劇場公開日 2024年6月14日

「丁寧に作られた昭和感にも満足!」ディア・ファミリー しんしんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5丁寧に作られた昭和感にも満足!

2024年7月16日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

大泉洋さんのシリアスな役は、私が見るのは「月の満ち欠け」のとき以来になります。「月の満ち欠け」の洋さんもなかなか良かったのですが、なにぶんストーリーが荒唐無稽なために、醒めてしまった感もありました。
今作は、直球勝負のヒューマンドラマという感じで、実は私は、難病ものとか家族愛ものとかっていうのは、そのわざとらしさが苦手だったりしたのですが、今作は実話ベースということもあってか、ストレートに受け止められ、安心して物語世界に没入できた気がします。
それと、細かい昭和感の再現に感動でした。特に、昭和の名古屋駅、ゼロ系新幹線の車内、485系?特急の外観(しっかり「JNR」の表示も)と車内など、昭和の鉄道少年であった私は、思わず懐かしさに不意打ちをくらわされた気分でした。「月の満ち欠け」のときも、1980年くらいの高田馬場駅前の再現に思わず声が出そうになりましたが、今作もとても丁寧に作られてましたね。まだ多くの人が記憶を持っている50年くらい前までの風景の再現というのは、知ってる人が多いのでごまかしがきかず、時代考証的にいちばん難度が高いのかもしれません。
いろいろな面で、61歳の私が満足できた作品でした。

しんしん