「良い映画を見たという満足感」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ ファランドルさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画を見たという満足感
[ホールドオーバー…残されたもの、残留者]
2週間のクリスマス休暇だが、帰る場がなく寄宿舎に残る男子高校生と、その監督者の歴史教師、賄の黒人女性の3人。彼らはそれぞれ、人生においても置いてけぼりになった人たちだった。
嫌われ者の3人が隔絶された環境下で心を通わせていく、と書くと、いかにもありきたりのストーリーに思えるかもしれないが、決してそんなことはない。心の機微を繊細に、情景描写も美しく、実に良い映画を見たという満足感で一杯になった。
名門高校の施設が、格調高く立派なのには驚いた。
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トミーさんのコメント
2024年7月24日
共感ありがとうございます。
外国の寄宿舎や校舎って本当にホグワーツの様に天井高いんだ、と思いましたね。
臭くて惨め、進む道も後が無いとリアルに追い詰められた境遇の二人でした。