんです」と言う。
…朴訥に話しだす大泉氏は素晴らしかった。
彼の葛藤と苦悩が凝縮された一言だった。
そのインタビュアーはかつて心臓疾患があり、バルーンカテーテルによって救われたと言う。
彼はその手を取り「ありがとう」と力強く話す。
おそらくは佳美の夢を叶え続けてくれている1人だからだ。彼女が生きてるって事が佳美が生きていた証になる。なんと深い愛情なのかと嗚咽が止まらない。
エンドロールで初めて脚本家の名前を探した。
「林民夫」さん
原作から物語を抽出し言葉を繋げるのは脚本家の仕事なのだと思う。いい話し過ぎるとこはあるけれど、初めて脚本家を意識した作品にもなった。
母親の菅野さんも素晴らしく…父が脇目も振らず行動出来るのは、この人が傍にいたからだと台詞の端々から感じられる。
役者陣は皆様素晴らしくて、物語のうねりを過不足なく作り出してくれてた。
1970年代の街並みを再現するのも大変だったんじゃないかと思う。特に車や衣装には手がかかったんじゃないかと。
俺は父親なので思うのだけど、父親が見せるべき背中を思い出させてもらえたように思う。
出来る事は違っても、あの気概がベースにあるべきだと思った。
一家の大黒柱とよく言われるけれど、経済的な事はむしろその一部で、支柱になる事こそが本分なんだなぁと。母親は家で言うなら基礎かしら。盤石な基礎があるからこそ大黒柱もその任を果たせるような。
坪井家は誰しもが支え合ってたように見えたし、誰しもが支えになろうとしてるように見えた。
そんな家族の姿にも涙が溢れる。
佳美さんが認めていた日記はもう…泣けてくる。
妹の存在は彼女の存在意義を満たしてくれていたんだろうなぁ…。
本格的な再現ドラマとして良い
人工心臓の開発が今現在でもまだできていないこと
IABPカテーテルの開発により多くの人が助かっていること
医療機器の開発にはお金と時間と人材等の資源が多くかかること
医療機器の開発は資源だけでは解決できないこと
映画の元ネタになった人たちがいること
がよくわかる内容だった。
自分の年齢のせいか人の見分けが出来なくて、途中に出てきた人が最後に
どうなったのかわからない人が二人くらいいて、少しモヤモヤ
佳美がおねぇちゃんに問いかけるシーンがMAXポイントでした
光石研さんが憎さ満点で演じた女子医大の助教授が、心臓外科の権威として
活躍されている事は知っておいた方が良いとも思いました。
(佳美さんが完治する方法は今現在も無かったということも)
最高だった!
万人に刺さる邦画
闘病のお話しってどう描いたって辛くなるって思っていましたが、諦めない行動的な父親を主人公として描くことで前向きで夢や光を感じる作風に纏まっていました。
涙を誘うために悲痛なシーンなどを入れるみたいな演出は無く、唯々家族が病の次女と向き合いそんな家族の優しさを次女が素直に受け取り新たな夢を抱く。そんな優しさに満ちた家族達を見て自然と涙が流れるような映画だった。
では、家族愛がメインだったかというとそうでは無く町工場の社長が新たな医療機器を生み出す物作りの物語で、サクセスストーリーとしての見応えもありました。
俳優達の演技も良く違和感のようなものは特になかったです。
「邦画・闘病・家族愛」これらは個人的に苦手な組み合わせで普段なら観ない部類の映画になるが、レビューの評判がお涙頂戴な作風ではないという呼び声が高いため足を運ぶことにした。実際とても万人に刺さる映画となっていると感じたので予告で警戒している方も是非観に行って欲しいです。
命を救う親子
元の事実、ストーリーを知らなかったので、冒頭いきなり勝利者インタビューのような形で始まり、「あ、成功したんだ。」と、初っ端からネタバレをくらった気分になった。が、映画を観終えるとこの構成が正解だったようにも思える。
当初娘の心臓病の治療の為、各地を飛び回る場面はスピード感と若干のコメディ感もあって、いやそういう題材じゃないよね?という戸惑いがあった。
その娘を思う父のある種狂気じみた しつこさと行動力は凄まじく、ルールや常識などお構いなしで突っ走り、観客として大いに応援しがいがあった。大泉洋が演じるキャラクターとして人間味があって非常にハマっていた。
自分で人工心臓を作るということで、研究生のチームを入れてもらうが、微妙なモチベーションのズレ。それに対する妻(菅野美穂)の「彼らは熱心。でもタイムリミットが無い。」というセリフはかなり重い言葉だと感じた。
私財も時間も会社経営でさえも犠牲にして取り掛かる主人公と、健気に一生懸命に生きる佳美(福本莉子)や家族達。途中からは余計なツッコミをする余地もなく、ただただ応援していた。
当初は他の患者など眼中になかった(当たり前)主人公に佳美は病室で仲良くなった子を救ってくれと懇願する。自分の病気を治そうと頑張っているパパならはきっと他の子も救ってくれるんだと信じていたんだろう。
日記に「死にたくない」と書き連ねていた佳美は、絶望的な状況の父親にもう頑張らなくていいよ。とその肩にのしかかった重圧を取り除く。
そして、そこに親子の新たな夢を託すのであった。
そこからまた始まる主人公の狂気の試行錯誤。途中、素材の湿気を抜くかなにかでカバーの中で這いつくばるコメディーチックな箇所があったが、一生懸命な人物の姿というのはどんな状態であろうとかっこよく見えるものだなと思った。
佳美が倒れ車で病院へ急行するなかで「どうしてそんなに前向きになれるんですか?」という問いに
「俺が諦めたら、そこで終わりだろう。」と答えた主人公。妻と3人娘の家族。絶対親父が折れてはならないという決意が素晴らしい。
しかも実はそれを妻と長女(川栄)が支えているのも素晴らしい家族の形だと思った。(寿美(新井 三女)は佳美を支えていた。)
少なくとも4回くらいは涙しかけた。感動映画というだけでなく、随所にある素晴らしいセリフや心を正す、考えさせられる部分もあり、とても良い映画だった。
気になった点
若干セリフ口調が気になるのと、相手のセリフを待っている感が伝わってくるのが気になった。
キャラクターが記号的で特に石黒(光石 教授)が分かりやすく悪役として描かれている。医療業界の闇があるのは理解するが人の命が掛かっているのも事実であり、理想としてはそれぞれの立場での葛藤というのも描いて欲しいなと思った。
結局、佳美を亡くしたこととインタビュアー(有村架純)がそのバルーンで助かった命だというのが観客に提示され、切なさと感動が溢れる。そして、その後表彰されるところで陽子(菅野美穂)が「それで、次はどうする?」と最後に投げかける。
おそらくそこでニヤリと一服の清涼感を出して終わるという感じなのだが、正直観ている側はそんな状態ではないので機能していないように思えた。
あと「これだけ頑張ったお父さんにまだ何かやらせるのか??」と思った。(原作にあるなら申し訳ないが。)
兎にも角にも良い映画なのは間違いない。出演者の演技も当然みんな素晴らしかった。娘陣が子役も含め特に素晴らしいと思った。
あとモンゴルの赤ちゃんが可愛すぎてビックリした。
スマホがない世界
誰かと一緒だからできること
決して諦めない凄いお父さん!
ぼーっと生きてられない
涙なしには観られません。
上映されてから今日まで2回鑑賞しました。
何と言っても主人公の諦めない姿がカッコ良く、
家族愛にも溢れているなーという印象でした。
ストーリーとしては悲しい結末にはなっていますが、決して暗い作品ではないと思います。
どんな困難に直面しても、努力すれば乗り越えられる。元気と勇気がもらえる映画です。
全367件中、81~100件目を表示