「「吊り橋効果」ではないのだけれど」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)
「吊り橋効果」ではないのだけれど
あり得ない状況下に置かれると人は相手の事を実際よりも高く評価してしまい、その結果燃え上がるが、その先は……、或いはスキー場や登山中に出逢った相手が物凄く美形に見えたが下野してみるとなんてことない。
それとは違うけれど、ある意味逃げ場のないシチュエーションに閉じ込められた面々が時間を掛けながら心を溶かし合い、深く関わっていくようになる。
1970年という通信手段が限られた時代だからこそできた年齢を超えた交流だったのかもしれませんね、かといって「あぁ、あの時代は良かったよ」なんてノスタルジックになることもなく、現代を否定している訳でもありません。
きっと今は今で他人と深いところで繋がる手段はあるはずですから。
話しを本作に戻すと、登場する主要3人が心根の優しい人であるのが素晴らしい!物語に彩を与えてくれています。
そして本音と建て前、嘘とまことを上手に使い分け、どんどん善き方へ回転して行く様が心地好かったです。
アメリカは大戦の後もベトナム戦争もあり、心に傷を負った人々が多くて、平静を保つことが難しかったのでしょうが、それでも凍てついた心を溶かすのは優しさなんだと気づかされてくれる作品でした。
カナダでも、孤独な私をいつもパーティーに招いてくれるありがたい恩人がいるので、まさかクリスマスに家に帰れない家庭があるなんて!と、そちらが現実離れしすぎて、モヤついておりましたwww
私の住んでいるバンクーバーは、実はあまり雪も降らず、滅多に氷点下にならない、温暖な冬なんですが、きっと昔はもっと寒かったでしょうね。寂しい3人が肩寄せ合うのが、温かみを感じさせました。
でもやっぱりクリスマスは家族と過ごしたかったことでしょう…😭