「息子たちの物語」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ kazmatさんの映画レビュー(感想・評価)
息子たちの物語
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本当は映画館で観たかったけれど行きそびれて…。でもクリスマスの時期にVODで鑑賞できてむしろ良かった、心に残る逸品です。
何組もの親子が出てきますが、親に対して複雑な思いを抱く息子たちのイニシエーションとなる冬休みの物語、と自分の中ではまとめてみました。
主要な3人が背負う数々の苦難、そりゃキツすぎでしよ、と突っ込みたくなるほど。特にハナム先生は、学位のこと、病気のこと、外見のことなど、性格ひねくれても仕方ないです。それでも好きなことへの思いが人生を支えてくれている、実はとても誠実な先生だな、と。
印象的なシーンは幾つもありますが、私が一番良かったと思うのはラストシーン。学校の敷地を出る丁字路で一旦停止する車が、母校というある種のサンクチュアリから飛び立とうとする先生の、飛び立つ直前の深呼吸のように見えました。
サントラが気になったのも久し振り。新年に向けて、頑張ろう!と背中を押してもらえる映画でした。
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