「ファイブ・イージー・ピーセス、ネブラスカ」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
ファイブ・イージー・ピーセス、ネブラスカ
演出と芝居の技術が確かな作品です。
美術、装飾、小道具もしっかりしていて、
舞台となる学校にも歴史を感じさせる要素が随所に散りばめられています。
降雪、積雪の作業も大変な作業です。
多くの映画の定番の設定である、
クリスマスと年明けというのも、
とってつけた感は最低限で、
観客を引き込み、
満足させるパフォーマンスの一要素として
うまく取り込んでいます。
あらゆる技術の調和が安定している本作、
その完成度の高さは多くの賞の候補になるでしょう。
更に印象的なのは、
劇中で2回、スピーディなズームバック!
ズームバック!
ほとんど世界遺産の域です。
ラスト、
1971年の「ファイブ・イージー・ピーセス」の、
アラスカへ向かうジャック・ニコルソンや、
ネブラスカのブルース・ダーンと、
主人公を出会わせたいのかと、、、
もし出会っていたら、
1時間で意気投合、2時間後には大ゲンカ・・・勝手に妄想、
歴史は繰り返す。
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