「後半30分でやっと面白さがわかる」もっと遠くへ行こう。 Yutes79さんの映画レビュー(感想・評価)
後半30分でやっと面白さがわかる
最初の2/3くらいはなかなかストーリーが展開せず「退屈だなー」と思って見ていましたが、終盤で急展開。ここでしっかりストーリーが展開していたことに気付きます。その騙しの手法になんだか心地よさがありました。
ただ全編を覆っているのは疑心暗鬼。モヤモヤ、スッキリしない空気感に作品が「イマイチ」と感じる人も多いだろうなと思います。。
しかし、フィナーレに向かって巧みに伏線が張られており、「そういうことか」とストンとした納得に至るその流れはしっかりとエンターテイメントでした。
主演のシアーシャ・ローナンには従来の(あくまで個人的な)イメージとは異なる、感情豊かな役柄で新たな魅力を感じた気がしましたし、観て決して損するような作品ではないんじゃないかと思いました。
原作の本のタイトルは”foe(敵)”。その日本版翻訳タイトルが、そのまま本作邦題になっていますが、果たして「敵」がこの映画で何を指すのか、それは最後まで分かりませんでした。原作ならもっとわかるのでしょうか?
コメントする