「親戚の家に預けられた少女のひと夏のお話」コット、はじまりの夏 ジュンヤさんの映画レビュー(感想・評価)
親戚の家に預けられた少女のひと夏のお話
タイトル通りの映画で、ほとんどのシーンが田舎の普通の生活。
しかし、よーく見ると親が子供にほとんど関心がなかったり、学校で嫌がらせをされていたり、主人公のコットは不幸な人生を送っている。
地味な不幸さなのであまり感情が動かされなかったが、考えてみるとこの不幸は本人では変えられない事であり、好転する希望も見えない。
そのためにコットは無気力で無感情な子供になっていたように見える。
親戚の家で普通の生活をして、本来あるべき愛情に触れたコットは別れの際に走り出して、自分の気持ちで行動する。
ラストは観客の想像に任せる形で終わってしまったが、私個人としてはコットは自分の気持ちを伝えて、親戚の家に引き取られるのだと思う。
実の父親は厄介払いができてむしろ好都合だと考えそうだし、親戚の叔父さんも状況をよく理解していると思うから。
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