「クリスマスの魔法」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ JUNさんの映画レビュー(感想・評価)
クリスマスの魔法
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全寮制の学校での、家族と過ごせ無い立場の違う三人のクリスマス休暇の物語。
ついクリスマスの願いを叶えてやると言ってしまった教師のハナムに、何故かボストンへ行きたいと言い出す生徒アンガス。寮の料理長メアリー・ラムに諭され一緒に小旅行に行く事になる。
ライ麦畑のコールフィールドはペンシルバニアからNYに行き精神病院に入ってしまうが、アンガスはNYからボストンに行き、罰の陸軍学校には行かず信頼出来る大人に庇われ未来を目指す。
愛したいけれど相手と意思の疎通が上手くいかない人、愛されたいけど愛して貰えない人、愛し愛されたいけど大切な人を失ってしまった人。
孤独な彼らにはお互いに他人に心を開かない理由があったが、クリスマスの雪が溶ける様に三つの寂しい魂が寄り添い始める。
地味で派手さは無いがとても素敵な物語。
監督アレクサンダー・ペインの素朴で人間的な物語がとても好きだが、相変わらずポール・ジアマッティの演技が素晴らしい。
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JUNさんのコメント
2024年9月27日
宗教的な違いもあり、「家のもの」では無く、神様からの「預かりもの」と考えている部分がある事から、親と子供の距離感が日本より離れていると思います。
軍=悪と考えている訳では無く、組織の中で規律を身につけさせたかったのでは無いでしょうか?