「不器用に支え合う人たちを描いた素晴らしい映画でした。」ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ PTAenHALさんの映画レビュー(感想・評価)
不器用に支え合う人たちを描いた素晴らしい映画でした。
ハル・アシュビー監督の映画が好きな方にぜひ見てほしいです!いつもどこにいてもベトナム戦争の影があった時代に、いやみな教師とちょっと不良な青年、息子を亡くした寮母が年末の何日かを一緒に過ごす物語です。
クリスマスのにぎやかな雰囲気を祝いきれない3人はぎこちなく、でもとても正直で愛おしいです。
お互いの悲しみや生きづらさは理解しきれないけれど、不器用に支え合う様がハル・アシュビー監督の映画のような優しさで、大好きな映画でした。
キャット・スティーヴンス(ユスフ・イスラム)の曲の使われ方も『ハロルドとモード』が思い出されてグッときました。
教師のポールは徹底した偏屈おじさんっぷりですが、最後の決断は本当にかっこよかったです。
きっとこういう形で戦争に反対し、次世代を助けた人がたくさんいるのだろうなと気付かされました。
ポールがあの後もずっと、偏屈で元気でいられますように。
そして、この映画がたくさんの人に見てもらえますように!
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