劇場公開日 2024年1月19日

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VESPER ヴェスパーのレビュー・感想・評価

全42件中、1~20件目を表示

3.0ヨーロッパ産インディペンデントSFの潜在能力を感じる

2024年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

リトアニア出身の監督らが中心となって制作されたヨーロッパ産SF映画。もはやインディペンデントでもこれほどの物語のスケール感を創出、展開できるのだ。映像技術をとってもメジャー作品と見劣りしないどころか、むしろハリウッドと一線を画したオリジナリティ溢れる質感が感じられる。例えば、大自然にSF描写が散りばめられるような実写とCGの有機的な融合ぶりに関しては一見の価値ありで、特に主人公が得意とするバイオ技術をVFXでどう表現するかについての並々ならぬこだわりが伝わってくる。その一方で、やや贅沢なことを言うなら、登場人物の感情や絵画的な絵づくりを優先させるあまり、カメラワークが緩慢、物語運びもありきたりで、観る者を退屈させてしまう面もないとは言い切れぬ。これを作り手の将来性を見据えたプレゼンテーションの機会と見れば大きな成果だが、純然たるエンタメとして厳しく見るなら、乗れるかどうか反応は割れるかも。

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牛津厚信

3.5スケール感はやや期待外れだが、映像やメッセージ性は悪くない

2024年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

知的

1982年生まれのリトアニア人女性クリスティーナ・ブオジーテと、1974年生まれのフランス人男性ブルーノ・サンペルという、珍しい組み合わせの映像作家コンビによる4度目のコラボ作品。ブオジーテ監督は2003年から短編映画を作っていたようだが、2008年の初長編監督作「THE COLLECTRESS」(英題)でサンペルと共同で脚本を執筆。同じ担当で2012年の「ナイトメアは欲情する」を作ったのち、2014年のオムニバスホラー「ABC・オブ・デス2」の一編で初の共同監督、そしてこの「VESPER ヴェスパー」で2度目の共同監督という流れになる。

手つかずの自然を思わせる荒涼とした山々や森でのシーンはブオジーテ監督の出身国であるリトアニアで撮影されたという。知識がほぼ皆無だったので地図を見たら、北欧圏に位置し、東にベラルーシ、南にポーランド、バルト海を挟んで西にデンマークがある。北緯は樺太の最北端とほぼ同じだそうで、寒々とした空気感が映像から伝わってくる。

ポスターやキービジュアルに「宇宙戦争」のトライポッドに似た巨大構造物があり、壮大な世界観を予感させるのだが、そのわりにはかなり小ぢんまりした話で、ハリウッド製SF大作のような派手なアクションやアドベンチャーを期待すると肩透かしになるかもしれない。2020年日本公開作「囚われた国家」もそうだったように、背景の巨大な物体で大作感をほのめかしながらも本編は意外に地味というのはたまにあるけれど、こけおどしというか張子の虎というか。資料の監督インタビューによると、アメリカの企業が実際に特許取得した遺伝子組み換え種子では、1度だけ収穫ができたあと2世代目以降の種子が成長するのを阻害するプログラムが組み込まれるのだという。そうした科学技術の行き過ぎや環境破壊のリスクに警鐘を鳴らす姿勢は評価できるし、人工知能と知性、女性同士の連帯といった要素も現代的だが、やや切れが甘く、雰囲気先行になってしまったか。

ヴェスパーを演じた2007年イングランド生まれのラフィエラ・チャップマンは、中性的な魅力が印象に残る。特殊な世界観の中でキャラクターを自然体で表現できる演技力もあり、今後が楽しみな若手だ。次回主演作は今年英国で公開予定の「Sweet Brother」だが、予告編を見たところクセが強めのカルトホラーといった趣で、日本で劇場公開されるかは微妙かも。

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高森郁哉

2.0ポスターのビジュアルに惹かれて見たが。 どうにもこうにも物語に入り...

2025年9月11日
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鑑賞方法:VOD

ポスターのビジュアルに惹かれて見たが。
どうにもこうにも物語に入り込めなかった。既視感のある設定。物語を前に進めていく推力がなく、全てが漂ってしまう。そして幾度も睡魔に襲われてしまった。

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hato

4.5救世主現る

2025年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

『ヴェスパー』──種子と通貨と、少女の歩く未来
風が吹いていた。
少女は、焼け落ちた家の前に、そっと種を植えた。
それは、彼女が自らの手で作り出した、世界で唯一の「実を結ぶ種」だった。

この物語は、未来の話だ。
けれど、どこかで見たことのある風景が広がっている。
荒廃した大地、空を覆う灰色の雲、そして「シタデル」と呼ばれる富裕層の塔。
そこでは、食料も、空気も、命さえも、特許と契約で管理されている。

種は、実を結ばない。
それは、現代のF1種と同じだ。
一度きりの命。
再生を許さない設計。
農民は、毎年、企業から種を買わなければならない。
それは、まるで通貨のようだ。
いや、通貨そのものかもしれない。

アフリカの国々が、いまだにフランスの中央銀行に通貨を握られているように。
CFAフラン。
ユーロと連動しながらも、主権を持たない貨幣。
それは、経済という名の檻。
努力しても、自由にはなれない。
『ヴェスパー』の世界もまた、同じ構造の中にある。

少女ヴェスパーは、その檻の中で生きている。
母は去り、父は動けず、叔父は支配者の手先となり、
人造人間のカメリアだけが、彼女の心に寄り添ってくれた。
だがそのカメリアもまた、シタデルでは「存在してはならないもの」だった。

なぜだろう?
なぜ、心を持つ者が排除され、
心を失った者たちが世界を支配しているのか。

ヴェスパーは、知らない。
けれど、知ろうとする。
そして、歩き出す。
自分の作った種を手に、
それを風に乗せて、塔の上から放つ。

それは、希望だった。
スターウォーズのレイア姫が、R2-D2に託した設計図のように。
絶望の中にある、たったひとつの光。
それが、ヴェスパーの種だった。

この物語は、未来の寓話であると同時に、
私たちの現在を映す鏡でもある。
種を奪われ、通貨を奪われ、
それでもなお、希望を手放さない者たちの物語。

少女は歩く。
誰も知らない未来へ。
その背に、兄弟姉妹たちが続く。
彼女のまいた種が、いつか芽吹くことを信じて。

そして、風が吹く。
それは、変化の風かもしれない。
あるいは、まだ名もなき革命の予兆かもしれない。

エッセイの原文

2024年 フランスなどの合作作品
解説にはSFダークファンタジーと分類されている。
この作品には人類の未来に向けた「思考」が描かれているが、そもそもユーロ圏の人類がこの思考を持っていることになる。
近未来のディストピア
描き切れない伏線のようなものが多数埋没するかのように置き去りにされている。
母が家を出た理由
今現在の父と事故と補償
叔父の謎
ジャグと呼ばれる人造人間カメリアと、それを作ったイリアスは何がしたかったのか?
合成植物
そして食料となる植物の種は、今でいうF1種 今でもすでにそうなっている。
そして格差社会 富裕層の住むシタデルという居住地
このディストピアの中でたくましく生きようとする主人公ヴェスパー
物語の型にスターウォーズやナウシカなどの要素を入れている。
この世界の問題を、種を付けない植物とその専売特許によっているというのは、フランスがアフリカ諸国に押し付けているCFA(セーファ)フランと同じ構造だろう。
これはフランスの中央銀行(フランス銀行)が保証しており、ユーロと固定レートで連動しているが、問題は通貨主権の欠如で、アフリカ諸国が自国の金融政策を自由に運用できないことや、結果自国努力では自立できないようにされている。
この物語の背景だ。
そして使用されているモチーフは「モンサント」
自国の悪を他国の悪と置き換えているのが、この作品の評価しにくい点でもある。
さて、
一人の人間として、ヴェスパーは立派だ。
人類の未来を考えながら行動している彼女はまさしく救世主だろう。
面白いのが人造人間のカメリアで、彼女は非常に心が豊かだ。
まるで心を失った人間よりもずっと人間的だ。
彼女の存在はシタデルでは禁止されている。
それこそが謎で、この世界を格差的にした張本人が、ディストピアを作ることでシタデルが維持されると思っているのかもしれない。
まるで陰謀論でもあるフリーエネルギーの存在と同じだ。
叔父が殺されたのも、カメリアの発見が遅れたからだろう。
そしてよくわからないのが、何故ヴェスパーは種を付ける品種のことを叔父なんかに話したのだろう?
それは当然シタデルに伝わってしまった。
逃げきれないことを悟ったカメリアは、あの不思議な能力でヴェスパーを眠らせてしまう。
彼女は朝目覚めるが、爆破された自宅の前に彼女が作った種を植えた。
そして歩き始めると、ヴェスパーの後を着いてくる4人の兄弟姉妹
そしてピルグリムたちの後を尾行する。
そこにあったタワー
ヴェスパーはそこによじ登り、遠くにシタデルを見る。
そして風に任せて種を飛ばした。
何もかもが象徴的過ぎてよくわからない。
この社会のことをよく知らない少女ヴェスパー
彼女を守るために犠牲になった父とカメリア
人の心を失ってしまった人々
タワーへ登り、シタデルを見た時、ヴェスパーは「彼らとなど取引できない」ことを悟ったように思った。
いつか自分も捉えられてしまう。
この種は「希望」
これこそまさにスターウォーズのデススターの設計図をR2-D2に仕込んだレイア姫を連想とさせる。
絶望の淵と、それでも「ある」希望
これこそこの作品が言いたかったことなのだろう。
もう妄想でしかないが、この作品を通し、自分たち自身を引き合いに出しつつ、希望を指し示せるのは非常に人間らしいと感じた。

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R41

3.0遺伝子操作

2025年8月27日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

地球は環境破壊が進み、遺伝子操作で打開しようとしたが失敗する。
その結果、分断化が進行、労働力確保のため人造人間を作り出す。
ヴェスパーは寝たきりの父親を介護しながら、植物の研究をしている。
ある時、飛行機が墜落し・・・。
映像の作り込みが見事で、飽きることはない。

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いやよセブン

2.5あぁヨーロッパ映画や

2025年8月27日
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鑑賞方法:VOD

もっと広がるかと思ったけど、そこまでなんや
想像をかき立てるなぁ、というか諸々謎を残し過ぎやで

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JK

2.0数粒の種から始まる逆襲

2025年8月24日
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鑑賞方法:VOD

13歳の少々が成し遂げた奇跡は、
数粒の種から始まるシタデルへの逆襲になるのか。

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上みちる

3.0種をまく人

2025年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

癒される

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kossy

3.5もう一押し

2025年7月17日
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鑑賞方法:VOD

驚く

斬新

ドキドキ

公開前から注目していたのに、近くの映画館で上映していない&評価が低いということで結局観なかった本作。

映像の美しさと、壮大なストーリーを期待させるナウシカのような世界観が話題となっていましたが、蓋を開けてみたら、ラフィエラ・チャップマンの御尊顔をひたすら崇める、そんな作品…。

確かに映像は凄く綺麗。謎の生物達が蠢く様にはワクワクしました。しかし、それらがストーリーに直接関わってくることはほとんどなく、お飾り程度に留まってしまっていました。そして肝心のストーリーですが、富裕層が暮らす「シタデル」や人造人間「ジョグ」等、如何様にも話を広げられそうなワードが出るにも関わらず、スケールの小さい暗いお話で終わってしまいました。

タイトルの通り、ヴェスパーという一人の少女に焦点を当てた話なんだから仕方ないのかもしれませんが、これだけSF要素を散りばめておいて、チラ見せでおしまいでは勿体無い。勝手に期待した私が悪いのですが…いやいや!あの予告観たらそりゃ期待しちゃいますよ!

世界観と映像は◎。でもやっぱりストーリーはもう一押し欲しいところ。ラフィエラ・チャップマンはこれからが楽しみな俳優さんだし、もし続編なりもっとお金をかけて撮り直しなんてことがあったら絶対観たい。

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吹雪まんじゅう

5.0引き込まれる世界感

2025年7月3日
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悲しい

怖い

ドキドキ

この映画は少し先の現実の世界なのではないだろうか。

人口がこれ以上増えないように画策している支配層。
人間が食べれる自然の恵みをコントロールし、一定の支配層だけが生き残る世界。

今のままならば、数十年後の未来はこの映画のようになるのではないだろうか。

考えさせられる映画。

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youns

2.0う〜ん、嫌いじゃないけど…

2025年6月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

こういったディストピアな世界観は好き。映画の中の空気感、雰囲気も良い。ただビジュアルに夢中にはなるけど、盛り上がらないまま終わる。悪く言うと退屈。期待はずれだったかな。

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アリス

5.0普通のSFに飽きたなら絶対見るべし。

2025年1月1日
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この映画、凄いです。
唯一無二のビジュアルは圧巻です。
他人のレビューに流される必要はありません。興味を持ったなら見てみる事をオススメします。SFファンであれば、食わず嫌いせずに触れてみましょう。それだけの価値ある作品なのは間違い無いです。

好きか嫌いか、どちらかはっきり割れます。
私個人は非常に刺さるものがありました。
他のSF作品にはない魅力あふれる怪作に感じることができました。

本作は世界観に浸るタイプのSF作品です。
過剰な説明はありません。
感性のままに鑑賞し、直感のままに体感する作品です。
過去作で言うとブレードランナーなんかにも近いかもしれません。

この惑星の生態系そのものが、今の地球とは全く異なる物になっています。
息づく植物、菌、ドローンに至るまで、今まで見た事のない世界が作り込まれています。
そして倫理観、文化観、生命観、化学観も異なります。

既存のSF感では得られない"何か"がここには詰まっています。
ハリウッド式のSFにはない臭いが、ここには詰まっています。
それに触れるだけでも、非常に価値ある体験だったと思います。

エンタメとしてカタルシス云々とか、アクション云々とか、そういう作品ではありません。
あくまでも未知の世界に踏み入れる、そういう作品です。

好きが嫌いか、どちらかハッキリ分かれる作品でしょう。
ただ、この豊富なビジュアルと、残酷な世界の果てにどこか希望を感じさせるエンディングは、私にとって非常に心地いい物でした。

こういうSF作品は世の中にはもっとあっていいのに、そう切に思うと同時に。
海外でこのような繊細な感性の元SF映画を作っている作家が存在している事に、喜びを感じずにはいられませんでした。

キンザザやファンタスティックプラネットのような、個性的なSFを求めている人にぜひ見てほしいです。

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ジョイ☮ JOY86式。

3.5劇場公開された時から

2024年11月6日
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ビジュアルに惹かれ、ずっと気になっていたが、あまりにも評価が低かったため鑑賞をためらっていた。時が過ぎたまたまWOWWOWで配信していたので、なんとなく鑑賞。行き過ぎた資本主義や、限られた人間のみが握る科学技術など、現代社会への批判が込められたストーリーや、地味ながらも近未来のディストピアのビジュアルなど、個人的には好みな作品。ストーリーに説明が少ないなど批判が多く見受けられるが、そうであるならブレードランナーは駄作と言ってるようなもの。ブレードランナーほどのスケール感がなかったので、採点はやや辛めにしたが、いい作品だと思う。

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レイは!?★

2.0崩れた世界の中で・・・

2024年10月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

生態系の崩れた世界での話。
富裕層が城塞都市に住み、貧しい人たちは外界でボソボソと暮らしている。
奇妙な植物に囲まれ、よくある近未来モノのSFとは、ちょっと趣が違う。

面白そうだと思ったんだけどな〜。
ごめんなさい、自分には合いませんでした。

何やら、研究に勤しむ少女が可愛かったんだけど、話が一向に展開しない。テンポが悪くて、全然話に入り込めなかった。

ラストもわけが分からない?

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ratien

2.5鑑賞動機:「よくできた作品」ではなさそうだけど、いかほどのヘンテコ具合かな10割

2024年8月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

最初の状況説明テロップで、もう「これはダメかも」と思う。が、そのあとは説明がほとんどなく、ぼんやりとした世界観を推測するしかできない。
この異様な生態系には興味あり。『地球の長い午後』か『アド・バード』か。あれらはなんなのだろうか。菌類のように見えるが、粘菌みたいなのも出てきたし。
ドローンパパが素敵(造形とか中身とか)。妙にイヤらしい感じにしてあるアレとか、所々は目をひかれるところもあるのだけれども、話が全くワクワクしないのがいただけない。

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なお

3.5ビジュアル全振り

2024年2月4日
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鑑賞方法:映画館

富裕層と貧民層の二極化が進む生態系が崩壊した地球を舞台にしたアポカリプスSF。既視感強めのプロットで、ストーリーも派手さはなく、たくさんの哀しみと少しの希望を描く。
と、一見退屈になりそうなのに、新鮮で個性的なSF描写で全く飽きさせないのが凄い。「風の谷のナウシカ」を彷彿とさせる進化した不思議な植物で覆われた森や、不思議なドローン、寝たきりの父親との意思疎通の仕方や、研究ツールなど、どれも独特で面白く、世界観に没入することができました。

ビジュアルに全振り感が凄くて、ラストもここで終わり?という感じもあったのですが、視覚的満足度が高く、映画館で観て良かったです。

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まだまだぼのぼの

5.0うーん、この謎のB級…。ただ、ストーリーとしては崩壊していない?

2024年1月30日
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今年47本目(合計1,139本目/今月(2024年1月度)47本目)。
(ひとつ前の作品「ミッション・ジョイ 困難な時に幸せを見出す方法」、次の作品は「罪と悪」)

 投稿が前後して申し訳ないです。
こちらの作品、要は世界(地球)滅亡後を描いた作品ものなのですが、B級映画の「おきて」というか謎のそういう表示(唐突世界背景=この映画の「ルール」を字幕で説明してくる)等、かなりアレだなぁ…という気がします。

 ただ、設定なのはそういう「特殊な部分」だけで、人を不愉快にさせるような発言はまるで存在しませんし、一方で、種苗法ほか環境法(行政法の一分野)の問題提起をしているのかしていないのか…といった「ヘンテコな枠」です。要は、例えば動物ものにしても時々「明らかに動物枠だと思っていったら、唐突に、「~~年の間に動物が人の狩りによってなくなり」といったことが表示される謎の映画(タイトル忘れた…)があったように、そういう「持続可能」ではないですが、何らかカタカナ用語を並べて色々説得させようという部分はあるんですが(映画も作品の性質も)、一方で設定があれこれよくわからないので(パンフレットを買えば出てくるのかな?)、この辺の採点がかなりしにくいです。

ただ、こういう「教育枠」(子どもに対して映画を通じて持続可能だの何だのというものを教える団体はあるだろうし、そういうカリキュラムはあるんでしょう)にこの映画がこっそりあたっているだけという可能性もあり、「多少教育くさいなぁ」とは思うものの(それが全体として学術枠っぽくいえる部分にも関わる)、一方で海外の日本でいう指導要領までどうこう言うこともできないし、「映画館として」見て「ここのサイトに書き込む」限りでは映画として成り立っているか?と考えると、多少はまぁ変かな…と思っても、いきなりワープしたりヘンテコすぎる展開になったりといったことにはならないので、フルスコアにしています。

 ※ t-joy梅田(旧ブルク9)ってこういう「教育枠的な映画」を流すことが時々ありますよね。

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yukispica

2.5B級SF映画っぽい散らかり方

2024年1月27日
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鑑賞方法:映画館

B級SF映画の魅力は説明しがたい。予算をかけた映画よりも映像はしょぼいかもしれないけど、そこには攻めてる姿勢と低予算なりの工夫、そして何より監督の豊かな発想が詰まっている。もちろんハズレも多いのだが、青田買いなところもあるので気にしないようにしている。
さて、本作。いきなり基本的な世界観を字幕で説明する乱暴さ。しかも結構適当な感じの設定。いや、わかるんだけど。ここらへんB級ぽい。でもその設定自体はそんなに悪くない。人の顔が書いてあるドローンはとてもいいし。寝たきりの父親が操っているあたりもちょっと面白い。
そこに登場する女性の存在とその正体。ここらへんがカギなのだが、どうにも乗り切れない。この世界観を消化しきれていないからかもしれない。後半の盛り上がってくるところもなんでそんなことになるのかが理解できない。そして、ラスト。なんだそれ?結局何がしたかったの?という終わらせ方は、モヤモヤ感が強まるだけだった。
あぁ、もしかしたらこれは壮大なストーリーの序章的な扱いで、いろいろとわからないままになっているものは続編で明らかになるのか、なんてことを考えてもみた。でも、続編ができたときに観たいと思えるかどうかは自信がない。青田買いとしては成功にはならなかったかも。

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kenshuchu

3.0首の後ろがエロい。

2024年1月26日
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鑑賞方法:映画館

フランス.リトアニア.ベルギー合作です。
目の離れ具合がユマサーマンに似てる主役の子がかわいい(Miss ペルグリンの頭の後ろにでかい口がある大食いの子)のと、美術、世界観の徹底した作り込みで楽しく見れた。話はディストピアに小さな希望的なやつでアクションも少なく地味目。
あんなに汚い手でバイオ、遺伝子、生態メカとかヌルヌルいじって大丈夫なのだろうかと素人ながら心配になったwww 他にも焼印とか、シタデルとの関係とか、あまり機能してないネタがありもったいない。後半の自己犠牲連発も切迫感が無く理詰めで淡白、説得力が足りない。
でも自然との関係がナウシカ的で嫌いじゃなかったです。きっと監督もイメージしてたと思う。
種苗法改正とか、ターミネーターシード、企業の食糧支配問題なんかの是非を問う作品ですな。

エディ マーサンが、こういう役じつに良い感じ。
人工人間の首の後ろにあるコネクタがエロくて萌えました。

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masayasama

3.0ディズニーの映画みたいな空気感

2024年1月25日
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鑑賞方法:映画館

なんか、ディズニーの映画みたいなヌルい空気感が漂っていて、

『ウィロー』っぽくて、中世ヨーロッパっぽさ、ロールプレイングゲームっぽさ、を感じます。

エルフやドワーフが出てきそう(笑)

ディズニーの映画のヌルさ、中世ヨーロッパ、ロールプレイングゲームの世界観、どれも苦手なのでキツかった(笑)

早よ終われ、早よ終われ、思いながら、ウトウトしながら観ました(笑)

興味ない事だと眠くなるけど、人間の防衛本能なんですかね?

僕はダメでした(笑)

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RAIN DOG
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