「何度でも観たい」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 流離いのオオハシさんの映画レビュー(感想・評価)
何度でも観たい
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爆笑コメディというよりは
ホロリ要素強め、時々クスっと笑えるビタースウィートヒューマンストーリー。
先生のポール、生徒のアンガス、共に嫌われ者らしいが
優しく常識的な一面を冒頭から醸し出しており、共感が沸いた。
生徒役のドミニク・セッサ、これが映画初出演だとは思えない程
屈折した部分と素直さを併せ持つ少年の演技が素晴らしかった。
ポール、アンガス、メアリー、3人とも深い悲しみを抱えており
それぞれの人生に身につまされるものがあった。
1970年から71年にかけての冬が舞台ということだが
その時代らしい演出が、音楽も含めてとてもはまっている。
斜視や臭いは今のご時世だともう話題にもできないかもしれないが
ポールが辿っていた人生を描く上で避けては通れず、
関連したセリフが何度も出る。そういう時代である。
印象的な場面の多い映画だが、
アンガスとポールの学校での追いかけっこ、
台所での爆竹、
アンガスとポールの最後の場面が特に心に残った。
何回も観たい映画であり出会えて良かった。
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