「しみじみ切なく感動してしまう」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
しみじみ切なく感動してしまう
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これが面白い!
もしかして脚本は倉本聰?って思った。ちょうど「うちのホンカン」とかを書いていてた頃の倉本聰のドラマみたい。
主人公も見ようによっては、大滝秀治(ホンカン役の)みたいにも見える。
1970年のハイスクールの寄宿舎のクリスマスから年明けまでの話で、その頃のフィルム質感を出そうと、映画の始まりに黒みの画面に「ブツ、ブツ」と当時のフィルム上映らしく、サウンドトラック(フィルムの脇に光学の音声トラック)の音が入る。ちょうどレコードの針を置いたときにブツンと音がするように。
で、当時のフィルム上映に有ったタイトルまで再現している。
(でも本編のカラー質感は、70年代風ではなく、今時の感じだったけど。)
そういえば、ダスティン・ホフマン主演の「小さな巨人」が挿入映画で出てくる。
考えてみるとボストンの街並みには当時のアメ車がズラリと出ていたので、けっこう金がかかっている。再現がさりげなくて見る側にいやらしく感じさせないのはよかった。
前半がやたらバタバタしているけど、あの雰囲気が後半に効いてくる。
で、倉本聰のドラマのような、なかなかしみじみ切なく感動させるドラマが展開される。結構泣きました。
掘り出し物的な映画でした。
またクリスマス時に見直したい。(音楽が当時のクリスマスソング等が使われている。
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