型破りな教室のレビュー・感想・評価
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「いまを生きる」とは似て非なる物語
型破りな授業を行う教師の映画となると、おじさん世代なので「いまを生きる」を思い浮かべてしまう。個人的にとても好きな映画で、そんなに頻繁ではないが観るたびに大泣きしてしまう。
さて、本作も実は「いまを生きる」と似たような構図の物語。赴任してきた教師が型破りな授業を行う。戸惑う生徒たちだが徐々に心を開き関係を築き授業にも積極的になっていく。でも、その教師を快く思わない人たちもいる。そしてある子どもに事件が起こるって流れ。違うのは本作の舞台が小学校だということ、メキシコであること、協力してくれる校長先生がいること、そして実話を元にしていること。
メキシコの貧困層が多く住む地域だからこそ犯罪が多発するし、貧困だからこそ将来の夢が閉ざされている子どもが数多く存在するという事実がとても重い。親が子どもの未来を信じられない気持ちもわからないではない。それくらいに重すぎる現実が横たわっている。それでもその子どもたちが未来を切り拓くには教育しかないということを改めて実感する物語だ。パロマという天才少女がクラスに在籍していたことは、フィクションとしてできすぎだよなと思っていたら、ここも実話だったことに驚いた。文字通り未来を切り拓いたんだな。本当によかった。
「いまを生きる」では最後の生徒たちの行動に泣かされたが、本作では先生の熱い声掛けにまんまと泣かされてしまった。ありゃ泣く。
ベルトコンベアで無く能動的な学びが本来の教育である
2025年劇場鑑賞2本目 名作 90点
これも24年年末から期待していて、25年年始に鑑賞を予定していた作品
本レビューを入力している2月中旬にて16本程で暫定1位の作品であり、昨年108本鑑賞した中に組み込んだ場合でも2位或いは3位にあたる程個人的に好感触な作品になりました
教員は生徒より人生経験が豊富で、所謂皆んなが辿り着く正解を理屈ではわかっていながら教壇に立つも、それを押し売りというか、強要するのではなく、一人一人が主体性を持って能動的に心を動かせる様に、まるでバラエティのMCの様な立ち回りが、真心であり、真の教育をする者の姿である
危険が隣り合わせの町の小学校なことや、貧困な地域なこともあり、そこで働く教員たちの熱量が不足している様子が、近年(といってもここ数十年だが)の日本の教育現場にも通ずる
見えている部分だと生徒を人並みに揃える教育、見えずらい部分だと教員も無数にある仕事を抱える中、優秀な人が熱量持って新たなことや業務を真摯に取り組むと、優秀でない人もそれに合わせないと均等が取れないので、下に合わさざるおえない実態など、熱量持って情熱的に働くのが期待されていない風潮というか、面倒だから現状をそれなりに引き継ぎ受け流すのが良かれと暗黙で定着している現場が実に気持ち悪い
前者は宿題文化なんてまさしくで、生徒一人一人疑問や解決していないポイントは千差万別なのに同じ宿題を出すのは、果たして個人にあった課題なのだろうか、厳しい規律があった上で強烈な個性が育つと思っているが、その個性を寛大な心で受け入れる姿勢を生徒に養う教育や、教員も本当の意味でその生まれた個性を取り込む姿勢と熱量とそこまで覆える余裕が無いように思える
そんな疑問とやるせない現代を思いながら今作を拝見すると、主人公の登場から心掴まれるキャッチーな取り込み、図書室へ皆んな引き連れる、その本を探す動作さえもワクワクさせられる様な、公園で遊んでいたら不意に現れた好奇心旺盛な愉快で面白いおじさんの様な行動が我々観客の童心も惹かれる程魅力的である
光を失ってきている様な主任?とも心を通わせて、次第に生徒の為の行動を取ったり、イキイキと輝いていく様も心が躍った
前述したバラエティのMCじゃないけど、話や考察する題材の種を蒔いて考えさせる、その間に追い付かれないように自分も邁進していく
少しの知恵を可視化して、わかりやすく、それでいて個人が自分で閃くように誘導・投げ掛ける、この上なく相応しい教育である歩み寄り方が、これをいつなんどきも出来る教育者になりたかったなぁと観ていて感極まった
年の離れた輩に脅され、武器を携帯させらてる少年や、頭抜けた才能を秘めながらも、自覚もなければ取り巻く環境故に夢を夢で終わらせてしまいそうになる少女など、それに向き合う教師とのドラマが2.3個組み込まれており、展開は読めるも、それは今作の伝えたいことの一部に過ぎないので、揺さぶられながらも、一貫した情熱が絶えなかったのでエンドロールの事実の後書きまで楽しめました
是非
V先生に会いに
コーダあいのうたのV先生役の エウヘニオ・デルベス 主演映画。
とても熱かったけど🤔 ちょっと老けたね。
もっともっとを期待し過ぎたかも。
浮力。アルキメデスの原理。クリアー。
1から100までの足し算の解き方もクリアー。
ワタシの学力に合わせてきてくれた。
それなのに、それだからこそ、ちょっと不満。
メキシコの辺鄙な土地の小学校に赴任した変わった教育方針を持つ先生を容認し続けた校長さんのほうがグッドジョブだったような。
ドーナッツとコーヒーがうまそすぎ。
ゴミ拾いの家庭のとてもおできになる生徒さんパルマ役の彼女は色っぽくて美人過ぎ。えっ、小学校6年生? 制服姿がそそります🙏 早熟の出来る女の子必ずいますよね。
半グレの兄貴を持つ少年もイケメン過ぎ。
哲学に目覚めた女の子のお母さんは子供産み過ぎ😭
学校教育には良い思い出がないので、V先生に憧れます。会いたかったなぁ。古臭い日本の義務教育批判映画かもね。パソコン教育でカットアンドペーストばっかりよりかはいいんじゃなぁーい。
教育と環境
賢い子どもたち
O Captain! My Captain!
どんなに忙しくても心を亡くしてはダメなのよ
子供たちが自ら興味を持ったことに対し、その知識を吸収しようとするスピードは、まあ素晴らしいものだと再認識させられました。
たった一人の教師の情熱に揺り動かされた型破りな教育が校長をも巻き込み劇的に変化して行く様には喝采を送らざるを得ませんでした。
そして、我が身の保身やボーナス獲得に心を亡くし、足を引っ張り、はたまたこちら側へと囲い込む姿は何処にでもあるのだなぁと、こちらは落胆しながらの同意もありました。
それにしても、荒れた地域の小学校でも児童に規律を強制させるのですね。同じ時期に上映された日本の小学校の映画でも規律や倫理を求めてはいましたが、求めることの意味は違ってはいても、似たようなことは起こっているのですね。
本作の舞台は2012年頃ですから、丁度天才少女「未来のスティーブ・ジョブズ」と呼ばれた彼女が大人になっている時期なので、彼女を含め、あの学校で暮らしていた子供たちがどのような未来を築いているのか、見守りたくなりました。
良い作品であるとともに、世界中がもっともっと住みやすく寛容であってほしいと思いました。
ジブンで手綱を握れ
あ~あ、眠ってしまった。
今日は地元神社で「初えびす」だったから、朝早く(午前3時)起き、準備していた。1本目の映画鑑賞「私にふさわしいホテル」時には、眠気はおきなかった。昼食を取り、本作を観たがどうやら冒頭から眠ってしまった。今まで、寝入ったことはあったが、これほどの長い時間はなかった。後半の部分からしか観ていない。評価などできるはずもない。
実話が元になっているらしいが、どこまで本当なのだろうか?
面白くするため(観客を喜ばすため) 、どこまで脚色したか。いつも考えてしまう。小学生が複数の殺
人を犯すなど、日本では考えられない。他の事件を盛ったのでは思う。
実践的”産婆術”
個人的に初めて観たメキシコ映画でした。メキシコと言えばその治安の悪さが知られるところですが、本作の舞台であるメキシコ北東部のアメリカ・テキサス州との国境近くにあるマタモロスは、メキシコの中でも恐らくは折り紙付きの治安の悪さで有名とのこと。現に同地が位置するタマウリパス州は、Wikipediaによると「麻薬組織であるガルフ・カルテルとロス・セタスによる抗争事件も頻発、多数の死者が出ているほか行方不明者数も5,000人に達し、国内のどの州より多い状況となっている」そうです。
内容は、そんな治安最悪の街にある小学校に赴任してきたセルヒア先生が、カリキュラムに従わないながらも子供たちの自主性と積極性を引き出す独特の授業を行い、大きな成果を上げるというものでした。その教育方法は、ソクラテスの”産婆術”の実践編とでも言うべきもので、極めて古典的なものと思われました。産婆術は、単純に教科書に書いてあることを教えるというものではなく、相手が真理に達するのを助ける教育方法として知られていますが、現代教育、特に日本の教育を受けた私などには目から鱗でした。学校側は「秩序」や「規律」を重んじ、それに従わない者には懲罰を与えるというあり方は、自分が経験した日本の教育現場そのものでしたが、セルヒア先生は子供たち自身が向学心を湧きあがらせる働きかけをし、子供たちもそれに応えて自ら考え、調べるなどの動きをすることに。こんな先生と教え子が一体となった授業なら、もう一度小学校からやり直したいと思ったくらいでした。
最終的には、治安の悪さの問題で悲劇が起こってしまいましたが、それでも前を向いて歩き続けることになる姿は、神々しくさえあり、非常に感動的でした。
そう言えば、劇中マタモロスから、国境を越えたアメリカ側にあるスペースX社の宇宙ロケット発射台を臨むシーンがありましたが、調べてみると両者は直線距離で40キロ程度の模様。地続きで隣国と接していない日本では中々想像できませんが、国境の片側では最先端の宇宙開発を行い、もう一方の片側では最悪の治安状況で教育もままならない状況下にあるというコントラストには、現実の恐ろしさを感じざるを得ませんでした。
そんな訳で、初のメキシコ映画は非常に面白かったので、本作の評価は★4.8とします。
音楽演出の妙。
新春1本目。
メキシコの貧困、犯罪と子供たちの未来実話を基に映画化。
「教えない」授業で先生と子供達が学ぶことに目覚めていくライド感がテンポ良かったですね。所々あるジョークと現実との緊張緩和のバランスも見ていて心地よかった。
間違いなく自分が好きで且つ秀作。だからこそ、唯一気になったのが後半の演出過多。具体的には、試験時の円陣を組むシーンなどはもう少しあっさりしても良かったのかな。
(本作、絵面は日本では考えられない地獄絵図(ゴミ、麻薬等)が終始続くのですが、テンポ展開に合わせて、和やかな音楽が流れます。「ここは安心して観られるシーン」「ここは子供が未来に向かっていくシーン」など言葉で説明なくても音楽が客側にそれを訴える。目立たないですが音楽演出にも気にかけて頂きたい、大満足の一作でした)
子どもたちの前向きさが感動を呼ぶ生きた教室
年始から今年のトップ3入り確定の感動でした。
子供たちの可能性を引き出す教師
映画からもらう生きるチカラ。
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