「遠近法」ソウルメイト ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
遠近法
リメイク元は未鑑賞。キム・ダミ主演作というのが鑑賞のきっかけになりました。
とても良い作品なんだろうなと思いました。ただ、この手の友情もので露骨に泣かせようとしてくるシーンが多く見られたのもあって、全体的にあまり乗れませんでした。捻くれた人間なので、こういう作品を素直に楽しめないのは損なのか得なのか…。
転校生としてやってきたミソとハウンが交流を深めるシーンや、学生時代2人でわちゃわちゃするシーンはとても好みでした。済州島の風景も相まって、こういう青春ってこの年齢でしか体験できないから良いよなぁってなりました。原付2人乗りも悪いことしてるけど楽し〜ってなってるのもたまりませんでした。
ジヌが絡んできたあたりから2人の関係性に小さなヒビが入ってしまい、どこか距離が生まれてしまうのは残酷ですが、そこからハウンの死だったり、出産だったり、ジヌのだらけっぷりだったり、時系列がごっちゃになって着いていけなくなったあたりから映画自体を咀嚼できなくなってしまったのが残念でした。
自分の理解力も足りなかったんですが、リメイクを観ている前提の作品なのか、それとも元もこれくらいややこしい作りなのか…。後半は感動するんだろうなーというシーンばかりでこれまた乗れませんでした。
役者陣の年齢を越える演技は素晴らしく、細かな感情表現や仕草、葛藤の様子だったりとどれを切り取っても凄さが際立っていました。「魔女」シリーズとは違うキム・ダミの側面を観れたのは大収穫でした。
ソウルメイトというテーマの深さにもっと触れれるほど人生経験を積みたいなと思いました。友人関係は深く狭くがモットーで。
鑑賞日 2/25
鑑賞時間 18:35〜20:50
座席 K-9