「今週放映されている「似た映画」に注意しましょう」毒娘 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週放映されている「似た映画」に注意しましょう
今年131本目(合計1,223本目/今月(2024年4月度)5本目)。
(前の作品 「インフィニティ・プール」→この作品「毒娘」→次の作品「ブルックリンでオペラを」)
※ 今週に韓国映画の「毒"親"」も公開されているので混同に注意です(ただ、「親」のほうはまだ数館でしか放映されていないらしい)。
今週はホラー枠なのか、レーティング違い(PG12,R15(本作)、R18)が全部そろったというのは珍しいんじゃないのかなぁ…といったところです。
ホラー映画なので、理解が難しい(言っていることの理解ができなくなる。まともな発言を拾うことが難しい)点はあるものの、この映画のストーリーだと、一番「毒」なのはやっぱりお父さんになるのかなぁ…といったところです(一人の意見です)。ただ、その意見は、他の方の意見を否定するものではないし、この映画においても他の登場人物は全て「善人だ」というものでもありません(あえて「源を探せば」という趣旨のもの)。
ホラー系の映画になることとR15指定が重なって、こちらも一部描写が厳しいところ、さらに点滅などと「(金曜日の1本と、土曜日の一つ前と本映画で)3連発ですか~」というほどきついです。今まで、このようにホラーが3つ登場したのはかなり少ないように思います。
映画全体にわたって「はさみ」が一つのテーマになり、また武器にも防具的用法にも使われています(後者は消極的行為のみ)。よって「何が」グロい描写なのかというのはある程度わかってしまうわけですが、やはりそれだけ書いてもきついのはきついです。
こうした事情もあるので、家に住み着く「ちーちゃん」(映画内ではこの呼び方だけど「ちひろ」ちゃんか何か、正式名称ありましたっけ?)の話などにも話は飛びますが、全体的にホラーなので、ストーリーの理解より怖がってなんぼという趣旨のように思います。
なお、エンディングロールがこれもまた「真っ赤な一色だけにエンディングロール」という、本当に目を傷つけるような状況になっているので注意です(これには迷った…)。
採点にあたっては下記を参考にしました。
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(減点0.3/光の点滅はもちろん、ストーリーについても深く描写して欲しかった)
先のレビューの2作(どちらもホラーもの)はそもそも海外もので「ストーリーを追うのも難しい」映画ではありましょうが、本映画は日本映画です。そうであれば、ホラーで怖がらせることはまずあるとしても、ストーリーを強くもっておいて欲しかったです。それは換言すれば、光の点滅に対する配慮や、ストーリーを追うのに最低限必要な部分の開示(R15になっているため、直視が厳しいところもあるため)といったところです。
※ ホラーの傾きに寄ったために、提示されることの全てが解決されるわけではないし(ネタバレ回避)、中には「自分で考えてね」もあります。
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(減点なし/参考/家の所有者はどうすればよいのか)
この家の所有権が脅かされそう、またはおびやかされている場合は、所有権に基づく妨害排除請求ほかが可能です。これは物権によるものなので、「相手方が意思無能力者ほかであってもよい」のです(「物」(ぶつ)に対する侵害行為をやめて、という主張になるため/昭和122.11.19))。
もちろん、それはあくまでも「理論的な話」であるにすぎません(実際に判例(当時は大審院)がそう述べたとしても、実際に無能力者に対して排除請求して「出ていけ」といっても期待しえないのは当然のこと)。