劇場公開日 2024年6月14日

「坪井ファミリーと医療従事者の軌跡」ディア・ファミリー 月子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5坪井ファミリーと医療従事者の軌跡

2024年6月18日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

単純

3人娘の次女だけが20歳まで生きられない心臓病、有名な大学やアメリカを駆けずり回っても治せないと言われ…。なら自分の技術スキルと行動力を活かして愛する娘に人工心臓を作ると約束した。何よりも医者の若者らと共に制作研究に明け暮れた闘いの記録、その繋がりがのちに17万人の命を救うことになる夢のような実話に衝撃を受けた。

ただ、熱意だけではこの話は進まなかっただろうと思う。大学側はお金が出せないからと何億?をもかかるお金の費用と返済、従来の工場の経営、細かいところが気になることも屡々。
理不尽な出来事が多々あり素直に泣けない。

しかし父親の立場であるからこそタイムリミットの恐怖は計り知れなかったし、医療従事者側も医者の使命と葛藤していただろう。
「目の前の命を救う」という信念の電波が伝わっていく畳み掛けの終盤は目頭が熱くなるものがあった。

月子
みかずきさんのコメント
2024年6月18日

主人公の我が子の為というのは家族愛ですが、我が子の命が救えないと分かった時、主人公の心は折れたと思うのですが、我が子が放つ”私の様な病気で苦しむ人達を助けて”という叫びが主人公を再生させ、他者の為、人の為に奮闘するところが凄かったです。

我が子も立派ですが、我が子の叫びを聞いて、再び奮闘する主人公も立派でした。私も衝撃を受けました。

今年一番泣けた作品でした。

みかずき