劇場公開日 2024年6月14日

「次はどうするの?」ディア・ファミリー あさやんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5次はどうするの?

2024年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

1970年代、町工場の社長、そして家族は、
心臓疾患を抱える次女に対し、余命10年と宣告される。
二十歳まで生きられない、というこの宣告に対し、娘を救いたいという一心で
父は全国そしてアメリカの病院までもかけ回るも無理と言われ続ける。
ついには自ら人工心臓を作ろう、と決意し、有識者に頭を下げ、頼み込み、
研究、開発に着手。

多額の資金を費やし、あと一歩のところで完成しそうなとき、
医療関係者じゃないものが作ったもの、という理由で、
急な手のひら返しで却下される。

諦めかけたそんなとき、父と次女が新たな夢を見つける。
そして、それがバルーンカテーテルの開発へ、とつながっていく・・・

アメリカ人と日本人の血管の違いにも驚いたし、
このバルーンカテーテルが17万人もの命を救ってきた、
それを開発した実話がベースとは。

予告ではもっと泣かせられるかと思ったが、家族のあまりの前向きさに
涙も遠慮気味となり、最初から最後まで食い入るようにスクリーンを見続けた。

坪井父役は大泉洋さん、すっかり役者さんですよね。
この方の映画、何本か見ていますが、大好きです。

母役は菅野美穂さん、いつ以来だろ。変わらないなぁ。
前向きで、旦那を支え、娘たちの心の支え、素敵です。

三人姉妹、長女は川栄李奈さん、あちこち引っ張りだこですね。
病気を患う次女は福本莉子さん、三女の新井美羽さんは
映画では初めてかも。
三人とも明るく、可愛く、仲良し、そして強く、前向き。
うらやましいぐらいの姉妹の関係。

家族全員が前向き、あきらめない、「次はどうするの?」と
互いに問いかけながら前に進む。
こんな家族、他にあるのだろうか。すごすぎます。

嫌な医師役は光石研さん、何やってもうまいわ笑
今回は手のひら返し連発で、ホント嫌な役。さいてー笑

富岡医師役の松村北斗さん、2月ぐらいに見た「夜明けのすべて」以来。
最初に逃げたのに、最後はいいところ持って行ったなぁ笑

と思ったら、一番最初と最後に出てきたインタビュアー役の有村架純さん、
ホンの一瞬なのに、インパクトでかい笑

何事もあきらめず、前向きに進めていく。
なかなかできないよね。
予想、期待値を超える素晴らしい作品でした。

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あさやん