「人には添うてみよ」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
人には添うてみよ
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1970年、ボストン近郊の全寮制の高校の堅物の歴史の教師ポール・ハナム(ポール・ジアマッティ)と気難しい生徒アンガス・タリー(ドミニク・セッサ)と炊事係のメアリー・ラム(ダバイン・ジョイ・ランドルフ)はクリスマス休暇なのに寮に居残り、はじめは揉めていたものの次第に打ち解けて行きます。ハナム先生は片目が悪い、同僚の教師は「斜視野郎」とか生徒は「デメ金」とか酷い学校ですね、ジアマッティさんはほんとに斜視かと思ったらコンタクトレンズによる特殊メイクでした、意味不明の下劣な演出。寮での閉じこもりに飽きたアンガスが駄々をこね、ハンム先生とボストンに出かけますが思わぬ展開でアンガスをかばった先生は退職、校長も情なしでしたね。
それでも、先生と生徒の心温まるヒューマン・ストーリー、良作です。
「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」とは、物事の良し悪しは直接経験してみなければ分からないという意味のことわざ、馬の良さは実際に乗ってみるまで分からず、人の良し悪しも一緒に暮らし、時間をかけて付き合ってみなければ本当のところは分からない、という教訓ですが、まさに本作で再認識いたしました。
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