ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディのレビュー・感想・評価
全224件中、201~220件目を表示
合わなかった、
アレクサンダー・ペイン監督、
『ファミリー・ツリー』から合わないなと思ってたけど
やっぱり合わなかった。
最初の演出。
MIRAMAXとかロゴたちが、
おそらく70's映画のように出てたけれども。
それ自体はかっこいいとおもっちゃったし、
すごく好きなんだけれども、経験則から
こういう演出する映画って本編つまんねんだよなー
って思ってて、案の定……という感じだった。
つまんなくは無いんだが、
あまりにもメアリーの存在が都合良すぎて。
先生と生徒でやっててくれや、と思っちゃった。
あのあざといラストとかも、
悪い意味で古風で、かなり冷めた。
もっと一人一人を掬ってくれや。
孤独な人物たちの家族のような絆への道程に心温まる
久しぶりの洋画。
舞台が1970年代のクリスマスシーズンの、雪に閉ざされた名門校の寄宿学校を舞台とし、家族の待つ家に帰らず・帰れず留まらざるを得ない事情を抱えた、堅物の教師と料理長と反抗的な生徒の物語。
反発し衝突し合っている彼らが、発した発言や行動に至ったそれぞれの孤独の背景を互いに見て聞き知ることで、だんだんとまるで家族のような絆を強めていく様に心温まった。
教師の専門が古代史ということもあり、ギリシア、ローマ時代の歴史的事実や有名な言葉・美術品なども映画内に散りばめられ、その時代に教養的観点で興味がある向きにも楽しめるものと感じた。
中盤以降で Entre nous アントルヌー=ここだけの話・内緒ですよ といったワードが出てくるあたり、打ち解けてきている仲であることを彷彿とさせるのが上手い。
たまの摂取に程良い、じっくりと味わう映画。
まぁ、まぁの映画。色々な映画賞を取っているから、良い映画なのでしょう。
安心して観ていられる作品
1970年の雪景色にアコースティックギターのメロディで作品にスムーズに入り込めた。
偏屈、くせあり、わだかまり。そんな言葉が浮かぶ面々のクリスマス休暇のひととき、前半はニヤッとするやり取りから徐々に素をさらけ出し、抱える過去の秘密も闇も共有し打ち解けるまで灯火がほわっと広がっていく感じ。ラストは寂しいが前に進むしかないのよね。メインの三人三様の演技、いいあんばい。
クリスマス映画
See ya!
「ホールドオーバーズ置いてけぼりのホリディ」ベトナム戦争下の寄宿学校が舞台のクリスマスホリディに取り残された3人の物語。これ、観客とそれぞれ3人とのバディ物語でもあるよね。脚本が素晴らしくて、当初は全く魅力的に感じられない3人の抱えた生き辛さ、孤独が少しづつ積み上げられるストーリーによって、その人間性に惹きつけられていく。そしてその展開が全然あざとくない。
誰かが勝手に決めた勝ち組でなくても、人生は祝福される、そんな映画です。
あと、劇中でバッドフィンガーの「No Matter What」が使われいます。ゴジラ×コングでもラストに「Day After Day」が使われていたし、密かに再評価されてるのか。
後半はロードムービーになるんだけど、ボールとタリーの旅を観ていて、三浦友和とオダギリジョーの「転々」を思い出したな。
キリスト教に関する文化がバックにあるとかなり有利
今年225本目(合計1,317本目/今月(2024年6月度)25本目)。
(前の作品 「おいハンサム」→この作品「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」→次の作品「ターゲット 出品者は殺人鬼」)
ストーリーとしては、1970年代をテーマにした、キリスト系の高校(日本相当)のアメリカで、冬期休暇を取れなかった生徒と先生、学校の食堂の女性の方の交流を描いたストーリーです。
多くの方が書かれている通り、クリスマスというのは日本でもアメリカでもたいていの国では「何らかの意味で多くの方で祝う」文化が確かにあるので、こういった展開になるとちょっと辛いですね…。
PG12の扱いですが、序盤にやや不穏当な発言をする子(ひやかしをする子)がいるからで、その子たちがいなくなる30分くらい後は一般指定でいいんじゃないかなといった感じです。また、タイトルにも書きましたが、キリスト教のいわゆるミッション系学校がテーマなので、キリスト教に関する語句(モルモン教やらエホバの証人やらなにやら)が結構多く出てくるので、これらの知識があれば有利かなといったところです。
映画それ自体が言いたいことは理解できるし(特に、主人公の高校生の子が背景に持つ生い立ちの事項)、この映画自体はアメリカでは2022年公開のようですが、1970年をテーマにしたために、映画を最後まで見ると、今日では珍しい The End も出てきます(別に出たからってどうってわけじゃないですが)。
若干映画の長さとして難があるかな(インド映画でもない限り、120分を超えるとちょっときついし、この映画では飛ばせそうなシーンがいくつかある)というところはありましょうが、日本以上に普通に存在するアメリカのミッション系学校で「ありうる」ストーリーを描いた映画という点ではほぼ満足です。ただ上述通り、キリスト教に関する語句はどんどん飛んでくるので、そこの点がある程度知識として知っているかどうかでかなり差が出るかなといったところです。
採点上特に問題はないのでフルスコアにしています。
立場は違えど、みんな言えない秘密がある
アスパラガスのかほり
フラストレーションの向けどころがわからない少年、世間への反骨心から厳格に振舞う老教師、夫と息子を失った女性の3人が、他者の痛みを知ることで自分の殻から抜け出し、前に進みなおす物語。
クリスマスを舞台にした映画と言えば、少々ハードな物語でもハートウォーミングな時間を挟むのがセオリーだが、本作では家庭的な空気や慈しみは登場人物達の孤独を際立たせるものとして機能し、開放的なシーンでも背景には冷えた空気を感じさせる。
物語が進むにつれ彼らの孤独のバックグラウンドが明らかになり、それには少なからず共感する部分がある。劇中のマジョリティ=名門校のテンプレ的な人物像からはみ出た人ほど共感できそうな人物造形が巧みだった。
ただでさえ「クリスマス=家族の時間」というぼっちに厳しい文化の中、舞台が名門校なので生徒も教師も「帰る家があって当たり前」という仕組みが出来上がっており、日頃からその空気を吸ってきた彼らの心中は察して余りある。
気になったのは、彼らが衝突するシーンの多さだ。登場人物達は孤独を拗らせているがゆえに他者に対して攻撃的だったり冷淡だったりする。上述のようにストレスMAXの状態で休暇に入ることもあり、序盤から一触即発の空気が流れている。会話の多くが悪口の類で、機知に富んだシニカルさやウィットの使い道が悪意に全振りされており、彼らが日頃いかに相手の気持ちを考えた言動から離れているかを示していた。中にはデリカシーゼロな言葉や現代なら眉を顰める発言も出て来る。
罵詈雑言として出て来るのは自分が言われたくないこと、という見方で言えば、彼らは悪口の引き出しがたっぷりあるのだろう。正直、衝突の描写にここまで時間をとる必要があるだろうかと疑問を持ったし、一線を越えた悪態や中傷を何度も言わせる必要があるのかと感じた。
八つ当たりじみた衝突を経て、徐々に彼らは自分だけでなく相手もまた痛みを負っているのだと理解し、ぎこちなくも距離を縮めていく。その近付き方がなんとも不器用かつリアルで、また睦まじい空気に座りの悪さを感じるぼっちらしいリアクションも微笑ましかった。安易な感動物語や仲良し路線にしないという、作り手の強い意志を感じた。
衝突から始まりそれが軟化するカタルシスがあるドラマではあるが、劇中のマイナスとプラスが釣り合っているとは言い難かった。クリスマス休暇の共同生活を経て踏み出す彼らの新しい日々に、観客が見出す希望でプラスを補う物語なのだろう。苛烈な暴言に耐え、エンディングのその先をポジティブに想像できるような、心が健康な時に観ることをすすめる
他の誰でもない、"私たちだけの話"
〈アントルヌー〉まずは言葉だ。さらば冬のセント・オブ・ボストン、そしてグッド・アンガス・タリー。地続きに心があって深い。最初から最後までどの瞬間も愛すべき、丁寧に紡がれたセラピー効果のありそうで、大切な一本。不器用な登場人物たちをあったかく優しく、まるで魔法みたいだった。本当に、70年代当時に製作されたような雰囲気・世界観。作品全編を随所で効果的に彩る素晴らしいサントラ選曲、あ~好きだったな。ワッと劇場が沸くような爆笑はあまりないかもしれないけど素晴らしく魅力的なドラメディで、映画史に新たに刻まれるホリデイ映画の傑作誕生。
何層にもなっていて、初めは好感を抱くようなタイプの人物じゃなくても見終わる頃には好きになってしまう映画を見る意味、映画を撮りたい理由。脚本フェチ(オタク)な自分には特に刺さる。セリフ主体の映画ではあるけどそれだけじゃない演出のすごさで、ちょっぴりホロ苦いカミングオブエイジ青春成長映画。よくできた会話劇と構成にメイン3人のアンサンブルキャスト、アレクサンダー・ペイン✕最高すぎるポール・ジアマッティ=『サイドウェイ』コンビが時を超えてまたも最高な作品を生み出してくれたことが嬉しい、歓迎されるべき名匠の帰還。待ちに待った映画ファンも多いはず。
"歴史は繰り返す"堅物と口悪?人類は過去から多くを学べるかもしれないけど、親とは違う自分自身の人生だ。嘘はつかないバートン男子。校長先生がお呼びです。トイレへ。舞台はベトナム戦争真っ只中の1970年、金持ち白人の甘ったれたクソガキ達相手に説く、どれだけ恵まれているか!斜視で臭くて多重苦。ケガやボストン…主人公2人の心理的距離が次第に近づいては、信頼関係ができていく様子もすごくよかった。今年の冬は、茶色コーデュロイとジムビーム(あとビールのシャンパンなミラー?)を買おう。チーズバーガーも食べたいね。あとクンツ役ザック・エフロン似の目元だった。
◯◯尿症、多汗症、"陰茎癌"
勝手に関連作品『さらば冬のかもめ』『セント・オブ・ウーマン』『グッド・ウィル・ハンティング』
だいすきだった!!
愛と友情と笑いが溢れてる❤ ❤ ❤
#TheHoldovers #ホールドオーバーズ
試写会当選@神楽座🌟
装苑onlineさんありがとう😊💕
高校の時に過ごしたboarding school生活を想起させる映画だったー🍀休暇中は現地の子はみんな自宅に帰るけど、短い休暇だと留学生はそのまま寮に留まるからまさにこの映画みたいな感じで。学校がないのに寮に残って過ごす非日常感とか家族に会えない寂しさとかこんな時だからいつもと違うことしちゃうぞ(*´艸`*)という特別感とか、そんな感覚がスクリーンからよく伝わってきてなんだか懐かしかった💜
面白かった💕
寮にこもって過ごす話の『ロードムービー』感の強さww
X世代の象徴の先生とZ世代の象徴のタリー氏だけど、共に過ごすうちにお互いを尊重して分かり合えるようになるだけにとどまらず、世代を超えた友情を築いていくという良質のフレンドシップムービー✨✨そしてキッチン長のラム姐さん、なんなら安定の寮母さんでしょ??
以下、箇条書き👇
・幾つになっても人って変われる!
・『古き良き』にはそれなりに理由が!
・泣くより笑える良作!
・シニカルユーモア満載!
・みんな一度観たらいいよ!
(無関係だけど)
・グッドワイフでエルズベス役やってるキャリープレストン出てる!←スピンオフドラマ観たい…
ぎっしり盛りだくさんの133分
鑑賞後に全員にハグしたくなった!
とても心温まる愛に溢れた優しい物語。
観終わった後、全員にハグしたくなったよ。
特に年齢は低いけど背も知能も高い彼!
ものすごく痩せてるのもあって、お腹いっぱいご飯食べさせたくなったわね!
どの人も色んな過去によって捻れてしまい、自分の見せ方が下手くそな人ばかり。
この3人はみんな愛に飢えている。
最愛の息子が突然消えてしまって、気持ちのやり場のないメアリー。
ママの愛が足りなさすぎるアンガス。
すごく優しいのに人に接するのが下手くそすぎるハナム。
望まぬ結果から一緒にいるうちに、お互いの弱い所を自然と垣間見る事になったことで、友情に近い愛情を持ち寄って過ごすようになるのだけど。
皆で傷を舐め合うというより、心の瘡蓋を敢えて剥がしてケアしあっているのが良かった。
蓋をしたままでは前に進めないこともある。
お互いの秘密をちょっとずつ見せ合って、お互いにその傷に優しさを持ち寄ることで仲良くなっていく様に本当に心が温かくなった。
あと食事するシーンが多いけど、食べ物をくれるってすごく愛があるよね、と友人に言われて以来、私の中で美味しいものをくれる人は愛をくれる人=あなた良い人!なんだけど。
メアリーがせっせとみんなのご飯を作って食べさせている所でもうちょっとうるっときた。私ならムカつく奴にご飯なんて作ってやりたくない。メアリー、愛が深すぎるよ!
そして環境に感謝する、これは本当に改めて思ったこと。両親に心から感謝です。
ラストシーンは涙なしには見られん。
誰しも生き辛さを抱えて生きているけど、彼の「君は大丈夫。」の一言で私も頑張れる気がした。
全体的に内容はなかなか胸を締め付けられる所も多かったのだけど、同時にコミカルな場面も多く、結構大笑いするシーンが多かったです。
笑えて泣ける、の感じ。
とにかくとてもとてもよかったので、おすすめしたいです。
学校の先生の話が好きな人にもおすすめ。
心に温まる素敵な映画でした!笑えるシーンも多く映画館で観客の笑いが起きてました。
厳格で嫌われ者の教師、母に邪魔者扱いされている生徒、ベトナム戦争で一人息子を亡くしたばかりの料理長、それぞれが問題を抱え孤独で帰る場所がない。そんな三人が高校の寮でクリスマス休暇を一緒に過ごすことに。最初は反発する生徒に手を焼く教師。だが生徒の悪さはまるでかまって欲しいと言っているかのよう。やがて明らかになる一人一人の秘密(問題)。三人がそれぞれの秘密の共有で互いに相手を理解していくさまが素敵でした。ただ一緒にいるだけではなく理解してくれる人がいるっていいですよね。映画館で何度も笑いが起きていました。楽しいシーンも多い素敵な映画でした。大好きなクリスマス映画がまた一つ増えました。
全224件中、201~220件目を表示