「子供たちの満面の笑みが答え」型破りな教室 月子さんの映画レビュー(感想・評価)
子供たちの満面の笑みが答え
教育とは軍隊のように子供を洗脳することに確かに似ている。それでも日本の社会では秩序やマナーが重要であり、少なからず義務教育により「協調性」が培われた。
今作はゴミ溜めの中で生活費を探すパロマ、親の代わりに幼い弟達の面倒を見ながら家事全般もこなすルペ、人殺しの暴力団が側にいるニコ。様々な環境でギリギリの生活をしながら生きている生徒達が多い。
訳アリの元中学教師だったフアレス、子供たちとの交流は威厳でも何でもなくとにかく対話しているのが印象的でした。身近でユニークな大人代表として接しているのが良かったし、それに感化され変わっていく校長とのプロセスも胸が温かくなった。
特に哲学者として目覚め始めたルペが最終的に答えを見出す選択に私は関心を拭えなかったし、パロマと病気になった父との関係性も愛を感じて涙なしでは見れなかった。
子供たちの満面の笑顔を作り出すことが、学校という場では一番必要な教育の一環ではないだろうか。
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