「有村架純が美味しいところを・・・」ディア・ファミリー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
有村架純が美味しいところを・・・
IABP(大動脈バルーンパンピング)の誕生秘話。ほぼ事実を元にした作品であるため興味深く鑑賞させていただきました。まずは人工心臓を作るために奔走する坪井宣政と妻・陽子の物語であり、余命10年の次女・佳美(福本莉子)の演技が霞んで見えてしまうほど。徐々に医師と対等に渡り合うほどまでになった町工場の社長宣政。また、人工心臓を諦めて辞めてしまう医師や未来が無いと退職する工員たちの姿が絶妙だった。熱意だけではダメなのね・・・
「in vivo」と「in vitro」。ちょっと懐かしい。工場経営者がいきなり医学を学び始めるところから、あちこちの大学病院を探し、人工心臓を作るめどがたった。しかし、結局は成功しなかったものの佳美の言葉によって他の人の命を救うため、バルーンカテーテルの製作に力を注ぎ込む。
泣かせようとするシーンもあるけど、佳美が亡くなるシーンをカットするという潔さ。この大胆な構成によって有村架純が目立ってしまったんですね。日記を読むシーンより泣けた・・・
自然光を取り入れたり、70、80年代の雰囲気を出すための凝ったCGのさりげなさも良かった。特に時代に合わせた車たちがリアルでした。
人それぞれですが、
有村架純さんは好きな俳優ですが、本作での役柄はいらない。
菅野美穂さんも流れをぶち壊すセリフ回しに感じました。喚き散らす時もあり極端な感情表現には辟易します。
大泉洋さんは苦手ですが、本作は良かったです。
共感ありがとうございます。
大泉さんの映画出世作と言ってもいいですね。この作品で激情、絶叫演技に留まらなかった事がかくかくしかじか起用にも繋がったんだと思います。
一方、橋本莉子さんは悩みドコみたいですね。