劇場公開日 2024年4月5日

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「毒を持って毒を制す」毒娘 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0毒を持って毒を制す

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

単純

興奮

衣装デザイナーの萩乃はバツイチの篤紘と結婚。篤紘の連れ子である萌花と3人で中古の一軒家へ引っ越し、幸せな生活が始まるかと思われた。
しかし、ある日「ちーちゃん」という不気味な少女が現れ、萩乃たちの暮らしは崩壊していく。

監督は内藤瑛亮、主演は佐津川愛美、キャクターデザインは押見修造。という最強布陣で観るしかなかったので終映前に滑り込み鑑賞。
他の人のレビューをさらっと見てみるとかなり評価が綺麗に分かれているが、まさにそんな感じの映画だった。
ちーちゃんの怖さとか、ホラーとしての完成度とかだけ求める人には多分向いていない。
逆に、少女が覚醒する鮮血映画とか血ブッシャーな中二病映画とかこの手の映画を受け入れられる人ならハマる人も多いと思う。
正直自分は、今までの内藤監督作品からするとややパンチには欠けるかなと思った。
途中の物語の方向転換は面白かったし、衣装や小道具のビジュアルは良かったが毒とつく割には毒気が薄い。
前半はちーちゃんの不気味さ、後半は悪の共鳴が際立っていたけど、全体的に印象が薄くあまり記憶にも残らなかったのが残念。
本当、世界観とか映画自体は好きなんだけどね。もう少しなんか出来たような気がするんだ。

ポスタービジュアルよく見たら顔が半々になっていることに気がついた。
確かに劇中では似てる顔の2人だったなと思ったけど、後で調べてみたらちーちゃん役の人全然印象が違って、演技力もそうだけど顔が髪で隠れているか隠れていないかでかなり印象変わるんだなと思った。

唐揚げ